フラグシップイベント開催をフルスクラッチ開発システムからEventHubに変更
開催準備が50%・管理や運用が30%の工数削減
主催社: 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート
イベントタイプ: カンファレンス
開催形式: ハイブリッド 業界: 情報通信・IT
開催形式 ハイブリッド
業界 情報通信・IT
「カンファレンス」検討時の課題
- 顧客にとって使いやすいUI/UXか
- フルスクラッチではない環境での構築は可能か
- リード管理をスムーズに行いたい
「EventHub」の効果
- フルスクラッチから変更したことで開催準備に50%の工数削減が実現
- 参加者からの運営や受付に関するネガティブな意見がほとんどなくなった
- Marketo連携によりスポンサーへのリード納品がスムーズに行えた
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートは、2000年創業のNTTデータのグループ会社です。2000年代前半から顧客との関係構築のためのフラグシップイベント『Enterprise Web Solution』を始め、2020年からintra-mart LIVEとして運営しています。2023年にEventHubを導入して以降、2024年は開催準備が50%・管理や運用が30%の工数削減を実現すると同時に、申込者数も前年比129%を達成しました。今回は、イベント運営の責任者であるセールス&マーケティング本部マーケティングコミュニケーショングループ伊達 和久様に、フルスクラッチではないEventHubの魅力や様々な効果、マーケティング部として抱えている課題感やミッションなど、詳しくお話を伺いました。
事業内容
エンタープライズ企業のお客さまを中心にDX推進を進めるエヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート
ーまずは御社の事業内容をお教えください。
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートは、2000年創業のNTTデータのグループ会社です。現在はDX人材を育成し、生成AIやノーコード・ローコードなどの先進技術を駆使するなどして、デジタル投資の強化を図る企業が増えています。そういった企業様を支援するために、ローコード開発ツールを備えた主力製品エンタープライズ・ローコードプラットフォーム「intra-mart Accel Platform」の提供をはじめ、特定の業務に特化したSaaSや業務プロセスを改善するコンサルティング、教育支援、システム構築などの幅広いサービスを提供しています。
私たちはお客様が求める業務課題の解決に対して、業務プロセスの改善からそのデジタル化やシステム化を通じて事業や企業の成長につながる業務変革を支援しています。
現在は、国内外200社を超える特約店パートナーを通じてエンタープライズ企業のお客さまを中心に、DX推進などあらゆる業務課題の解決に向けたトータルサポートを行っています。
セールス&マーケティング本部の課題とミッション
目先の売上だけではなく継続的なお客様との接点になるようなイベントや市場開拓を担う
ーセールス&マーケティング本部のお役割を詳しく教えてください
私たちが所属するマーケティングコミュニケーショングループはセールス&マーケティング本部の中で主にデジタルマーケティングを担当し、全社横断で見込み顧客のリード獲得やリードナーチャリングを行っています。具体的には、ホワイトペーパーなどのコンテンツ制作からWebサイトやセミナーの運用・運営、外部イベントへの協賛を通じた情報発信によるデマンドジェネレーションをミッションとしています。
本格的な組織の立ち上げから5年ほど経ち、リードジェネレーションの手法や管理・運用に加えて同時期に立ち上げたインサイドセールスとの連携の仕組みなど試行錯誤しながらチャレンジしてきた結果、組織の成熟など一定の成果は出ていると感じています。しかし一方で「自分たちの手法が正解なのか?」「果たして会社の売上に本当に貢献できているのか?」という課題感は常に持っています。デジタルマーケティングは直接的に売上を立てられる組織ではないため、イベントなどの取り組みには一定のコストがかかっているからこそ「自分たちがやっていることが本当に正しく貢献できているのか」という問題意識を常に持ち、継続的に改善する必要があると思います。
intra-mart LIVE 2024について
2000年頃から約20年続けてきた顧客との関係構築のフラグシップイベントを『intra-mart LIVE』としてバージョンアップ
ーintra-mart LIVE の開催の目的を教えてください
弊社のフラグシップイベント「intra-mart LIVE」は、その前身である2000年代前半からのEnterprise Web Solutionという名称での開催を数えると20年近く継続しています。 intra-mart LIVEでは、弊社の製品を販売し、それらを活用してお客様の課題解決のためにシステムやアプリケーションを開発しているパートナー様に協賛頂くことで、弊社とパートナー様、そして新規・既存のそれぞれの顧客との相互の接点を生み出すことで、売上に貢献する新たな需要を創出するリードを獲得していくというのが大きな目的の一つです。
本イベントでは事例やDXの最先端の情報や新機能の紹介、そしてスポンサー講演・ゲスト講演などを行っています。最新の情報を伝えながら、「業務プロセスのデジタル化の一歩先のあるべき姿」のようなものをお伝えしたいと考えています。
ーintra-mart LIVE 2024を開催してみていかがでしたか?
intra-mart LIVEでは毎年テーマを決めていますが、2024年はintra-mart LIVE「Fusion」とし、「デジタルイノベーションの未来展望・業務プロセス自動化とAIの融合が生み出すカスタマーエクスペリエンス」を掲げて開催しました。
今回は企画面でAIのことをかなり盛り込めたのがとても良かったと思っています。また、前回以上に申込者数やブースの数など規模を大きくしたいという目標も達成できましたし、KPIでもある申込者数は約4,000名で前年比129%となりました。オペレーションに関しては、EventHubの協力もあり昨年度よりかなり効率的に運用できました。ただ、まだまだ担当者の負荷が高いと感じるため、次年度以降はさらにオペレーションの改善をしっかり行いたいと考えています。
EventHubの選定理由
フルスクラッチでとても苦労していたからこそスクラッチ開発不要で全て揃っているEventHubの良さを実感
ーEventHubを導入したきっかけをお聞かせください
2020年頃にintra-mart LIVEに変わったのとほぼ同時期に、コロナになりオンラインで開催するようになりました。最初は他のシステムを使ってフルスクラッチで開発していましたが、準備工数や費用が非常にかかったため、フルスクラッチ開発ではないツールを探し始めました。いくつか調べる中で、以前スポンサーとして参加したイベントでEventHubを利用した際にUI/UXが非常に完成されている印象を持っていたのが、EventHubの検討のきっかけです。
実際に話を聞いてみて、大幅な工数削減が可能そうであることと、イベントに特化したプラットフォームの使い勝手の良さが魅力で導入を決めました。
EventHubの良かった点と導入の効果
EventHubの導入で開催準備が50%・管理や運用が30%の工数削減
ーEventHubの導入の良かった点をお聞かせください
EventHubはSaaSなので、他社のイベント開催ツールとは異なりフルスクラッチ開発が不要だったことが一番大きいです。そのお陰で、2日間に渡って開催した※イベントの開催準備が50%・管理や運用も30%の工数削減が実現し、セッション数や展示ブースなどを前年度より増やすことができました。(※1日目はオフライン開催・2日目はオンラインで開催)
<2023年から2024年の数値比較>
- セッション数49→51(前年比104%)
- スポンサー数25→30(前年比120%)
- 展示ブース17→38(前年比224%)
- 申込者数3,061→3,948(前年比129%)
フルスクラッチで作った以前の開催システムは参加者の導線がわかりづらかったという反省点がありますが、イベントのプロが作ったイベントに特化したプラットフォームはUI/UXが素晴らしく、誰が使っても分かりやすいものだと思います。そのお陰もあり、イベント終了後に「ご要望はありますか?」のアンケートでは、以前は色々あった改善点のご要望が激減したのもEventHubのお陰だと思っています。
2023年に初めてEventHubを利用して2024年のイベント開催時に他社も検討しましたが、前年にEventHubに出していた機能の要望が8割くらい改善されていたこともあり、2年目も継続を決めました。
様々な機能改善とカスタマーサクセスの力強い伴走のお陰で満足できるカンファレンスの開催が実現
ーEventHubを利用して良かった機能を教えてください
前年度に「リード管理をスムーズに行いたい」「Marketoとの連携を行いたい」「自動印刷をしたい」など複数の要望を出していましたが、それらの機能の多くがアップデートされていたので大変助かりました。
私たちはMarketoを使っていますが、API連携が実現したことで管理の手間がだいぶ省けましたし、前年には他社のサービスを使っていた自動印刷も今回はEventHubで使え、当日の運用工数も大幅に削減できました。これらの新機能に加えて、私たちが使いやすいよう一緒に伴走してくださる杉山さんを始めとするカスタマーサクセスチームのサポートが大変素晴らしく、そのお陰もあって満足できるカンファレンスが開催できたと思っています。
今後の展望
デジタルマーケティングで会社の売上にしっかり貢献する
ー今後の展望についてお聞かせください
繰り返しになりますが、私たちのグループは直接売上を上げる組織ではありませんが、会社の売上にしっかり貢献することを意識してマーケティング活動やデジタルマーケティングを行って行きたいです。常に「何が正解か分からない」ということは変わらないかもしれませんが、売上に繋がる商談機会の創出をしっかり実現して、「これぐらい会社に貢献できた」 ということが分かる仕組みを作って行きたいと考えています。
また、自社主催のセミナーを毎月開催しており、外部の協賛企業様やパートナー様との協賛ウェビナーなども合わせると年間90本ほど実施しています。今後はカンファレンスとあわせて、これらのウェビナーへの展開も検討しています。
取材協力
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株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート セールス&マーケティング本部 マーケティングコミュニケーショングループ 伊達 和久 様 |
大学卒業後、ビジネス誌やIT業界専門紙など幅広いメディアの編集・広告営業および海外での新規事業の立ち上げに従事。2019年に株式会社NTTデータ イントラマートに入社し、中国法人の会社運営を経て、現在は各種イベントの企画・運営をはじめとするデジタルマーケティング領域の業務を担当する。 | |
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株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート セールス&マーケティング本部 マーケティングコミュニケーショングループ 矢山 広佑 様 |
大学卒業後、家庭用品メーカーにて5年間勤務。 その後、映像制作会社へ転職し、アニメ・映画・ゲームといったコンテンツの映像制作においてプロデューサーを務める。2019年にイントラマートへ入社。UI/UX開発を経て、現在はマーケティングコミュニケーショングループのチームリーダーとして従事。 |
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株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート セールス&マーケティング本部 マーケティングコミュニケーショングループ 久米 俊之 様 |
大学卒業後、就業以来25年間一貫してマーケティングコミュニケーション業務に従事。広告代理店・スタートアップおよびグローバルエレクトロニクスメーカーを経て、2020年にNTTデータイントラマートに入社。Marketo導入・インサイドセールスを立ち上げ、現在マーケティングプロセス構築を主に担当。 |
