オンライン展示会が開催できるツールは?プラットフォームの特徴比較
コロナ禍で安全に展示会を開催する手段として急速に注目を集めることとなったオンライン展示会。しかし主催者の方の中には、「初めてのオンライン開催で不安だ」と不安を感じてなかなか挑戦できない方も多いのではないでしょうか?
そこで本稿では、オンライン展示会を成功させる鍵となるツール選定に焦点を当てました。オンライン展示会に必要な機能は?最適なツールは?数あるイベントツールの中から展示会に合うものをご紹介します。


ガイドブック
- オンラインイベントの特徴や開催方法を知りたい
- 運営の工数を減らすために、効率よく進めるノウハウを知りたい
- ウェビナーツールの選定方法や比較ポイントを知りたい
そもそも展示会とは?定義や開催の目的
展示会の定義やその目的について簡単にまとめました。
展示会の定義
国際標準化機構(ISO)が定めるところによると、「商品、サービス、情報などを展示・宣伝するためのイベント」と定義されています。日本では1950年代から行われるようになり、企業の営業活動・プロモーション活動において重要視されています。最も大きなビジネスイベントの一つでもあり、”MICE”としての経済メリットにも注目が集まっています。

展示会の目的
消費者が来場する展示会もあれば、その対象をビジネスパーソンに絞っている展示会もあります。いずれにせよ、会場内には出展企業ブースが立ち並び、参加者は会場内を自由に歩き回れます。中には展示会のテーマや概要について「基調講演」を行う展示会もあります。
展示会に出展することで、参加者に直接サービス・製品をアピールできます。自社ブース内であれば自由に使えるので陳列方法を工夫できるほか、参加者のそれぞれの興味に合わせた商品紹介ができます。ブース内に商談スペースを設ければ、取引へのアプローチすることも可能です。サービス・製品の認知向上、販路拡大、商談獲得が出展の主な目的となります。
「オンライン」展示会とは?
実際の会場ではなくてオンライン上で開催する展示会を「オンライン展示会」と呼びます。「Web展示会」「バーチャル展示会」と呼ばれることもあり、3DやVRなど最先端技術を使ったものから、動画やチャットを用いて開催されるものまで、その性質は幅広いです。

コロナ禍でデジタルシフトが加速|リアルからオンラインへの切り替え相次ぐ
コロナ禍で大規模イベントが中止・延期されるようになり、会場での展示会開催が難しくなったことで、オンライン展示会が急速に注目を集めるようになりました。もともとリアル開催していた展示会をオンラインに切り替える動きも目立ち、そのメリットに注目が集まりつつあります。コロナ禍での展示会開催について、業界ごとの傾向をこちらの記事にまとめています。

オンライン展示会のやり方は?主催者目線でポイントを解説
ここからはオンライン開催を企画・運営する主催者の目線で、開催のポイントをご紹介します。
オンライン出展が成功するよう、出展者フォローに注力
オンライン上で来場者にどう声をかければ効果的なのか、チャットはどう活用するのか、商談へはどうつなげるのか、来場者情報はどう取得するのか、名刺交換はどうやるのか、など出展者から寄せられる細かい疑問点を丁寧に拾い上げることで、出展の質を高められます。
業界によっては出展者がオンラインツールそのものに慣れていない場合もあるので、その場合は主催者がフォローを行う必要があります。以下の記事は展示会ではなく「オンラインカンファレンス」の例ですが、細かい企業支援の結果、開催に成功した事例です。ぜひご覧ください。

参加者体験を向上させるツールを選ぶ
展示会の性質によって、必要な機能が異なります。ツール選定に取り掛かる前には、以下のようなことを社内で明確にしておく必要があります。
- 来場者と出展者が商談できる機能は必要か
- 事前予約制にするか
- 有料チケットを販売するのか
- チャット機能は必要か
- アンケート作成の機能は必要か
- 基調講演は行うのか、行う場合はどのような視聴方法にするのか
ツール導入には、安価なものだと数十万、そうでなければ百万から数百万の費用が必要となるケースも。展示会の趣旨や従来の設計方法を見つつ、目的に沿ったツールを選定しましょう。
あると便利!オンライン展示会に必要な機能は?
展示会では「来場者」にも「出展者」にも快適な経験を提供する必要があります。そこで、展示会をオンライン化する上であると便利な機能をご紹介します。
動画配信機能
配信ツールにYouTubeやVimeoの動画をアップロードすることで、イベントページから直接動画にアクセスできるようにします。既存の動画をアップロードする方法のほか、リアルタイムでの配信も可能です。
登録フォーム作成機能・チケッティング機能
事前登録制にして参加者情報を収集・管理することで、出展者へのリード納品、参加者へのアフターフォローが可能になります。登録フォームを簡単に作成するだけでなく、有料チケットにも対応できたり、参加者の属性によって異なるフォームを配布できるツールもあります。
視聴ログ・履歴取得機能
オンラインでは、視聴ログや資料閲覧履歴を取得できます。「誰がどのセッションを視聴したのか」「このブースで資料をダウンロードした参加者は誰なのか」などを把握することで、出展者は自社に関心を持っている参加者にアプローチできます。主催者としても、参加者が好んで視聴したセッションを知ることができ、今後の展示会開催に向けてPDCAを回せます。
オンライン名刺交換機能
オンラインでも簡単に名刺交換できるような機能は、商談へのアプローチが重視される展示会では特に重宝されます。会場で行う展示会でもより多くの人と名刺交換を行うことが鍵になりますが、オンラインでもリアル開催と同じような体験を提供することで展示会に参加/出展する目的が達成され、満足度向上も見込めます。

多言語対応
会場で国際的な展示会を開催する場合、翻訳機を用意するなど多言語対応には手間とコストがかかります。しかしオンラインでは、ツールが多言語対応していれば、同じプラットフォームをそれぞれ好みの言語で視聴できます。セッションにも自動翻訳を導入すれば、個別対応は不要になり、運営工数の削減が可能です。
オンライン展示会が開催できるツールは?3つのプラットフォームを比較
イベント開催ツールの中でも、オンライン展示会の開催に向いているプラットフォームをご紹介します。
V-MESSE
凸版印刷が提供するプラットフォームで、オンライン展示会に必要な機能をパッケージ化することで簡単にオンライン展示会が開催できます。既存のショールームや従来の展示ブースを撮影するだけで、CGによる「オンライン出展ブース」の構築が可能。VRゴーグルで視聴するシステムを追加することもでき、リアル・オンラインのハイブリッド開催にも対応しています。
システムの提供だけでなく、配信・企画のサポートも整っており、プラットフォームの提供とコンテンツ作成の双方から支援が受けられます。
https://v-messe.jp/info/index.html
EventHub
初心者でもわかりやすいシンプルな設計や豊富な交流機能が人気のイベントプラットフォームです。展示会だけでなく、カンファレンスやセミナーなどあらゆるイベントでの利用を想定しており、オンラインはもちろん、会場でのビジネスマッチングや、リアルとオンラインのハイブリッド開催にも適しています。
オンライン名刺交換、商談ルーム、登録フォーム作成、アンケート作成、視聴ログ取得など、オンライン展示会に必要な機能を幅広くご利用いただけます。
DMM [SHOWBOOTH]
2020年10月13日よりサービスを開始したオンライン展示会プラットフォームです。システムの利用からオンライン展示会の開催までワンストップで行えるという特徴が注目を集めています。
DMMの動画配信・3Dプリントなど40を超える事業の知見やインフラを活かすことで、DMM独自のシステムを構築。長年のコンテンツ配信技術を活かした安定した配信環境は主催者から人気を集めています。
まとめ
オンライン展示会の開催には、来場者と出展者をつなげ、出展者の企業プロモーションや商談獲得を促す目的があります。
弊社サービスEventHubは、あらゆる形態のビジネスイベントが開催できるプラットフォームです。展示会への導入実績も多数で、コロナ禍以降はオンライン展示会にも多くご利用いただいています。初めての方でも安心な簡単設計なので、気になる方はぜひこちらからお気軽にお問い合わせください!
