EventHubのイベントプロデューサーと共に歩んだ3年間
会社の中期経営計画や課題を汲み取った上で企画運営を行ったことが絶大な信頼感に

主催社: ネットワンシステムズ株式会社

イベントタイプ: カンファレンス

開催形式: ハイブリッド 業界: 情報通信・IT

開催形式 ハイブリッド

業界 情報通信・IT

「カンファレンス」検討時の課題

  • スクラッチ開発など技術的な負荷をかけずに簡単に動画配信ができる
  • データの一元管理ができるかどうか
  • 会社の方針などを理解した上で参加者が楽しめて有意義なカンファレンスを一緒に作れるか

「EventHub」の効果

  • 参加者の満足度も高くイベントから80件のリードを創出
  • netone valleyの意義や会社の中期経営計画(以下中計)を熟知した提案により「会社の思想をしっかり伝えられた」という社内からの声が多数
  • プロデュースチームの提案により初の著名人による基調講演(将棋棋士 羽生善治九段)が実現

ネットワンシステムズ株式会社は1988年にLANの販売を目的に創業して以来、世界の最先端技術を取り入れた情報インフラ構築や関連したサービスの提供、戦略的なICT利活用を実現するノウハウやリファレンスの提供などの高付加価値サービスを事業としています。

お客様に自社のサービスを体感してもらい交流を深める目的で、社内にイノベーションセンターであるnetone valleyを創り上げ、2024年11月には『netoneDay2024』を開催いたしました。今回は『netoneDay』の企画運営をされている、ビジネス開発本部 プロダクトマネジメント部 デジタルマーケティング基盤チームマネージャーの服部初様・高橋拓志様・工藤聖乃様に、イベント成功のポイントや様々工夫されてきたこと、EventHubのプロデュースチームとの関わりなどを詳しくお伺いしました。

事業内容

1988年に創業し現在は商材数数万点に・ネットワークやセキュリティ、データの利活用など幅広いテクノロジーを扱う

ーまずは御社の事業内容をお教えください。

会社の外観

弊社は1988年に創業し、当初は国内向けにネットワーク製品やPC LANといわれる 企業内ネットワークを手掛ける会社としてスタートしました。近年ではICTの利活用やお客様の働き方改革・デジタル化の支援なども行っています。「人とネットワークの持つ可能性を解き放ち、伝統と革新で豊かな未来を創る」 これが当社の掲げているパーパスです。

当初はハードウェアの製造販売が主体でしたが、数年前からお客様の課題を解決する『サービス』を主軸にしていく方針になりました。スペックの説明でお伝えできるハードウェアと異なり、サービスは伝えづらく分かりづらいものです。だからこそ、今までとは違った形でのお客様との接点が重要だと感じています。

デジタルマーケティング基盤チームの課題とミッション

来年以降のお客様との接点になるようなイベントや市場開拓を担う

ーデジタルマーケティング基盤チームのお役割を詳しく教えてください

デジタルマーケティング基盤チームは、ビジネス開発本部のプロダクトマネジメント部に所属するチームです。ビジネス開発本部は、ネットワングループの商品に関する主管部門として市場動向の収集や企画開発、マーケティング活動、そしてベンダーさんとの関係構築などを行っています。その一環としてカンファレンスやイベントの企画を行い、ここ数年はEventHubさんの協力を得ながら『netoneDay』の企画・運営も行っています。

今までは新規顧客を積極的にはとらない会社の方針もあり、既存顧客を中心にプロモーションを行い、新たな市場開拓はほとんど行ってきませんでした。しかし、コロナでお客様と直接会えないことから営業以外のアプローチも必要であると考え、デジタルマーケティング基盤チームでウェビナーやカンファレンスなど今までと異なる試みを始めました。

大きな展示会に出展していた時期もありましたが、「新規顧客の獲得よりも既存顧客を大切にする」という方針には展示会より自社イベントの方が適しています。現在は様々な企業向けには『netoneDay』を、そして個別の企業様向けにはウェビナーを開催しています。

netoneDay開催の背景

コロナを機に会社の基本方針である中期経営計画を踏まえてnetoneDayを開催

ーnetoneDayの開催の背景と目的について教えてください

netoneDay当日の様子

以前からプライベートカンファレンスを開催していましたが、コロナで数年間中断していました。しかしお客様との接点が途絶えるのも良くないと考え、2021年にオンラインで復活をさせたのが、netoneDayです。最初の年は、私たちも手探りでセミナーを主体に開催していました。

弊社は1988年の創業当初はネットワーク製品の販売などが中心でしたが、昨今はお客様のニーズの細分化により製品数も増え、データ利活用やセキュリティなどのプロダクトやお客様の運用をサポートするサービスの提供など、取扱範囲が大きく広がっています。

営業部門はどうしても現在の数字を追うので、私たちデジタルマーケティング基盤が運営するnetoneDayでは「来期以降の売上のきっかけとなるイベント」にしています。今すぐに取引に結びつかなくても、私たちの考えていることや製品・サービスを含めた当社の全体感を知ってもらいたいと考えたのです。

また、もう一つ弊社のコーポレート部門の社員にも業界の現状や取り巻く環境を知ってほしいという目的もありました。この業界は変化が早く、私たちも常にお客様のニーズに応えてスピーディーに動く必要があります。それを目の当たりにすることで、今までのやり方やプロセスで良いのかどうかを考えるきっかけにしてほしいと思いました。

netoneDay2024のチャレンジ

社内に設立したイノベーションセンター『netone valley』だからこそ実現できた、実際にサービスを体感できるnetoneDayの開催

ーnetoneDay2024でチャレンジしたことはありますか?


netoneDay2024の当日のサマリー動画(再生の際は音声にお気をつけください)

大きなチャレンジは、社内からの要望で初めて著名人に登壇して頂いたことと、全セッションで社外の方にご登壇頂いたことです。今までは弊社のエンジニアがセッションを行っていましたが、2023年のアンケートで「他社の事例を聞きたい」というお声が多かったことから、そういったセッションを初めて組みました。

様々検討した結果、EventHubの綾野さんからの提案で、基調講演では「AIとの共存で垣間見たヒトの美しさと変わらないもの」と題して、将棋棋士 羽生善治九段(日本将棋連盟 会長)と慶應義塾大学の栗原聡教授(人工知能学会 会長)のお二人の対談を行いました。開発者側・使用者側それぞれの視点からAI による影響・変化・これからの未来について語っていただくというとても素晴らしいセッションが実現しました。

セッションの様子

ーnetoneDay2024開催の社内の感想はいかがでしたか?

「お客様にイベント登壇を依頼することで今までに無い関係ができ、新たな部署や会社へのアプローチができた」という声や、「netone valleyで実際にサービスに触れてもらったことで、お客様に想いを伝えられた」という声を営業からたくさんもらいました。また、「今まではIT部門との接点が多かったものの、このイベントを通して今まで会う機会のなかった上長や他部署と繋がった」という声もありましたね。

EventHubの選定理由と良かった点

導入の決め手は動画配信がデフォルトでできる・データの一元管理ができること

ーEventHubの導入のポイントをお聞かせください

2021年に初めてオンラインカンファレンスを開催すると決まった時、動画配信をするためのツールを探していました。1度やってみて分かったことですが、動画配信はイベントの一要素でしかなく、実際に動画を見ていただくためのページやコメント機能、ユーザーデータの管理など、用意しないといけないものが他にもあります。EventHubは動画配信に加えて、動画を埋め込むページやイベント申込フォーム、コメント機能、メール配信などがデフォルトで使えたのが良かったです。また、オフラインにも対応できるのも他社にはないポイントでした。

現在はオフラインでも利用していますが、当日の来場通知が届いたり、参加申し込み数がリアルタイムで見られるのも社内のモチベーションにもなりますね。また、参加者データが一元化できるため他のツールがいらないことや、プロダクトの改善スピードがとても速くどんどん進化していることも大きな魅力です。

EventHubのイベントプロデュースチームとの関わり

プロデュースチームは「目先のイベント」だけではなく私たちのビジョンや中長期の課題を汲み取った上で企画運営をしてもらえることが絶大な信頼

ーEventHubのイベントプロデュースチームとの出会いをお聞かせください


EventHubのイベントプロデューサーとnetoneDayを作り上げたネットワンシステムズ株式会社の方々と

2021年の第一回目のnetoneDayは、弊社の役員の鶴の一声で始まりました。当時はコロナ禍でもあり、何をどうやれば良いのか、どのようなツールがあるのかというところからスタートしました。今思えば2021年は「配信する」ということが目的で、何をどう伝えたいのかが明確ではなかったため、終了後に社内外から「あまり面白くない」という声が出てしまったのです。

そこでもっと内容をブラッシュアップしなければならない・せっかく参加してくださる方に何かを持ち帰ってもらうにはどうしたら良いのか、と考えているところでEventHubの綾野さんと出会いました。当初から「私が担当します」と言ってくれたこと、また実際に企画したウェビナーを見せてもらったことで「この人となら良いイベントを作り上げられる」と感じたのをよく覚えています。

イベントを3年間一緒にやってきて印象深いできごとはありますか?

直近の2回のイベントでは近藤さんも参加してくれましたが、イベントプロデュースのお二人は、「一緒に改革していこう」「良いイベントを作り上げよう」という気持ちがとても強く、まるで同じ会社の一員のように感じています。提案一つ一つが、私たちの抱えている課題感や、さらにその先を見据えたものだったのがとても有り難かったですね。現在netoneDayは弊社のオフィスnetone valleyで開催していますが、特に今年の舞台や装飾のご提案は、netone valleyを熟知しているからこその素晴らしいものばかりでした。

私たちが「こんなことをやりたい」というと必ず「方法は3つあります」と、様々な方法を提示してくれますし、後半に予算が増えた際にも、すぐに色々提案してくれたのもありがたかったです。これらの積み重ねから、社内では「企画運営力が上がった」という声をもらい、出展企業様からも「とても良いイベントだった」と言ってもらうことができました。

EventHubのイベントプロデューサーから見たnetoneDay

3年間イベントプロデューサーと二人三脚で作り上げたnetoneDay

ー3年間netoneDayに関わっていかがでしたか?

netoneDayの様子

EHプロデューサー綾野

私が関わり始めたのは2021年から22年にかけてで、率直に言うと最初お会いした際は「 色々課題をお持ちでいらっしゃるな」という印象を持ちました。どうにか一緒に解決できるようなイベントを作れないか、と何度もお話を伺い、色々考えてご提案したことを覚えています。

netoneDayのコンセプトやテーマは毎年ネットワンシステムズ株式会社様から頂きますが、いつも会社の方針と大きく連動しています。2024年のテーマはAIだったのですが、世の中のトレンドにも合い 時代にフィットしたものだと感じました。一方で、今はAIをテーマに扱う企業は多く、単にAIのトレンドを伝えるようなイベントにはしたくないとも思ったのです。ネットワンシステムズ株式会社様だからこそ可能な、その先の社会も見据えた深みのあるコンテンツが実現できるな、と大変ワクワクして企画をスタートしたことを覚えています。

ブースの様子

EHプロデューサー近藤

 私も 4回開催のうち直近2回関わらせて頂いている中で、2024年はとりわけ盛り上がって楽しく、 感慨深いイベントでした。会場の設計をする際にはまず世界観を決めるのですが、2024年はパリ五輪があったので、シャンゼリゼ通りでウィンドウショッピングを楽しむような雰囲気にできないか、はたまた東南アジアの食品マーケットのような「この先に何があるんだろう」と思わせる雰囲気にできないかなどいろいろ頭を巡らせました。そんなワクワクする環境で出展社と参加者、出展社同士、参加者同士の会話が生まれるといいなと思ったのです。

また、リアルイベントは、わざわざ足を運んで頂くからこそ実現できる体験や出会いが大切です。それは参加者だけではなくブースに出展する企業様も同様です。お互いイベントを盛り上げる大切なパートナーなので、「このイベントに参加して良かったな」と思ってもらえるよう、いち運営者としてnetone様に変わってしっかりとコミュニケーションを取ることを心がけていました。

株式会社EventHub所属 イベントプロデューサー

綾野 令子
株式会社EventHub イベントプロデューサー

美術大学デザイン学部卒業後、RPA市場啓蒙の一環でイベント事業を立ち上げ全国四都市のイベントを企画・遂行。その後EventHubにて、イベントプロデュース事業を立ち上げマーケティングと制作に力を入れたイベントを数多くプロデュース。

近藤 河生
株式会社EventHub イベントプロデューサー

ソフトディベロッパーやスタートアップのイベントを中心に、コミュニティイベントから大規模カンファレンスまで、さまざまイベント企画・制作・運営に関わる。
クライアントと自分やスタッフがひとつのチームになって熱量を昇華できるのがイベントの仕事の魅力だと考えている。「表現する人を支える」がモットー。

今後の展望

2025年以降も会社の中計を踏まえて「未来の顧客」を創造するためのイベントを開催予定

ー今後の展望についてお聞かせください

netoneDay2024のセッションは管理職以上向けが多かったので、今後は例えば技術研修が受けられるなど、現場の方々向けのコンテンツも用意していきたいですね。
また、EventHubを使った小さなウェビナーなども社内の各部署でやってもらいたいと考えています。
今後も会社全体を巻き込むような、魅力的なイベントを開催していきます。

取材協力

ネットワンシステムズ株式会社
ビジネス開発本部 プロダクトマネジメント本部 デジタルマーケティング基盤チーム
マネージャー 服部初 様

netoneDayのプロジェクトマネージャーとして全体を牽引

ネットワンシステムズ株式会社
ビジネス開発本部 プロダクトマネジメント本部 デジタルマーケティング基盤チーム
シニアスタッフ 高橋拓志 様

イベント全体の構成を企画、PLとして集客活動の統括や営業との部門間連携を担当

ネットワンシステムズ株式会社
ビジネス開発本部 プロダクトマネジメント本部 デジタルマーケティング基盤チーム
工藤聖乃 様

テクノロジーを体感いただける企画や集客状況の管理を担当

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