コロナ禍で考えた、双方向性の高いオンラインイベントとは?
主催社: 株式会社プレイド
イベントタイプ: カンファレンス
開催形式: オンライン
開催形式 オンライン
集客人数
株式会社プレイドは顧客体験(CX)向上の支援を行う企業です。サービスの一つCXプラットフォーム「KARTE」では、ウェブサイトやアプリに訪れる顧客一人ひとりをリアルタイムに可視化し、個々のお客様にあわせた自由なコミュニケーションをワンストップで実現することで顧客体験(CX)の向上に寄与します。KARTEで実現できるCXの可能性を広める為、同社は昨年度に引き続き今年度も「KARTE CX Conference」を開催しました。
また9月には、CXに加えてDX(デジタルトランスフォーメーション / 開発者体験)・EX(従業員体験)への取り組みを共有する場、「Experience LIVE OUT」を開催。デジタルシフトへの対応が求められる中、プレイドは何を目指すのか。コロナ禍でオンライン開催を余儀なくされた2つのイベント開催について、担当者の川久保さまにお話を伺いました。
視聴ログが取れる!来場者の足跡を追えるオンラインイベントとは
― イベントをオンライン開催にした背景を教えてください。
もともとリアル開催の予定でしたが、コロナの影響でオンライン開催に変更しました。7月開催のイベントに向けて3月から議論を進め、4月にはオンラインでの開催に舵を切ろうと決断していました。しかし、どういった形式で開催するかについてはその後も検討が続きました。3~4月頃と言えばちょうど、世間一般的にもオンライン化が進んでいた時期でした。社外でも数多くのウェビナーが開催される中、イベント参加者に情報を届けるにはどういった形が良いのか、コンテンツや形式に工夫を凝らす必要があると考えていました。
― そのような中で、EventHubを利用しようと決断された理由をお聞かせください。
もともとEventHub自体はオフラインイベントで利用できるサービスとして認知していました。また、コロナの影響を受けてかなり早期にオンライン対応に切り替えた、ということも聞いていました。私自身、オンライン展示会「SaaS Exhibition」 (株式会社FORCAS / 3月25日開催) に参加した際、EventHubオンライン版を来場者として使用した経験があります。そのイベントに参加した際に改めて、オンラインでもEventHubを使えることを体感しました。
その時は自分がイメージしていたオンラインカンファレンスの形とインターフェースが非常に近かったので、率直に、「こういう形だと使いやすいな」と思ったことを覚えています。自社のオンラインイベント開催を見据えて、EventHubオンライン版は自分たちが求めている形に近いと感じました。
― 具体的にはEventHubのどのような点が魅力的でしたか?
最も魅力に感じた点は、もちろんそもそも簡単にオンラインカンファレンス開催ができる、という点もそうなのですが、視聴ログが取れるということです。視聴ログを記録しておくのは、リード管理やリードの質を判断するためにも、出展企業がいるイベントであれば出展企業へリード納品する際にも、非常に重要になる点だと考えていました。
― 他にどのようなツールを検討されましたか?
ZoomとYouTube LIVEを検討しましたね。
Zoomに関しては、今回のイベントはセッションが複数あったので、全セッションをZoomで実施すると複数のURLへアクセスする必要があり、来場者にとってはアクセスが面倒で、困惑するだろうと思っていました。加えてZoomでの開催の場合、コメントによる盛り上がりに欠けるというのも懸念材料でした。
YouTube LIVEに関しては、配信しても誰がいつ視聴したのかが分からないということを非常に問題視していました。
― 結果として、EventHubを利用してのイベント開催はいかがでしたか?
オンラインでのイベント開催は自社として初の試みでしたが、総じて成功だったと感じています。来場者の参加ハードルが下がるせいか、リアル開催に比べて参加者数も増加しました。ただ、参加者がどのくらいのモチベーションで視聴していたのか、オンラインでどれだけ深い内容を届けられたのか、今後もオンラインイベントの開催を重ねていく中で、検証を続ける必要があるとは考えています。
― EventHub導入にあたって困ったことや不便に感じたことはありましたか?
管理画面も比較的使いやすく、問題なく導入できたと感じています。自分が参加者としてEventHubのイベントに参加した際にも感じたことですが、参加者にとってもシンプルで快適だったのではないかと思います。登録体験もスムーズで、アプリインストールも不要なので、皆さん問題なくご利用いただけたのではないでしょうか。7月のイベント時に動画の視聴方法について問い合わせが多かったですが、そのフィードバックをお伝えしたところ、9月のイベント時には改善されていました。そのような改善のスピードは助かりました。
効率的な企画運営が可能!オンラインイベントの魅力
― 貴社は続けて9月に「Experience LIVE OUT」を開催されていますが、このイベントについても詳細をお聞かせください。
内容としては、7月開催の「KARTE CX Conference 2020」のKeynote Sessionにおいて弊社代表の倉橋の発表内容を深掘るものとして企画しました。同セッションで発表した「CX(顧客体験)、DX(デジタルトランスフォーメーション/開発者体験)、EX(従業員体験)の連環」という内容に対して参加者から大きな反響を頂けたことが開催の契機となりました。我々としても、「本当にこのトピックが求められてるのか」という検証のため、間髪を入れずに再度オンラインカンファレンスの開催を決断しました。
― 両イベントの間が2ヶ月しかないということで、社内では準備に対する不安の声も見受けられたのではないでしょうか?
7月に初めてオンラインイベントを開催した際に、オンライン開催の集客は効率的だということを感じていました。集客段階の効率化を始め、会場を抑える手間も省けるので、従来のリアル開催よりずっと早く準備が終わります。こうしたことから、7月のカンファレンス終了時に即準備を開始し、9月末の開催にこぎつけることができました。
オンラインイベント自体の良さにEventHubプラットフォームの利便さも加わり、1~2ヶ月という期間でイベントの企画・開催が完了するという格段に速いペースで進められました。来場者からはアーカイブ動画へのアクセスもスムーズだったという声も上がっており、EventHubを活用したことでストレスないナビゲーションが実現できたと感じています。
リアルでもオンラインでも!EventHubの活用方法
― 社会はウィズコロナのフェーズに突入しています。ズバリ!オンライン開催の継続は視野に入れていますか?
完全にコロナが終息すればリアル開催に戻す部分もあるかもしれません。しかし、今後も継続的にオンラインイベントを活用しようと考えています。イベントの内容や性質を見極め、必要とあらばオンライン開催も勿論視野に入れていきます。例えば、講義形式で一方向に事例を話すようなイベントはオンライン開催と相性が良いと感じています。遠方の人でも自宅から参加できたり、今回のようにアーカイブを残すことで時間の制約無しにコンテンツをより多くの人に提供できます。
一方、ディスカッションベースのイベントなど、会場との空気感の共有や雰囲気の盛り上げ、双方向に作り上げていくことがキーとなるイベントは、リアル開催が適していると思います。このようにイベントタイプがより多様化する中、EventHubを活用することで一方的なウェビナーだけでなく、参加者同士の交流を図ることもできます。リアル開催・オンライン開催共に、今後もEventHubを活用していきたいと考えています。
― 川久保さま、ありがとうございました!
