人と人が出会い、つながる場をつくる。ツールの活用方法から会場設計の工夫まで

主催社: 株式会社FORCAS

イベントタイプ: カンファレンス

開催形式: オフライン 業界: SaaS・ソフトウェア

開催形式 オフライン

業界 SaaS・ソフトウェア

SaaSwayにおいて出会いの場をつくるのはコンセプトの根底であったため、EventHubは必要不可欠なサービスでした。EventHubを通じて誕生したつながりが、SaaS SHIFTを加速する新たなウェーブになることを願いつつ、私たちもそれを促進していきたい。

株式会社FORCAS主催のSaaSway Conferenceが、2019年7月24日に開催されました。SaaS企業およびSaaSへビジネスモデルを移行しようとしている企業が一堂に会するこのカンファレンスで、EventHubのマッチングサービスをご利用いただきましたので、イベントのオーガナイザーである酒居さんにお話を伺いました。

SaaSwayに関してお聞かせください。SaaSwayはどのようなイベントでしょうか ?

株式会社FORCAS主催のSaaSway Conferenceは、「日本のSaaS SHIFTを加速する」をテーマに、SaaS企業およびビジネスモデルをSaaSへ移行しようとしている企業が一堂に会するカンファレンスです。

SaaS事業に取り組んでいる、SaaSへのビジネスモデル変革をリードする経営者、SaaSビジネスに携わる現場責任者、新規にSaaSビジネスを始めようと考えている起業家、新規事業担当などの皆さまとともに、企業や職種の壁を超えて一緒につくり上げるイベントです。

最終的には、国内外で著名な企業32社にご協賛いただくことができ、当日は約1,300名の方々にご参加いただきまして、国内SaaS業界において最大級のイベントとなりました。SaaS業界を代表する経営者や改革者の方々に「SaaS SHIFT」というテーマを軸にお話を伺い、また『人と人が出会い、つながる場』をコンセプトに、さまざまなSaaS企業の方々が情報共有し、意見交換できるインタラクティブなコミュニティにもなりました。

私自身も参加させていただきましたが本当に素敵なイベントでした。今年初開催とのことでしたが、開催に至った背景をお教えください。


会場の中央に設けられたCLOUD LOUNGE

昨年も1年を通して、多くのSaaSをテーマにしたイベントを企画・開催してきました。ありがたいことに毎回数百人の枠が数日で埋まるほどの盛況ぶりで、そのたびにSaaSの広がりと可能性を肌で感じていました。

私たちFORCASはUZABASEグループの一社ですが、FORCASのみならずUZABASE全体としても、国内の多くのSaaS企業さんと関わりがあり、深いつながりがあります。SaaS企業である私たちFORCASとSaaSを愛してやまない弊社代表の佐久間を筆頭に、私たちもSaaSというプロダクトの将来性を実感しています。

とはいえ米国や中国など世界的にはSaaS市場が急速に拡大していますが、日本国内では注目を集め始めているもののまだまだ認知度も低く、その本質的な価値も伝わりきれていないのが現状です。

2018年に総務省が発表したデータによれば、現在日本では生産年齢人口比率が過去最低を記録し、労働人口の減少を食い止めることが喫緊の課題となっています。「クラウドサービス×サブスクリプション」という要素を兼ね備えたSaaSは、組織をリデザインすることで日本の労働上の課題を解決する有効な手段になりえます。その価値をより広め、日本における「SaaS SHIFT」の流れを加速させることが今まさに大切だと考えていました。

今回その想いに共感してくださった、Box, Inc.共同創業者CEOであるアーロン・レヴィ氏をはじめとしたSaaS業界を代表する経営者、有識者の方々にご協力いただけることになりました。

酒居さんからは当初から「海外のイベントのように、カンファレンスを出会いの場にしたい」とおっしゃっていました。SaaSwayをどのようなイベントにしようと思って準備をされてきたか、その段階でなぜEventHubにご連絡いただいたのかお聞かせください。


CLOUD LOUNGE内のミートアップポイント

SaaSwayのテーマは「日本のSaaS Shiftを加速する」ですが、それを実現するための根底にあるコンセプトが「人と人とが出会い、つながる場をつくる」というものでした。これは今年2月に参加した米国のカンファレンスでの体験がインスピレーションになっています。

そのカンファレンスではコミュニケーションを重視する場づくりが行われ、随所に人が出会う仕掛けが施されていることに感動しました。 SaaSも核にあるのはツールではなく、人。人と人が出会い、つながりが生まれることでSaaSの未来は一気に加速していくんです。

どれだけ熱量が高いイベントだったとしても、カンファレンスというのは時間軸でみれば一つの点で、そのイベントから時間が経てば徐々にその感動は薄れてしまいます。私たちが掲げた『日本のSaaS SHIFTを加速する』というテーマは一朝一夕にできるものではありませんから、実現のためにはカンファレンスを起点として人のつながりを点から線に、線から面にしていくことが重要でした。

そのために私たちも同じように出会いが生まれるコミュニティにしたいと考え、「人と人とが出会い、つながる場」というコンセプトを掲げました。一方的な情報発信の場ではなく、協力者と参加者すべての方が新たなつながりをつくるきっかけづくりの場として、今のつながりをさらに深めていただく場としてSaaSway Conferenceをつくりたい。 その想いが全体の企画をつくる根源になりました。

海外のカンファレンスに参加したときも、サービスを利用してイベント前に他の参加者とやりとりをし、当日新たな出会いにつなげる仕組みがありました。アメリカのカンファレンスでは当たり前のように使われていますが、日本ではまだまだ浸透していないんです。そんな中、以前出展したカンファレンスで出展者として利用させていただいたEventHubを思い出し、問い合わせをしました。

今回の会場は「人と人が出会い、つながる場」というコンセプトが体現されていたと、私も参加者として感じました。「つながる場」としての会場をどのように設計して、どうEventHubを活用されたか教えていただけますか。


ハイテーブルを活用

「人と人が出会い、つながる場」を実現するために、まずカンファレンスの中で一番大きな会場にCLOUD LOUNGE(クラウドラウンジ)というエリアを設けました。ここはセッション会場よりも広いスペースで、さらに中央に「ミートアップエリア」というコミュニケーションスペースをつくりました

ミートアップエリアのまわりには出会いのための仕掛けをたくさん盛り込みました。クラウドラウンジの世界観をつくるスポンサーさんのブース、スタートアップ起業家に登壇していただくピッチステージ、ドリンクカウンター、ショップなど、より参加したくなるような工夫をしました。

サンフランシスコ 出張時の経験から「アートが溶け込んでいる日常」の世界観も表現したかったので、社内でクリエイティブディレクションを回しながら以前からお世話になっているデザイナーさんや空間デザインの会社さんにもご協力いただき、設計には力を入れました。

そんな中、「事前に当日出会う約束をつくれる」サービスとして、イベント3週間前から参加者に向けたEventHubの提供を開始しました。クラウドラウンジの中に待ち合わせの矢印として「ミートアップポイント」専用の看板を用意して、EventHub上でつながった方たちがミートアップポイントで待ち合わせをして、ラウンジ内でゆったり過ごし、話せるようにしました

当日の成果はいかがでしたか?期待されていたイベント体験を実現できましたか?

おかげさまで当日はたくさんのミート・アップが実現され、ラウンジが満席になるほどでした。合計200件以上の繋がりができ、イベント時間に換算すると一時間あたり30件ものミート・アップが行われていたことになります。また、セッション時間の間にもクラウドラウンジでのミートアップをしてくださる方々が多く、オールタイムでラウンジが盛況だったことも嬉しいことでした。

導入前は、海外でインスピレーションを受けたこの「つながりの場」が日本でも通用するのだろうかと不安に思ったこともありました。ですが、イベント開催前から多くの方が充実したプロフィールを記載してくださり、多数のミートアップが成立しているのを見て、主催者として本当に嬉しかったです。

皆さんが喜んで活用してくださるのを見て、このような設計や仕組みを提供すれば、日本のビジネスカンファレンスの参加者同士は交流したいと思っていると確信しました。


「人と人が出会い、つながる場」をつくりたい。 SaaS SHIFTを本当の意味で起こすためには、単に情報の伝達だけでは足りません。そこで何かを感じた人たちが出会い、つながることで、はじめて新たなものが生まれていきます。今回のイベントにおいて出会いの場をつくるのはコンセプトの根底であったため、EventHubは必要不可欠なサービスでした。EventHubを通じて誕生したつながりが、SaaS SHIFTを加速する新たなウェーブになることを願いつつ、私たちもそれを促進していきたいと思っています。

今後の展望についてお聞かせください。

今回SaaSwayカンファレンスを通して、SaaS SHIFTの狼煙を上げることができたと思っています。この狼煙をより高く大きな流れへしていくために、今後もプロダクトや私たちのイベントを通して新たな出会いの機会をつくりだし、我々がビジョンとして掲げている「共創」を実現する世界観をつくっていきたいです。

酒居さん、ありがとうございました!

まずはEventHub概要資料をご覧ください。

>お問い合わせはこちら
問合せ画像

その他の導入事例