Zoomチャット・挙手機能の活用法|参加者とのコミュニケーション設計

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ウェビナーはセミナーと異なり、登壇者と参加者が同じ空間にいないため、双方向のコミュニケーションが取りにくいという課題があります。しかし、Zoomのチャット機能や挙手(ハンド)機能、リアクション、ジェスチャー認識などを活用すれば、参加者との接点を増やし、エンゲージメントを高めることが可能です。

本記事では、Zoomウェビナーの主催社向けに、チャット・挙手機能の基本的な使い方から、質疑応答や多数決への活用法、チャットログの保存・管理方法まで詳しく解説します。さらに、取得したデータを商談化につなげるためのポイントもご紹介しますので、ウェビナーの成果を向上させたい方はぜひ参考にしてください。

Zoomウェビナーのコミュニケーション機能とは?主催社が押さえるべき全体像

Zoomウェビナーには、チャット、挙手(ハンド)、リアクション、ジェスチャー認識など、参加者との双方向コミュニケーションを実現する複数の機能が搭載されています。これらを適切に組み合わせることで、一方通行になりがちなオンラインウェビナーでも参加者の反応を可視化し、エンゲージメントを高めることができます。

主催社として効果的なウェビナー運営を行うためには、まず各機能の特徴と使い分けを理解することが重要です。

ミーティングとウェビナーで異なるコミュニケーション機能

Zoomには「ミーティング」と「ウェビナー」の2つのモードがあり、それぞれで使えるコミュニケーション機能が異なります。この違いを理解しておくことで、適切な機能選択と設定が可能になります。

機能 Zoomミーティング Zoomウェビナー
参加者のカメラ ON可能 原則OFF(パネリストのみON)
参加者のマイク ON可能 原則OFF(許可制)
チャット 全員が自由に送信可能 主催社が送信先を制限可能
挙手(ハンド) 利用可能 利用可能
リアクション 利用可能 利用可能
Q&A機能 なし あり
投票機能 あり あり

ウェビナーモードでは、参加者のカメラやマイクが原則OFFになっているため、主催社側から参加者の反応を把握しにくいという特徴があります。そのため、チャットや挙手、リアクションなどの機能を積極的に活用して、参加者の声を拾い上げる工夫が必要です。

また、主催社(ホスト)、共同ホスト、パネリスト、参加者それぞれで操作できる機能が異なります。

役割別の操作権限

  • ホスト(主催社): すべての機能を制御可能。チャットの送信先設定、参加者の挙手解除、リアクションの有効/無効設定など
  • 共同ホスト: ホストとほぼ同等の権限。ただしウェビナー設定の変更は不可
  • パネリスト: チャット送信、画面共有(許可時)、リアクション送信が可能
  • 参加者: チャット送信(設定による)、挙手、リアクション送信が可能

双方向コミュニケーションを実現する4つの機能

Zoomウェビナーで参加者との双方向コミュニケーションを実現するための主要な機能は以下の4つです。それぞれの特徴を理解し、場面に応じて使い分けることがポイントです。

  1. チャット機能
    テキストベースで質問やコメントを収集できる機能です。参加者が気軽に発言でき、主催社は内容を後から確認できるメリットがあります。質疑応答やフィードバック収集に便利です。
  2. 挙手(ハンド)機能
    参加者がワンクリックで「手を挙げている」状態を主催社に通知できる機能です。質問希望者を募る際や、簡易的な多数決を取る際に活用できます。視覚的に意思表示を確認できる点が特徴です。
  3. リアクション機能
    拍手や👍(いいね)などの絵文字を送信し、瞬時にフィードバックを表現できる機能です。発言のハードルが低く、参加者の心理的負担を軽減しながら反応を引き出せます。
  4. ジェスチャー認識機能
    カメラに向かって手を振る・親指を立てるなどの動作を自動で検知し、リアクションとして反映する機能です。参加者がボタン操作なしで反応を示せるため、より自然なコミュニケーションが可能になります。

これらの機能に加え、Q&A機能や投票機能を組み合わせることで、より充実した双方向コミュニケーションを設計できます。

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Zoomチャット機能の使い方|主催社向け設定と操作方法

Zoomウェビナーのチャット機能は、主催社が事前に「誰が誰に送信できるか」を細かく設定できます。参加者全員への公開チャット、パネリストのみへの限定チャット、チャット無効化など、ウェビナーの目的に応じた設定が可能です。質疑応答や感想収集に活用することで、参加者の声をリアルタイムに把握できます。

チャット機能を効果的に活用するためには、事前の設定と当日の運営ノウハウの両方を押さえておくことが重要です。

チャットの送信先設定(全員・パネリストのみ・無効)

ウェビナーのチャット設定は、開催前の設定画面と開催中の両方で変更できます。目的に応じた適切な設定を行いましょう。

事前設定の手順

  1. Zoomウェブポータルにログイン
  2. 「ウェビナー」→対象のウェビナーを選択
  3. 「詳細」タブ→「ウェビナーオプション」を開く
  4. 「チャット」の設定項目を確認・変更

開催中の設定変更手順

  1. ウェビナー画面下部のツールバーから「チャット」をクリック
  2. チャットパネルが表示される
  3. 右下の「…」(三点リーダー)をクリック
  4. 「参加者は次のユーザーとチャットできます」から設定を選択

チャット送信先の選択肢と使い分け

設定 内容 適した場面
なし(無効) 参加者はチャットを送信できない 一方向の講演型ウェビナー、チャットの混乱を避けたい場合
ホストとパネリストのみ 参加者はホスト・パネリストにのみ送信可能 質問を主催社側だけで管理したい場合
全員 参加者同士でチャットも可能 参加者間の交流を促進したい場合、ワークショップ型

大規模なウェビナーでは、参加者同士のチャットを許可すると会話が流れて管理が難しくなる場合があります。目的に応じて「ホストとパネリストのみ」に設定し、質問を一元管理する方法も有効です。

チャットを活用した質疑応答・フィードバック収集

チャット機能は、単なる質問受付だけでなく、さまざまな場面で活用できます。効果的な使い方と、参加者からの反応を引き出すコツをご紹介します。

チャット活用の主な場面

  • 質疑応答: 「ご質問があればチャットにお寄せください」と案内し、質問を募集
  • 感想・フィードバック収集: 「本日の内容で印象に残った点をチャットで教えてください」
  • 簡易多数決: 「Aに賛成の方は『A』、Bに賛成の方は『B』とチャットしてください」
  • 理解度確認: 「ここまでの内容で不明点があれば『?』とチャットしてください」
  • アイスブレイク: 「今日はどちらからご参加ですか?都道府県名をチャットしてください」

チャットが活性化しない場合の対処法

オンラインウェビナーでは、参加者が受け身になりやすく、チャットへの書き込みをためらうケースが少なくありません。以下の工夫で活性化を図りましょう。

  • サクラ質問を用意する: パネリストや運営スタッフが最初の質問を投稿し、書き込みのハードルを下げる
  • 事前に質問を募集する: 申込みフォームや事前メールで質問を募り、当日「〇〇様からいただいた質問です」と紹介
  • 具体的な質問を投げかける: 「何かご質問は?」ではなく「〇〇について困っている方はいらっしゃいますか?」と具体的に問いかける
  • 絵文字での反応を促す: 「まずは『👍』だけでも結構です」とハードルを下げる
  • チャット担当者を置く: 登壇者とは別にチャット対応の担当者を配置し、リアルタイムで返信・ピックアップする

チャットログの保存方法と保存先の確認

ウェビナー中のチャット内容は、設定によって自動保存されます。後からチャット内容を確認・分析するために、保存設定と保存先を把握しておきましょう。

自動保存の設定方法

  1. Zoomデスクトップアプリを起動
  2. 「設定」→「一般」を選択
  3. 「ミーティング終了時にチャットを自動的に保存」にチェック

手動保存の方法

  1. ウェビナー中にチャットパネルを開く
  2. 右下の「…」(三点リーダー)をクリック
  3. 「チャットを保存」を選択

保存先の確認・変更

  • デフォルトの保存先: ドキュメント > Zoom > [ウェビナー名] フォルダ
  • 保存形式: .txt(テキストファイル)
  • 保存内容: 送信者名、送信時刻、メッセージ内容

パソコンのローカルに保存されるため、複数人で共有する場合は手動でファイルを共有する必要があります。また、保存されるのはホスト・パネリストが閲覧できるチャット内容のみで、プライベートチャットは含まれません。

注意点

  • ウェビナー終了前に保存操作を行わないと、チャットログが失われる場合があります
  • クラウドレコーディングを使用している場合、チャットログもクラウドに保存されます
  • アプリのバージョンによって設定画面の表示が異なる場合があるため、最新版へのアップデートを推奨します

Zoom挙手(ハンド)機能の使い方|参加者の意思表示を可視化

Zoomの挙手(ハンド)機能は、参加者がワンクリックで「手を挙げている」状態を主催社に通知できる機能です。質疑応答で発言希望者を募る際や、簡易的な多数決を取る際に活用できます。主催社は参加者パネルで挙手状況を一覧確認し、指名や挙手の解除操作を行えます。

チャットとは異なり、「誰が手を挙げているか」が視覚的にわかるため、進行をスムーズに行えるメリットがあります。

挙手機能の基本操作(参加者側・主催社側)

挙手機能の操作は、参加者側と主催社側で異なります。それぞれの手順を確認しておきましょう。

参加者側の操作手順(パソコン)

  1. 画面下部のツールバーから「リアクション」をクリック
  2. 表示されるメニューから「挙手」(ハンドマーク)を選択
  3. 挙手が完了すると、自分の画面に挙手アイコンが表示される
  4. 手を降ろす場合は、再度「リアクション」→「手を降ろす」をクリック

参加者側の操作手順(スマートフォン・タブレット)

  1. 画面をタップしてメニューを表示
  2. 「詳細」または「…」をタップ
  3. 「手を挙げる」をタップ
  4. 手を降ろす場合は「手を降ろす」をタップ

主催社側の確認・操作手順

  1. 画面下部のツールバーから「参加者」をクリック
  2. 参加者パネルが表示される
  3. 挙手している参加者には、名前の横にハンドアイコンが表示される
  4. 挙手している参加者は、リストの上部に自動で移動する
  5. 特定の参加者の挙手を解除する場合は、その参加者名にカーソルを合わせ「手を降ろす」をクリック
  6. 全員の挙手を一括解除する場合は「すべての手を降ろす」をクリック

主催社には挙手があった際に通知が表示されるため、リアルタイムで把握できます。ただし、参加者が多い場合は通知が流れてしまうこともあるため、定期的に参加者パネルを確認する習慣をつけましょう。

挙手を活用したセミナー運営のコツ

挙手機能は、使い方次第でウェビナーの双方向性を大きく高められます。具体的な活用シナリオをご紹介します。

活用シナリオ1:質疑応答での挙手活用

  • 「ご質問のある方は、挙手ボタンを押してください。順番に指名させていただきます」

チャットでの質問募集と併用することで、「文字で書くのは面倒だが質問したい」という参加者にも対応できます。挙手した参加者を指名し、マイクをONにして発言してもらう流れが一般的です。

活用シナリオ2:多数決・賛否確認

  • 「Aの方法に賛成の方は挙手をお願いします。(数秒待つ)ありがとうございます、10名ですね。では手を降ろしてください。次に、Bの方法に賛成の方は挙手をお願いします」

投票機能を使わずに簡易的な多数決を取れます。即座に結果がわかるため、セミナーの進行を止めずに参加者の意向を確認できる点が便利です。

活用シナリオ3:理解度・経験の確認

  • 「本日のテーマについて、すでに取り組んでいる方は挙手をお願いします」
  • 「ここまでの説明で、もう少し詳しく聞きたい部分がある方は挙手をお願いします」

参加者の背景や理解度を把握することで、その後の説明の深さや事例の選び方を調整できます。

効果的なアナウンス例

  • 「何か質問ある人いますか?」(漠然としていて反応しづらい)
  • 「〇〇について詳しく聞きたい方は、画面下のリアクションボタンから挙手をお願いします」(具体的で操作方法も案内)

挙手機能の制限と注意点

挙手機能を活用する際には、いくつかの制限や注意点があります。事前に把握しておくことで、当日のトラブルを防げます。

ウェビナーでの挙手機能の有効化

  1. Zoomウェブポータル→「設定」→「ミーティング」
  2. 「ミーティング中(基本)」の「非言語フィードバック」が有効になっているか確認
  3. 無効の場合はトグルをONに変更

大人数ウェビナーでの課題

参加者が100名を超える大規模ウェビナーでは、挙手の管理が難しくなる場合があります。

  • 挙手が多すぎて全員に対応できない
  • 誰が先に挙手したか判別しにくい
  • 挙手の解除忘れで混乱する

このような場合は、チャットやQ&A機能と併用し、「挙手は発言希望者、チャットは質問投稿」のように役割を分けることをおすすめします。

参加者が挙手できない場合の対処

  • 原因1: 主催社が挙手機能を無効にしている→設定を確認
  • 原因2: 参加者がブラウザから参加している→アプリでの参加を案内
  • 原因3: Zoomアプリのバージョンが古い→アップデートを案内
  • 原因4: 操作方法がわからない→冒頭で操作方法を画面共有で説明

リアクション・ジェスチャー認識機能の活用法

Zoomのリアクション機能では、参加者が拍手や👍(いいね)などの絵文字を送信し、瞬時にフィードバックを表現できます。さらにジェスチャー認識機能を有効にすれば、カメラに向かって手を振る・親指を立てるなどの動作を自動で検知し、リアクションとして反映されます。参加者の心理的ハードルを下げ、反応を引き出しやすくなります。

挙手やチャットよりもさらに気軽に使えるため、ウェビナー全体の雰囲気を活性化するのに効果的です。

リアクション(絵文字)の種類と表示設定

Zoomのリアクション機能では、複数の絵文字を使って感情や反応を表現できます。

使用できるリアクションの種類

リアクション 絵文字 主な使用場面
拍手 👏 発表への称賛、セッション終了時
いいね 👍 同意、理解した、良い内容
ハート ❤️ 共感、感謝
笑顔 😂 面白い内容への反応
驚き 😮 意外な情報への反応
お祝い 🎉 成果発表、達成報告時

リアクションの表示と消える時間

リアクションは送信後、参加者のビデオタイル(またはプロフィール画像)の左上に約10秒間表示された後、自動的に消えます。ホストは設定でこの表示時間を変更できます。

主催社によるリアクション設定

  1. Zoomウェブポータル→「設定」→「ミーティング」
  2. 「ミーティング中(基本)」→「ミーティングリアクション」を確認
  3. 使用する絵文字の種類、スキントーン(肌の色)の設定が可能

スキントーン(肌の色)はデフォルトの黄色から変更でき、参加者それぞれが自分の設定を選択できます。

ジェスチャー認識機能の設定と使い方

ジェスチャー認識機能は、カメラに向かって特定の動作をすると、自動的にリアクションが送信される機能です。ボタン操作なしで反応を示せるため、より自然なコミュニケーションが可能になります。

ジェスチャー認識の有効化手順

  1. Zoomデスクトップアプリを起動
  2. 「設定」→「一般」を選択
  3. 「ジェスチャーで以下のリアクションをアクティベートする」にチェック

認識されるジェスチャーの種類

ジェスチャー 対応するリアクション
親指を立てる(いいねのポーズ) 👍 いいね
手を挙げる ✋ 挙手

現時点で認識されるジェスチャーは限られていますが、今後のアップデートで追加される可能性があります。

認識精度を高めるためのポイント

  • 照明: 顔と手が明るく映るよう、正面から光が当たる環境を整える
  • 背景: シンプルな背景(バーチャル背景より実背景推奨)の方が認識精度が高い
  • カメラ位置: 顔と上半身がフレームに収まるよう調整
  • 動作: ゆっくり、はっきりとしたジェスチャーを心がける

参加者への事前案内

ジェスチャー認識機能は参加者側でも有効化が必要です。ウェビナー冒頭で「カメラをONにされている方は、親指を立てるとリアクションが自動送信されます」と案内すると、機能の活用が促進されます。

リアクションを促すファシリテーション術

リアクション機能を活用するには、主催社(ファシリテーター)からの働きかけが重要です。参加者が自発的にリアクションを送ることは少ないため、意図的に促す場面を設計しましょう。

リアクションを促す効果的なタイミング

  1. ウェビナー開始直後: 「音声が聞こえている方は👍を送ってください」(接続確認と練習を兼ねる)
  2. 重要なポイントの後: 「ここまでの内容、ご理解いただけましたら👍をお願いします」
  3. 質問の前振り: 「〇〇にお困りの方、いらっしゃいますか?該当する方は👏で教えてください」
  4. 登壇者交代時: 「〇〇さんに拍手をお願いします!👏」
  5. 終了時: 「本日はご参加ありがとうございました!👏👏」

リアクションが少ない場合の活性化テクニック

  • 二択で聞く: 「Aの方は👍、Bの方は👏でお知らせください」
  • パネリストが率先する: 登壇者自身がリアクションを送り、「こんな感じで送ってくださいね」と見本を示す
  • 画面共有で操作方法を説明: 冒頭1分でリアクションボタンの場所と使い方を画面共有で解説
  • 反応への感謝を伝える: 「リアクションありがとうございます!反応があると話しやすいです」

セミナー冒頭で「リアクション練習タイム」を設けることも効果的です。「では練習です。拍手のリアクションを送ってみてください!」と呼びかけ、実際に操作してもらうことで、その後のリアクション率が大幅に向上します。

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コミュニケーションデータを活用したフォローアップ設計

チャットや挙手、リアクションで得られたデータは、ウェビナー後のフォローアップに活用できます。積極的に質問した参加者や、特定のテーマに反応した参加者を「HOTリード」として優先的にアプローチすることで、商談化率を高められます。ただし、Zoom単体ではデータの紐づけや管理に手間がかかる点が課題です。

ウェビナーを「配信して終わり」にせず、営業成果につなげるためには、データ活用の設計が不可欠です。

チャットログ・参加者データの活用方法

ウェビナー中のチャット内容や参加者の反応データには、フォローアップに活かせる情報が多く含まれています。

チャット内容から読み取れる情報

チャット内容の例 読み取れる情報 フォローアップへの活用
「〇〇機能について詳しく知りたい」 具体的な関心事項 該当機能の資料を個別送付
「弊社でも同じ課題があります」 共感・課題認識 課題解決の提案につなげる
「導入事例をもっと聞きたい」 検討段階にある 事例集の送付、個別相談の案内
「予算感を教えてください」 具体的な検討段階 優先的に営業がアプローチ

HOTリード判定の考え方

チャットで積極的に質問・発言した参加者は、テーマへの関心が高く、課題意識を持っている可能性が高いと考えられます。以下のような基準でHOTリードを判定できます。

  • 質問を投稿した参加者: 能動的に情報を求めている
  • 複数回チャットした参加者: 高い関心を持っている
  • 具体的な質問をした参加者: 導入検討が進んでいる可能性
  • 「相談したい」「話を聞きたい」と発言した参加者: 商談化の可能性大

フォローアップメールでは、「ウェビナーでいただいたご質問について、追加資料をお送りします」のように、チャット内容を踏まえた個別対応を行うと効果的です。

Zoomだけでは難しいデータ活用の壁

ウェビナーデータを営業活動に活かしたいと考えても、Zoom単体では以下のような課題があります。

課題1:チャットログと参加者情報の突合作業

Zoomのチャットログは、送信者名と内容がテキストファイルで保存されます。しかし、参加者のメールアドレスや会社名などの情報と紐づけるには、参加者レポートと手動で突合する必要があります。

例えば「山田太郎」という名前でチャットした人が、申込み時に登録した「株式会社A社 山田様」と同一人物かを確認するには、名前を手がかりに一つひとつ照合する作業が発生します。

課題2:視聴時間データとの組み合わせの難しさ

「誰が何分視聴したか」という視聴ログと、「誰が何を質問したか」というチャットログは、Zoomでは別々のレポートとして出力されます。これらを組み合わせて「視聴時間が長く、かつ質問もした参加者」を抽出するには、Excelでのデータ加工が必要です。

課題3:MA/SFAへの手動入力

Zoomで取得した参加者データをSalesforceやHubSpotなどのMA/SFAツールに反映するには、CSVのエクスポート・インポート作業が必要です。これを毎回手動で行うのは、運営担当者にとって大きな負担となります。

また、ウェビナー開催から時間が経つほどフォローアップの効果は薄れます。理想的には48時間以内のアプローチが効果的とされていますが、データ整理に時間がかかると、このゴールデンタイムを逃してしまうリスクがあります。

これらの課題を解決するのが、イベントマーケティングプラットフォーム「EventHub for Webinar」です。EventHub for Webinarでは、チャットでの発言内容と参加者情報を自動で紐づけ、「誰が何を質問したか」を即座に把握できます。視聴ログやアンケート回答との組み合わせも自動化されるため、手動でのデータ突合作業は不要です。

📥 関連情報
チャット・参加者データの活用を効率化したい方は、EventHub for Webinarの詳細をご覧ください。

👉️EventHub for Webinar|コミュニケーションデータを商談化に活かす

チャット・参加者データの一元管理を実現する方法

Zoomウェビナーのチャットや挙手データを営業活動に活かすには、参加者情報と行動データを一元管理できる仕組みが必要です。EventHub for Webinarなら、視聴ログ、アンケート回答、チャット履歴を自動で紐づけ、HOTリードを即座に特定できます。MA/SFAとの連携により、手動でのデータ入力も不要になります。

ここでは、データ活用を効率化するためのソリューションについてご紹介します。

視聴ログ×チャット×アンケートの自動紐づけ

EventHub for Webinarは、ウェビナー運営に必要な機能を一元化したイベントマーケティングプラットフォームです。Zoomと連携しながら、データ活用の課題を解決できます。

EventHubが実現するデータ一元管理

データ種類 Zoom単体 EventHub連携時
参加者情報(会社名、役職等) 申込み時に取得、別管理 自動で紐づけ
視聴ログ(視聴時間) レポートで取得、手動で突合 自動で紐づけ
チャット発言 テキストファイルで保存、手動で突合 発言者を自動特定
アンケート回答 別途集計、手動で突合 自動で紐づけ
HOTリード判定 手動で基準設定・抽出 自動スコアリング

「誰が・いつ・どんな反応をしたか」の可視化

EventHubでは、参加者ごとに以下の情報が一つのダッシュボードで確認できます。

  • 申込み時に入力した会社名、部署、役職、連絡先
  • ウェビナーへの参加有無、視聴開始・終了時刻
  • 視聴時間(何分間視聴したか)
  • アンケートへの回答内容
  • チャットでの発言内容(誰が何を発言したか)

これにより、「視聴時間が30分以上で、アンケートに『詳しい話を聞きたい』と回答し、チャットで質問もした参加者」といった複合条件でのHOTリード抽出が、数クリックで完了します。

MA/SFAツールとのワンクリック連携

EventHub for Webinarは、主要なMA/SFAツールとの連携機能を標準搭載しています。

連携可能なツール

  • Salesforce
  • HubSpot
  • Marketo
  • その他主要MA/SFAツール

連携によるメリット

  1. データの自動同期: ウェビナー終了後、参加者データが自動的にMA/SFAに反映される
  2. リードスコアの反映: 視聴時間やアンケート回答に基づくスコアがそのまま連携される
  3. フォローアップの迅速化: インサイドセールスがリアルタイムでHOTリードを確認し、即座にアプローチ可能
  4. 手動作業の排除: CSV出力・加工・インポートの手間がゼロに

定期的にウェビナーを開催する企業では、この自動連携によって運営工数を大幅に削減できます。さらに、フォローアップのスピードが上がることで、商談化率の向上も期待できます。

EventHub for Webinarは、Zoomの配信機能と組み合わせて使用することも可能です。Zoomウェビナーの使い慣れた操作性はそのままに、チャットデータの自動紐づけ・MA連携・HOTリード特定といった課題を解決できます。

📥 関連情報

チャット・挙手データを商談化に活かしたい方は、EventHub for Webinarの機能詳細をご確認ください。

👉️EventHub for Webinar サービス紹介ページ

まとめ:チャット・挙手機能を活かしたウェビナー設計のポイント

Zoomウェビナーのチャット・挙手・リアクション・ジェスチャー認識機能を活用すれば、参加者との双方向コミュニケーションを実現し、エンゲージメントを高められます。ただし、取得したデータを商談化につなげるには、参加者情報との紐づけやMA/SFA連携が重要です。ウェビナーの成果を向上させたい方は、データ活用基盤の整備もあわせて検討しましょう。

本記事のポイント

  • チャット機能: 送信先設定を目的に応じて使い分け、質疑応答やフィードバック収集に活用。ログは自動保存設定を確認
  • 挙手(ハンド)機能: 質問希望者の募集や簡易多数決に便利。主催社は参加者パネルで一覧管理
  • リアクション機能: 心理的ハードルの低い即時フィードバック。冒頭の練習タイムで活性化
  • ジェスチャー認識: カメラ操作で自動リアクション。照明・背景環境に注意

次のアクションとしておすすめの施策

  1. 次回のウェビナーで、冒頭にリアクション練習タイムを設ける
  2. チャットログの自動保存設定が有効か確認する
  3. チャット内容を踏まえた個別フォローメールを送ってみる
  4. データ活用を効率化するツールの導入を検討する

ウェビナーは「配信して終わり」ではなく、参加者とのコミュニケーションデータを次のアクションにつなげてこそ、真の成果が得られます。本記事でご紹介した機能を活用し、双方向性の高いウェビナー運営を目指してください。

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目次 Zoomウェビナーとは?基本機能と特徴を解説Zoomウェビナーの主催者向け活用法と使い方Zoomウェビナー活用で直面しやすい3つの課題ウェビナーツール選定...

よくあるご質問

質問:Zoomウェビナーでチャットを有効にする方法を教えてください

回答:Zoomウェビナーでチャットを有効にするには、Zoomウェブポータルにログインし、「設定」→「ミーティング」→「ミーティング中(基本)」から「チャット」をONにします。また、ウェビナーごとの設定として、ウェビナー詳細画面の「ウェビナーオプション」でもチャットの有効/無効を切り替えられます。開催中に設定を変更する場合は、チャットパネルの「…」から「参加者は次のユーザーとチャットできます」を選択し、送信先を調整してください。

質問:挙手とQ&A機能はどう使い分ければよいですか?

回答:挙手機能は「発言したい」「該当する」といった意思表示に適しており、視覚的に誰が手を挙げているかが一目でわかります。一方、Q&A機能はテキストで質問を投稿し、主催社が回答を記録として残せる点が特徴です。おすすめの使い分けとして、「口頭で質問したい方は挙手」「テキストで質問を残したい方はQ&A」と案内することで、参加者の好みに応じた対応が可能です。

質問:リアクションの絵文字を追加・変更することはできますか?

回答:Zoomのリアクションで使用できる絵文字は、拍手、いいね、ハート、笑顔、驚き、お祝いなど、Zoom側であらかじめ用意されたものに限られます。独自の絵文字を追加することはできませんが、スキントーン(肌の色)は6種類から選択可能です。設定はZoomアプリの「設定」→「一般」→「リアクション」から変更できます。

質問:大人数のウェビナーでチャットが荒れるのを防ぐ方法はありますか?

回答:大人数ウェビナーでチャットの混乱を防ぐには、以下の方法が効果的です。まず、チャットの送信先を「ホストとパネリストのみ」に設定し、参加者同士のやり取りを制限します。次に、チャット専任の担当者を配置し、不適切な発言への対応や、重要な質問のピックアップを行います。また、冒頭で「チャットは質問専用です」とルールを明確に伝えることも有効です。

質問:ウェビナー中にチャットや挙手のデータをリアルタイムで確認する方法は?

回答:チャット内容はチャットパネルを開くことでリアルタイムに確認できます。挙手状況は「参加者」パネルで確認でき、挙手している参加者は名前の横にハンドアイコンが表示され、リストの上部に自動で移動します。ただし、登壇しながらこれらを確認するのは難しいため、チャット・参加者管理専任の共同ホストやパネリストを配置することをおすすめします。共同ホストには「〇〇さんが質問しています」「挙手が5名います」など、登壇者にフォローを入れてもらいましょう。

まずはEventHub概要資料をご覧ください。

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