各業界の展示会開催事例に見る、コロナ禍でのオンライン対応まとめ

企業のプロモーション活動、商談獲得や新規販路拡大に欠かせないイベントである「展示会」。国際標準化機構(ISO)によると、その定義は「商品、サービス、情報などを展示・宣伝するためのイベント」と定められています。日本では1950年代から開催されており、昨今でもその重要性が再認識されるほど、企業活動に欠かせないものとなっています。

昨今、日本ではどのような展示会が開催されているのでしょうか?国際的な展示会から業界に精通した専門家が集まる展示会まで、その開催事例をご紹介します。

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注目集まるMICEから考える展示会の経済メリット

展示会が持つビジネスインパクトの大きさを表す概念として、昨今注目を集める”MICE”があります。

MICEとは、集客交流が見込まれるビジネスイベントの総称で、以下の要素の頭文字をとったものです。

  • Meeting:企業のミーティング等
    • 社内会議、研修など
  • Incentive:企業報奨等
    • 報奨旅行、レセプション、表彰など
  • Convention:総会・学術会議等
    • 国際会議、学会、大会など
  • Exhibition/ Event:展示会・見本市等/ 文化・スポーツイベント等
    • フェア、ショー/ 万国博覧会、オリンピック、キャンペーンなど

MICEが開催される国や地域の経済は、大きく活性化されます。特に日本では、MICEによる国際化の推進に、既に大きな期待が寄せられています。展示会(Exhibition)についても、参加者のインバンドを見込んで、コロナ禍以前には政府が積極的に推進していました。

今注目を集める『MICE』とは?経済メリットと国内での取組み
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昨今イベントやカンファレンスの多様化に伴い、ビジネス業界において「MICE」が大いに注目を集めています。今やビジネス業界のみならず、世界各国がインバウンド振興策...

コロナによる打撃は?展示会の今とこれから

コロナによって展示会・イベント業界はどのような影響を受けているのでしょうか。経済的打撃に関する細かいデータや、コロナ禍での開催事例などはこちらの記事よりご確認ください。

展示会がコロナで中止に?影響と対応策、開催事例をご紹介
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イベント・展示会業界はコロナウイルスによって影響を受けています。特に2020年は展示会の中止が相次いだことで、販路拡大や商談獲得の機会が縮小したという企業も多い...

日本で開催された国際的な展示会

世界中から参加者が集まることで、周辺地域へのインバウンド効果も期待される国際展示会。その開催事例をご紹介します。

TOKYO GAME SHOW

  • 開催年月:2019年9月
  • 主催者:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会
  • 開催形式:リアル(幕張メッセ)
  • イベントLP(詳細URL):https://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2019/

毎年計25万人以上が参加する、世界最大級の国際展示会です。会期中にはゲーム関係者のみが入場できるビジネスデイが設けられ、世界中の関係者同士がイベント会場で商談を行います。2019年のビジネスデイでは、弊社サービスEventHubが導入され、効率良いビジネスマッチングの創出をサポートしました。

コロナの影響でオンライン開催となった2020年の開催でもEventHubをご利用いただき、国境を越えたビジネスパーソンの交流を促進。例年のリアル開催に劣らない、活発な商談が行われました。詳細はぜひこちらからご覧ください。

海外からも参加多数!世界的な展示会、初のオンライン開催と今後の展望
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幕張メッセで開催される東京ゲームショウは、毎年総来場者数 25万人規模を誇る世界最大級の総合展示会です。しかし今年度は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、出展者や...

製造業の展示会開催事例|コロナ禍でオンラインシフト進む

「実際に足を運んで展示物を見る」ことが重視される製造業の展示会。その特性から従来はほとんど対面で実施されていましたが、昨今はオンラインでの開催も相次いでいます。

第35回 ネプコン ジャパン -エレクトロニクス 開発・実装展

最新の製品・技術を集めた展示会です。感染症対策を徹底しつつ、コロナ禍でのリアル開催となりました。各出展企業へも感染症対策を徹底し、各ブースでは密を避けて商談が実施されました。ほとんどの対面展示会が中止される中、1,000社以上が一堂に会し、実際に製品を見ることができたこの機会は参加者に重宝されました。

特に製造業の展示会では、「実際に見る」「製品に触れる」ことが重視される傾向があり、最新の技術に触れたい企業担当者にとって、貴重な機会だったようです。

シチズンマシナリー オンライン プライベートショー 2021

総合自動旋盤メーカーであるシチズンマシナリー株式会社による、オンラインでの展示会。自社製品をより広く知ってもらう場として、これまで対面で実施してきたイベントに代わってオンラインで開催されました。製品を知ってもらい、商談獲得のきっかけとすることが目的であったこの展示会では、告知の方法や参加特典の準備、システムの使い方を参加者に合わせることを重視しました。

工作機械は実際に見てもらうのが大事であること、業界としてもデジタルシフトが進んでいないこと、などを理由に当初はオンライン開催に前向きではなかった同社ですが、実際に開催してみると、対面での展示会に代わる方法として、主催者としても手応えを感じられたようです。担当者の声など詳細はこちらからぜひご覧ください。

「現場の人に届けたい」メーカーならではの運営の工夫とは?
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工作機械メーカーのシチズンマシナリー株式会社。2021年2月、同社はシチズンマシナリー オンライン プライベートショー 2021を開催しました。「次の飛躍へ、い...

建設技術展 2020 関東

  • 開催年月:2021年2月
  • 主催者:日刊建設工業新聞社
  • 開催形式:オンライン
  • イベントLP(詳細URL):https://www.decn.co.jp/c-xross/

もともと2020年7月に対面での実施を予定していましたが、コロナの影響で2021年2月に延期。しかし対面での開催はやはり難しく、急遽オンラインでの開催に切り替えた事例です。

ツールの活用により細やかに視聴ログが取れたことで、アフターフォローがしやすく商談にもつながりやすかったそうです。業界的に「オンライン開催」に対してハードルの高さを感じている人が多い中、告知の方法や企業支援を工夫することで、業界の試金石となり、オンラインの新たな可能性を創出していこうとしています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

業界を超えた繋がりを。建築業界の発展を支える新聞社が考えるオンラインイベント
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2021年2月、日刊建設工業新聞社は国土交通省関東地方整備局と連携して、大規模展示会を実施しました。20年の長きにわたって関西で開催されてきた「建設技術展」を、...

IT/ 通信業界の展示会開催事例

コロナ禍で一気にデジタル化が進んでいる業界では、オンライン開催のメリットに注目し、早々にオンライン展示会を取り入れた例もあるようです。

第4回 通信・放送 Week

  • 開催年月:2020年10月
  • 主催者:リード エグジビション ジャパン株式会社
  • 開催形式:リアル(幕張メッセ)
  • イベントLP(詳細URL):https://www.cbw-expo.jp/ja-jp.html

5G/IoT、光通信、4K・8K映像技術、映像伝送などの最新技術が集結する展示会です。通信事業者・通信システムメーカーなど通信技術を求める技術者や、放送事業者、産業分野(医療、セキュリティ、イベントなど)の映像技術を求めるユーザーが日本全国から来場しました。

通信キャリアや省庁の担当者も多く来場し、出展者は限られた時間の中で数多くの商談の機会を得られたといいます。名刺交換の成果にも期待が寄せられ、リアル開催ならではの会場の熱量や偶発的な出会いに満足する出展者の声が多く見受けられました。

Smart Sensing 2020

センシング技術とその関連分野の展示会です。ITのみならず、物流・交通・農業・医療など様々な分野で活用が広がるセンシング技術についてセッションを行い、商談を創出することを目的として開催されました。

コロナの影響を受けてオンライン開催となりましたが、全国どこからでも参加できる手軽さが参加者にとってメリットとなり、最大で1,000人以上がリアルタイム視聴したセッションもありました。出展者側も、アナログコストが削減でき手間を最小限に抑えられたことが好評だったといいます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

セッション参加者が1,000人超え!オンラインを通じて展示会の未来を考える
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まとめ

展示会の開催事例をご紹介してきました。開催の際は業界内で似たような展示会が開催されていないか、開催されているならどのような展示会なのか、リサーチをすることも重要です。業界ごとに出展者の特徴や参加者の傾向も異なるので、開催事例などを参考にしてターゲティングや企画を進める必要があります。

イベントプラットフォームEventHubはこれまで多くの展示会開催に導入されてきました。オンライン開催だけでなく、リアル開催にもお使いいただけます。詳細はこちらからお気軽にお問い合わせください!

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