VRやARとは?バーチャルイベントがイベント業界に変革ももたらす
近年VR、AR技術は著しく発達し、イベント業界でもその可能性に大いなる期待が寄せられています。これらの技術を利用すれば実物がその場にない場合でも、来場者は実物と同等の体験ができます。技術の発達により私たちが想像もつかなかった体験をもたらしてくれるのです。本稿ではVR・AR技術がイベント業界にもたらすバーチャルイベントのトレンドについてご紹介します。


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VR(バーチャル・リアリティ)とは?
VRは日本語で「仮想現実(バーチャル・リアリティー)」と呼ばれています。ヘッドセットを装着することで、よりリアルな体験を求めることができるようになります。参加者がVRを通して様々な感覚に触れることでより新鮮な体験ができ、実際に会場にいるかのような雰囲気が演出されるでしょう。
ゲーム産業界において、このテクノロジーはすでに積極的に活用されています。例えばPlayStation VRなどがその代表例です。最近ではメタバースがトレンド化していることから、今後もテクノロジーの発展、市場規模の拡大が見込まれます。
AR(拡張現実)とは?
ARもイベント業界で普及が進んでいる技術の一つです。VRは先ほど述べた通り「仮想現実」の世界を表す言葉であるのに対し、ARは「非現実的な世界を現実的に感じさせる技術」を指し拡張現実と呼ばれます。ARではスマホなどのデバイスを使って、現実世界に様々な情報を加えられます。ARを利用して世界中で話題になった代表例はPokemonGo。スマホの位置情報機能とカメラ機能を利用して、街の至る所に隠れているポケモンを見つけ出し、捕まえるこのゲームにはまさにこのAR技術が使われています。
バーチャルイベントとは?
新型コロナウイルスの影響でオンライン化が進んだことにより、バーチャルという言葉も各産業界で注目され、イベント業界においてもバーチャルイベントの開催が増えています。VR技術が発達するにつれ、様々なビジネスチャンスを創出し続けています。VRやAR技術を導入しようとすると、デバイスなどの高い費用が発生することに加え、主催側、来場者ともにうまく使いこなせない可能性もあるでしょう。しかし、バーチャルイベントではバーチャル空間がシステム上に作られているため、参加者はパソコンやスマートフォンから簡単に参加することができます。このバーチャル技術は、バーチャルオフィスのような小規模な集会から、バーチャル展示会のような大規模なイベントにまで幅広く利用されるようになり、日に日に活用の幅が広がっています。
イベントにバーチャル技術を導入するメリット
バーチャル技術を利用すれば、イベント会場が仮想空間として再現されるため、リアル開催の体験をもたらすことができます。オンラインイベントの課題の1つに、臨場感の創出が挙げられますが、リアリティを追求したバーチャルイベントでは、会場にいるかのような雰囲気を味わえます。会場コストの削減などオンラインの良さを活かしつつ、参加者同士の交流活性化や展示会場のカスタマイズなどイベント自由度を高めることで、スリムな運営で参加者体験を向上させることができるでしょう。
またリアル開催でもVR・AR技術を活用するケースもあります。展示物をVRヘッドセット上に投影したり、AR技術で展示物の見せ方を工夫させるなどすることで多様な感覚で参加することができます。このようにリアル、オンラインの垣根を超えてバーチャル技術を活用することができます。
〈主なメリット〉
- 楽しい体験を通して、参加者の満足度UP
- 来場者は多様な感覚で鑑賞できる
- 実物に劣らず本物に限りなく近く、分かりやすい
- 広大なイベント会場が不要となり、大幅なコスト削減が図れる
イベントにバーチャル技術を導入するデメリット
イベント業界にもイノベーションをもたらし、VRやAR技術に期待が高まりますが、まだ技術も発展途上のため改善の余地が少なくありません。仮想空間を作り出すことはシステム的にも簡単ではなく、特に3D空間は情報処理や負荷が大きくかかるため、開発コストが大きくかかるのが現状です。そのため複雑な仕様になってしまう恐れがあります。
またリアル会場で使うようなVR・ARデバイスは導入コストがかかる上に、使いこなすまでのラーニングコストもかかってしまいます。
〈主なデメリット〉
- 技術が発展途上のため依然として改善点も多い
- 導入コストが高い
- ラーニングコストが高い
VR・ARやバーチャル空間を活用したイベント開催事例
実際にイベント会場でVRやARが導入されているイベント事例を見てみましょう。
VRの活用事例|バンコク国際モーターショー
米自動車メーカーのシボレーはVR開発に力を入れているオキュラスリフトとパートナー提携を締結。VRを本格的に導入することで没入型体験を運転技術に応用させることを試みました。VRを利用することで一般道路や険しい道を再現し、モーターショーの会場内で試乗車を疑似体験することができます。したがって運転者はその場から動くことなく、様々なシチュエーションが再現された道路での試乗が可能になりました。その場で試乗でき、自身が試してみたいタイプの道路で走行できる画期的な進歩を遂げました。
ARの活用事例|展示会(フォード)
米自動車メーカーのフォードは自動車の展示にARを導入しました。一見普通に展示された車ですが、ARを利用すると車全体がまるでスクリーンのようになり、内部の仕組みがよく分かるようになります。立体的に可視化されるので、非常に分かりやすい説明ができ、また画期的なデザインで来場者を魅了しました。このようにARを活用し情報を伝えることで、今までよりも会場のスペースを有効活用でき、多くの情報やビジュアルを伝えることができます。コストを削減しつつ、来場者を大いに満足させるクオリティを提供できることが期待できます。
バーチャルイベント|バーチャル渋谷
バーチャル渋谷は渋谷区公認のバーチャル都市です。スマートフォン・PC・VRゴーグルで利用が可能となっており、デジタル空間に再現された「もう1つの渋谷」を堪能することができます。本会場ではイベントも並行開催されており、過去にトークショーイベントやフェス、スポーツ観戦イベントなどを様々なイベントを開催しており、幅広いコンテンツをバーチャル渋谷から発信しています。バーチャル渋谷はこちらから入場できます。ぜひ一度試してみてください。
まとめ
イベントにVR・AR技術を導入することで、オンライン開催でもリアリティを追求することができ、参加者体験を向上させることができるでしょう。イベント会場にVR・AR技術が当たり前のように導入される未来はそう遠くはありません。今後も近未来型のイベント会場を期待しましょう。
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