ビジネスマッチングとは?企業がマッチングしたイベントの開催事例も
企業活動を円滑に進めるために必要なビジネスパートナーの存在。しかし数ある企業の中から自社のニーズに合う企業を探し出すのは困難です。そこで、企業同士の需要と供給を一致させ、お互いに利益のあるかたちで関係を築く「ビジネスマッチング」を活用するのはいかがでしょう?
本稿ではビジネスマッチングについてそのメリットや詳しい方法について、ご紹介します。


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ビジネスマッチングとは?
そもそも「ビジネスマッチング」とはどういう活動のことを指すのでしょうか?得られるメリットと一緒に、その意味を解説します。
ビジネスマッチングの意味
ビジネスマッチングとは、ビジネスにおける需要と供給の一致を目指して、新たなビジネスパートナーを探すことです。
販路拡大や新規顧客獲得の他、事業に見合ったクライアント企業を探したり、自社に不足している人材やノウハウを交換することなどがその目的です。業務を依頼したい企業と受注したい企業がマッチングして双方にとって良い関係を築くことも、広く「ビジネスマッチング」と呼ばれます。
ビジネスマッチングのメリット①
自社にないノウハウを取得できます。ビジネスマッチングで企業同士が協業することで、自社に不足しているノウハウや技術、リソースを確保することができます。
外注できる企業を探して、設備投資をせずに生産量を高めたり、生産効率を高めたりすることも可能です。ビジネスパートナーとなる企業を探して自社の課題解決につなげるこの方法は、需要拡大のチャンスを逃さない効果的な手段です。パートナー企業にとっても実績に繋がるので、Win-Winかつ長期的な関係を構築できます。
ビジネスマッチングのメリット②
販売経路を改善することで、業務の効率化につながります。例えば、専門性の高い販売経路を有している企業とパートナー関係を築くことで、効率的に売り上げを拡大できます。自社製品を海外に売り込みたい企業にとっては、海外販路に精通している企業とマッチングすることで、効率的かつ確実な販路拡大を実現できます。
ビジネスマッチングの方法は?
実際に「ビジネスマッチングを活用しよう」「パートナー企業を見つけよう」という時にはどういった方法をとればいいのでしょうか?
ビジネスマッチングのサイトを使う
ビジネスマッチングサイトとは、ビジネスマッチングをウェブ上で実現するサイトのことです。サイトに登録された企業情報からビジネスパートナーを手軽に探すことができます。対面での営業活動とは違い、マッチングの成否に個人の交渉力が左右されにくいメリットがある他、いつでも利用可能なので誰でも簡単に始められます。
「仕事を依頼したい企業」と「仕事を受注したい企業」の需要と供給が効率的にマッチする方法です。クラウドソーシングと呼ばれる方法によって企業と個人とをマッチングさせることもでき、専門的なスキルをもつ個人への業務委託という形でも、ビジネスマッチングの機会が生まれます。
マッチングサイトにはそれぞれ強みとしている分野があり、例えばホームページ制作に強いサイトや製造業に強いサイトなどがあります。民間企業が運営するサイトだけでなく公的機関が運営するサイトもあり、マッチングの対象も企業から個人まで様々です。目的にあったサイトでビジネスマッチングすると効果的です。
例1: J-GoodTech(ジェグテック)
https://jgoodtech.smrj.go.jp/pub/ja/
経済産業省所管の独立行政法人 中小企業基盤整備機構が運営するビジネスマッチングサイトです。「国内外の企業へ情報を発信し、最適なビジネスパートナーを見つけ、製品開発や新規取引に結びつけられるように登録企業を支援」するこのサイトは、日本の中小企業と国内大手企業・海外企業のマッチングをサポートしています。
登録企業は国内中小企業約14,000社、大手パートナー企業約400社、海外企業約7,000社。中小機構・自治体・各国の支援機関から推薦された企業が数多く登録しており、業種も製造業・サービス業・卸売業など幅広いです。
無料で利用でき、企業情報を検索したり発信できるだけ出なく、専門知識をもったコーディネーターによるマッチングサポートも人気です。
例2: 発注ナビ
日本最大級のシステム開発会社検索・比較サイトです。ソフトバンクグループの発注ナビ株式会社が運営しています。
「システム開発会社に特化した開発パートナー選定支援サービス」で、「システム開発案件を発注したい企業と、受注したい企業をつなぎ、最速・最適なマッチング提供」を受けることができます。JavaやRPAなど270以上の開発言語や技術領域に対応しており、8,200以上の豊富な紹介実績があるサイトです。
ビジネスマッチングのイベントに参加する
ビジネスマッチングのためのイベントに参加することで、商談などの交流を通じてパートナー企業・クライアント企業との繋がりをもつことができます。

イベントには「展示会」「カンファレンス」「商談会」など様々なカテゴリーがあります。イベントでは、出展企業や主催者が自社製品の展示やサービスの発表を行うと同時に、参加企業同士が交流し、交渉・商談に発展することもあります。事実、イベントに参加する理由として、教育・情報収集(92%)の次に多い目的は、ネットワーキング・交流(76%)であり、およそ4分の3以上の参加者が他企業とのビジネスマッチングを求めて参加していることがわかります。(参照:Decision to Attend Study by IAEE)
例1: Tech in Asia Tokyo
Tech in Asiaは2012年に考案され、日本やシンガポール、ジャカルタで開催されるアジア最大級のテックカンファレンスです。このイベントでは、講演やパネルディスカッションのほか、スタートアップ企業による展示やビジネスマッチングの機会が提供されます。

例2: 都内中小企業と外国企業とのオンラインビジネスマッチングイベント
東京都(産業労働局, 戦略政策情報推進本部)が主催したこのイベントでは、都内中小企業のビジネスチャンス拡大を図ることを目的に、都内中小企業と外国企業とのビジネスマッチングが促進されました。オンラインで開催されたこのイベントでは、基調講演のほか、外国企業によるショートピッチや商談会が実施されました。イベント詳細はこちら。
例3: 東京ゲームショウ
コンピュータゲームをはじめとするコンピューターエンタテイメントの総合展示会です。一般公開日とは別に業界関係者や報道向けのビジネスデイが設けられており、国内外からの来場者が交流する、国際的な展示会です。
2020年はコロナの影響でオンライン開催となりましたが、例年と変わらずビジネスマッチングの機会が創出されました。

イベントで使えるマッチングサービスは?
ビジネスマッチングの方法について、主に2つの方法があることをみてきました。ここからは2つの方法のうち、イベントを開催する際に活用できるツールについて考えていきます。
「イベント・マッチングツール」というものをご存知でしょうか?これは主に、イベントの参加者間の交流と出会いを深めるサービスです。これを導入することで、効率よく確実に参加者同士がマッチングできます。イベントを主催する場合はこういったツールの導入を検討してみましょう。

基本的に参加者が他の人と出会う、商談する意欲があるイベントで利用することができます。交流のスタイルはイベントによって異なりますが、カジュアルな交流から来場者・出展社間の商談まで、イベントの性質にあわせてビジネスマッチングを促すことが可能です。
イベント開催前から開催中、そして開催後まで一貫してマッチングツールを使うことで、イベントが有効活用できます。参加者は事前に気になる人をピックアップしてイベント当日に会うこともできますし、イベントで知り合った人と開催後に商談することもできるからです。
まとめ
ビジネスマッチングのメリットやその方法についてみてきました。特にビジネスマッチングイベントは「展示会」や「カンファレンス」という名で、BtoBイベントとして一般的に浸透しています。参加するだけでなく、開催する機会があるという方も多いのではないでしょうか。
- ビジネスマッチングを盛んにするイベントを開催するには?
- イベントで商談の機会を作るには?
- どうしたら参加者同士がイベントで交流できるのか?
- 対面ではなくオンラインでも開催できる?
こういった疑問をお持ちの方は、こちらのフォームよりお気軽にお問い合わせください。
