完全無人配信が実現!工数が1/4、開催数は4倍に!
工数削減で企画運営に注力、リード獲得のKPIを大幅達成

主催社: 株式会社マネーフォワード

イベントタイプ: ウェビナー

開催形式: オンライン 業界: SaaS・ソフトウェア

開催形式 オンライン

業界 SaaS・ソフトウェア

「ウェビナー」開催時の課題

  • 開催本数の増加を目指す中で、配信準備や当日の対応に多くの工数がかかっていた
  • 複数日程での開催も検討していたが、運用負荷が高く、現実的に実施が難しかった
  • 録画データはYouTubeでも活用していたが、参加率や視聴維持率が低かった

「EventHub」の効果

  • 完全無人でのウェビナー配信が可能となり、運用にかかる工数を大幅に削減
  • 準備〜配信完了までの所要時間を約1/4に短縮
  • 複数日程での配信が定常化し、開催本数は月3本から11〜12本へ拡大(約4倍)
  • 録画配信(擬似ライブ形式)の活用により、参加率は約70%、視聴維持率も70〜80%を安定的に維持

株式会社マネーフォワードは、すべての人のお金の課題解決を目指し、お金の見える化サービス『マネーフォワード ME』やバックオフィスSaaS『マネーフォワード クラウド』などを提供しています。

同社では、コロナ禍をきっかけに法人向けのオンライン施策を強化し、顧客接点の手段としてオンラインウェビナーを本格的に活用してきました。

バックオフィスのお客様に向けた情報発信を続ける中で、リードナーチャリングの重要性がますます高まり、ウェビナー開催本数の増加を検討するようになりました。しかし、増加に伴い、配信準備や運営対応にかかる工数が課題として浮上しました。そこで、配信を完全無人化し、準備工数の削減を目的として導入されたのが、オンラインイベントプラットフォーム「EventHub」でした。

本記事では、ERPマーケティング本部 リードナーチャリング部で、経理担当者向けのウェビナー企画を担当されている戸田 光様に、導入当時の背景や成果、今後の展望についてお話を伺いました。

※本記事で紹介する実績は、戸田様が当時所属していた「支出管理ソリューション本部」(現・ERPマーケティング本部)におけるものです

事業内容

法人や個人、すべての人のお金の課題を解決するサービスを提供

ーまずは御社の事業内容をお教えください

Money Forwardのサービス

弊社が提供しているサービスの中で、一番多くの方に知っていただいているのが、1,730万以上(2025/5末時点)にご利用頂いている個人向けお金の見える化サービス「マネーフォワード ME」です。こちらは2012年12月にサービスを開始しました。

そして弊グループの中で最も多くの売上を占めるのがバックオフィス向けSaaS事業で、経理財務や人事労務、そして法務向けのクラウドサービスを展開しています。こちらは2013年12月にクラウド型会計ソフト『MFクラウド会計・確定申告』のサービス提供を開始したのがスタートで、現在はバックオフィスSaaS「マネーフォワード クラウド」として、個人事業主・中小企業から大企業まで使っていただいています。

さらに、2025年上半期にグロース市場へ新規上場した企業のうち、約50%*がマネーフォワード クラウドをご利用いただいており、多くの成長企業の事業成長を支えるサービスとして活用されています。

* 日本取引所グループの公表情報に基づき、2025年1月〜6月にグロース市場への上場が承認された企業のうち、上場時にマネーフォワード クラウドを有料で使用していたユーザーの割合

ウェビナー運営における課題

開催本数を増やしつつ、本質業務に集中するために——完全無人配信という選択

ーEventHub導入前、どのような課題がありましたか?

2024年5月頃、ウェビナー施策の改善を目的にツール導入の検討を始めました。私たちは当時「リードの獲得」をKPIとして設定していましたが、安定して成果を出すためには、ウェビナーの開催本数を増やすこと、そして1回の開催でより多くのリードを獲得することの両方が不可欠だと感じていました。

特に後者を実現するためには、単発の開催にとどまらず、複数日程での配信も必要だと考えていました。ただし、開催回数や日数が増えれば、そのぶん配信業務の負担も増大します。そうなると、本来力を入れるべき企画やデータ分析に時間が割けなくなってしまうという課題がありました。

そこで、「なるべく人手をかけずに、安定してウェビナーを配信できる仕組み」が必要だと考えるようになりました。完全無人で配信できる環境を整えられれば、浮いた時間をより価値ある業務に充てられるのでは、という発想です。

このような背景から、さまざまなツールを比較検討しながら情報収集を進め、最終的にEventHubの導入を上司に提案しました。

 EventHubの選定理由

ウェビナー配信の無人化・Marketo連携・ユーザビリティの良さなどが購入の決め手に

ーEventHubの選定理由をお聞かせください

ツール選定の際には、無人配信への対応、MarketoとのAPI連携、直感的な操作性、そしてコスト面の合理性という点を重視しました。

複数のツールを比較検討した結果、これらすべての条件を満たし、なおかつ操作性が優れていたのがEventHubでした。

EventHubの管理画面で推移を確認

UIが非常に分かりやすく、誰でもすぐに操作できるという点は大きな魅力でしたし、トライアルでのシミュレーションでも、最も費用対効果の高い選択肢であると感じました。特に料金体系においては、固定の人数枠で価格が設定されており、開催回数によって追加課金が発生しない点が大きな決め手でした。これにより、運営側としてもコストを気にせず、必要なだけウェビナー開催数を増やすことができる体制が実現できました。

また、EventHubは以前から多くのカンファレンスで利用されており、「イベント=EventHub」という認識があったことも安心感につながりました。今後、自社で大規模なイベントを実施することになった場合にも、同じツールで対応できるという点は拡張性の面でも大きなメリットだと感じています。

ー検討時の懸念や社内の理解を得るまでに工夫した点はありますか?

正直なところ、導入を検討し始めた当初は、「本当に無人で問題ないのか」「トラブルが起きた場合はどう対応するのか」といった懸念の声が一部から上がっていました。上司からも「無人配信なんて発想はなかった」と驚かれる場面もありました。

そうした不安を払拭するため、トライアル導入を実施し、Marketo連携の動作確認や、実際の操作フロー・配信の安定性を社内メンバーに体感してもらう機会を設けました。

その結果、操作のしやすさやトラブルの少なさが評価され、安心して本格導入に踏み切ることができました。今では、当初懐疑的だった社内メンバーからも「もうこれ以外には戻れないね」という声が聞かれるようになり、完全無人でのウェビナー配信が当たり前の運用体制になっています。

EventHubの良い機能や満足している点

複数日程配信と録画機能(擬似ライブ)によりウェビナー開催本数が約4倍に増加

ーEventHubを導入して良かった機能を教えてください

完全無人配信を目指して導入した経緯もあり、擬似ライブ配信機能は特に活用しています。事前に収録したコンテンツを自動で配信できるため、当日の人的工数をゼロにすることができています。

無人配信時はチャット欄を閉じ、「お知らせ機能」で必要な情報を届けています。テンプレートの種類も豊富で、機能制限などの設定も自分たちで柔軟に行える点が大変助かっています。

また、複数日程配信機能も非常に便利で、同一コンテンツを複数の時間帯に配信できることで、参加のハードルを下げることができています。中でも、個人的に一番好きなのが「横断イベント分析」画面で、複数のセミナーの申込数・参加率・平均視聴時間などを横並びで比較でき、施策の定量データを手軽に調べられるので大変助かっています。

加えて、機能面とは少し異なりますが、カスタマーサポートの対応品質も非常に高いと感じています。チャットでの問い合わせにも迅速かつ的確に対応していただけますし、過去に一度配信が途切れた際にも、原因をスピーディーに特定し、丁寧にご対応いただきました。

EventHubの導入の効果

完全無人配信で工数を1/4に削減。企画運営への注力がリード獲得KPI達成に貢献

ーEventHubの導入によって、どのような効果がありましたか?

EventHub導入の効果 工数は¼・開催本数は4倍に

まず、EventHub導入における一番の目的であった「無人配信の実現」については、期待通りの成果が得られました。

ウェビナー準備や当日配信までの工数が約1/4に削減され、非常に効率的に運用できるようになったと感じています。現在は、1回あたりの準備が10〜20分程度で完了しています。無人配信であるため、配信当日はEventHubを一切操作せず、他の業務に専念しながら配信を進行できる状態です。

これにより、コンテンツ制作や顧客理解を深める取り組みに、これまで以上に時間を充てることができるようになりました。さらに、複数日程での配信も定着し、2024年上期には月3本程度だったウェビナーの開催が、下期には月12本程度まで増加し、およそ4倍の開催本数に拡大することができました。

また、リード獲得におけるKPIも達成しています。もちろん、KPI達成にはコンテンツ要因や集客要因など、さまざまな要因が複合的に影響していると感じていますが、EventHubの導入によって「時間を生み出せたこと」、そして「安定的に配信本数を増やせたこと」は、非常に大きな成功要因の一つだったと考えています。

EventHubのウェビナー配信は、視聴維持率がYouTubeでの配信と比べて圧倒的に高い



EventHubでウェビナー配信の様子

ーその他に感じている効果はありますか?

視聴維持率や参加率の改善も大きな効果の一つだと感じています。

これまでお話ししてきた通り、当社では無人配信を前提としたウェビナー運用を行っています。録画した動画コンテンツを活用する中で、「いつでも視聴できるアーカイブ型」と「決まった時間に配信する擬似ライブ型」の両方の形式が選択できる環境にあります。

実際に以前は、録画データをYouTubeで配信する形式も試していました。ただ、「好きなタイミングで見られる」スタイルだったためか、申込者のうち実際に視聴された方は約50%にとどまり、視聴時間も平均10分程度と短く、早期に離脱する傾向がありました。

一方で、EventHubを活用して同じ録画データを擬似ライブ形式で配信したところ、申込者の約70%が視聴に参加し、視聴維持率も70〜80%と安定的に維持されています。

録画データの使い方ひとつで、これほど視聴体験や成果が変わるということを強く実感しています。現在は、あえて決まった時間に配信する擬似ライブ形式を選ぶことで、コンテンツをしっかり届け、最後まで視聴してもらう仕組みを構築できていると感じています。

今後の展望

効率化のその先へ――お客様の「知りたい」に応えるウェビナー発信に取り組む

ー今後の展望についてお聞かせください

私たちセミナーグループでは、「どこよりも実務に役立つ情報と最先端の知識を届け、経理業務に新たな視点と可能性を提供する」というコンセプトを掲げて活動しています。EventHubによって生まれた時間的な余裕を活かし、これまで以上に企画や運営に力を注ぎ、より価値のあるウェビナーを届けていきたいと考えています。

お客様一人ひとりの「知りたい」に、しっかりと応えていくためにも、今後も真摯に取り組みを続けていきたいと思っています。

また、生成AIをはじめとした技術も日々進化しています。そうしたテクノロジーも積極的に活用し、業務のさらなる効率化やデータ活用の高度化を図るとともに、将来的にはAIネイティブなウェビナーマーケティングにもチャレンジしていきたいです。

取材協力

 

株式会社マネーフォワード
マネーフォワードビジネスカンパニー
ERPマーケティング本部 リードナーチャリング部 セミナーグループ
戸田 光 様

新卒でNTTデータグループに入社。金融機関向けのITソリューション営業および営業企画を担当。2020年にスタートアップへ転職。インサイドセールスの立ち上げ、ウェビナー企画の責任者を経験。2023年から株式会社マネーフォワードに参画し、ERPマーケティング本部でバックオフィス担当者向けのウェビナー企画・運営を担当。生成AIを活用することで、日々の業務の効率化に努めている。

まずはEventHub概要資料をご覧ください。

>お問い合わせはこちら
問合せ画像

その他の導入事例