セミナー台本・進行表の作り方|スムーズな進行のコツ

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セミナーやウェビナーを成功させるカギは、事前に作成する「台本」と「進行表」にあります。どれだけ内容が優れていても、進行がもたつけば参加者の満足度は下がり、伝えたいメッセージも届きません。本記事では、司会者・登壇者のセリフ例文から、60分セミナーの時間配分、トラブル対応のプランBまで、スムーズな進行を実現するための具体的なノウハウを解説します。初めてセミナーを担当する方も、この記事を読めば安心して本番に臨めるはずです。

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セミナー台本・進行表とは?作成する目的と役割

セミナー台本とは司会者や登壇者が話す内容・セリフをまとめた文書であり、進行表とは時間配分と役割分担を可視化したタイムテーブルです。この2つを事前に作成しておくことで、当日の進行がスムーズになり、想定外のトラブルにも落ち着いて対応できるようになります。

台本と進行表の違いを理解する

台本と進行表は混同されがちですが、それぞれ異なる目的を持っています。両者の違いを理解し、適切に使い分けることが、セミナー運営の第一歩です。

項目 台本 進行表
主な目的 話す内容・セリフの整理 時間配分と役割分担の明確化
主な利用者 司会者・登壇者 運営スタッフ全員
記載内容 挨拶文、説明文、Q&A対応フレーズなど 開始・終了時刻、担当者名、使用機材など
形式 Word文書、台本形式 Excel、タイムテーブル形式

台本は「何を話すか」を整理するものであり、進行表は「いつ・誰が・何をするか」を整理するものです。オンラインのウェビナーでも対面のセミナーでも、この2つを揃えておくことで、関係者全員が全体の流れを把握でき、連携がスムーズになります。

なぜ台本があるとスムーズに進行できるのか

台本を用意する最大のメリットは、司会者や登壇者が「次に何を話すべきか」を迷わなくなることです。特に以下の場面で効果を発揮します。

  • オープニングの挨拶
    最初の印象を決める大切な場面。定型フレーズを用意しておけば、緊張していても言葉に詰まらない
  • 本編への橋渡し
    登壇者紹介やセッション切り替えのタイミングで、自然なつなぎ言葉が必要
  • Q&Aの進行
    質疑応答では想定外の質問も出るため、基本的な進行フレーズを準備しておくと安心
  • クロージング
    参加者に次のアクション(アンケート回答、資料ダウンロードなど)を促す重要な場面

台本があることで、司会者は「話す内容」ではなく「話し方」や「場の雰囲気づくり」に集中できます。結果として、参加者にとっても聞きやすく、満足度の高いセミナーになります。

誰が台本を作成すべきか(司会者・登壇者・運営担当の役割分担)

台本・進行表の作成は、一人で抱え込まず、役割分担して進めるのが効率的です。企業のイベントやウェビナーでは、以下のような分担が一般的です。

役割 担当する作成物 備考
運営担当者
(企画担当)
進行表の全体設計、
タイムスケジュール作成
全体を俯瞰し、時間配分を決める
司会者
(MC)
オープニング・クロージングの台本 自分が話すパートを中心に作成
登壇者・講師 本編の講演内容、スライド 話す内容に合わせて時間を調整
配信担当
(オンライン)
機材操作のキュー出しタイミング 画面共有、録画開始などの
操作を明記

最終的には運営担当者が全体を取りまとめ、関係者全員で共有・確認します。リハーサルで実際に流してみることで、時間配分のズレや台本の不自然な箇所を事前に発見できます。

セミナー台本の基本構成|4つのパートで設計する

セミナー台本は「オープニング」「本編」「Q&A」「クロージング」の4つのパートで構成するのが基本です。この構成に沿って内容を整理することで、参加者にとって分かりやすく、進行役にとっても運営しやすいセミナーになります。

オープニング(挨拶・自己紹介・アジェンダ説明)

オープニングは参加者の第一印象を決める重要なパートです。最初の5分間で「このセミナーは聞く価値がある」と思ってもらえるかどうかが、その後の集中力を左右します。

オープニングで伝えるべき項目

  • 開会の挨拶と本日のテーマ紹介
  • 主催社・登壇者の自己紹介(プロフィール、実績)
  • 本日のアジェンダ(全体の流れ)説明
  • 参加にあたっての注意事項(質問方法、録画の有無など)
  • 所要時間の案内

特にオンラインのウェビナーでは、参加者が入室したばかりで環境が整っていない場合もあります。開始直後に重要な内容を話すのではなく、少し余裕を持った構成にしておくと親切です。

本編(講演会・デモ・事例紹介)

本編は、参加者が最も期待しているコンテンツパートです。講師や登壇者がスライドを使って説明を行い、デモや事例紹介を交えながら、参加者の理解を深めます。

本編を構成する際のポイント

  • 1つのセッションは15〜20分を目安に区切る
  • 抽象的な説明だけでなく、具体的な事例を必ず入れる
  • スライドの枚数は1分あたり1〜2枚が目安
  • 登壇者が複数いる場合は、切り替えのタイミングを明確にする

本編が長くなりすぎると参加者の集中力が途切れます。60分以上のセミナーでは、途中で休憩時間を設けるか、インタラクション(投票、チャット質問など)を入れて、視聴者の参加意識を維持する工夫が必要です。

Q&A・質疑応答

Q&Aは参加者の疑問を解消し、登壇者と直接コミュニケーションを取れる貴重な時間です。ウェビナーでは、チャット機能や投票機能を活用して質問を受け付けることが一般的です。

Q&Aパートの設計ポイント

  • 質問の受付方法を事前に案内する(チャット、挙手、Zoomのリアクションなど)
  • 質問がない場合に備えて、よくある質問を2〜3個用意しておく
  • 回答時間の目安を決めておく(1問あたり2〜3分)
  • すべての質問に答えられない場合の対応方法を決めておく

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クロージング(まとめ・CTA・アンケート案内)

クロージングは、参加者に次のアクションを促す最後のチャンスです。本日のまとめを伝え、資料ダウンロードやアンケート回答、次回イベントへの案内など、具体的な行動を促します。

クロージングで伝えるべき項目

  • 本日のまとめ(3つのポイントに絞る)
  • 資料・録画動画の共有方法
  • アンケートへの回答依頼(URLの案内)
  • 次回セミナーや関連イベントの告知
  • お問い合わせ先・連絡方法
  • 終了の挨拶

アンケート回答率を高めるためには、「アンケートにご回答いただいた方には、本日の資料をお送りします」といった特典を用意するのも効果的です。

セミナー台本の書き方|セクション別セリフ例文

台本作成で最も悩むのが「具体的に何と言えばいいのか」というセリフの部分です。ここでは、すぐに使えるセリフ例文をセクション別に紹介します。自社のセミナーに合わせてカスタマイズしてご活用ください。

オープニングの挨拶フレーズ例文

オープニングでは、参加者への感謝と、これから始まるセミナーへの期待感を高める言葉を伝えます。

例文1:一般的なウェビナーの場合

「皆さま、本日はお忙しい中ご参加いただき、誠にありがとうございます。定刻となりましたので、ただいまより『〇〇セミナー』を開始いたします。本日、司会を務めます〇〇株式会社の〇〇と申します。どうぞよろしくお願いいたします。」

例文2:講演会形式の場合

「本日は『〇〇講演会』にご来場いただき、ありがとうございます。私は本日の進行役を務めます〇〇でございます。本日の講師は、〇〇分野で20年以上のご経験をお持ちの〇〇先生です。それでは、まず本日のプログラムについてご説明いたします。」

例文3:注意事項の案内

「開始前に、いくつかご案内させてください。本日のセミナーは録画しており、後日参加者の皆さまにアーカイブ動画を共有いたします。ご質問はZoomのチャット機能からお送りください。セミナー終了後にQ&Aの時間を設けておりますので、そちらで回答させていただきます。」

本編への橋渡しフレーズ例文

オープニングから本編へ移る際の橋渡しフレーズも、スムーズな進行に欠かせません。

例文1:登壇者紹介から講演開始へ

「それでは、本日の講師をご紹介いたします。〇〇株式会社で〇〇を担当されている〇〇様です。〇〇様は、これまで100社以上の企業を支援されてきた実績をお持ちです。それでは〇〇様、よろしくお願いいたします。」

例文2:セッション間の切り替え

「〇〇様、ありがとうございました。続きまして、第2部『〇〇の実践編』に移ります。ここからは〇〇様にご登壇いただきます。〇〇様、よろしくお願いいたします。」

Q&Aの進行フレーズ例文

Q&Aでは、質問の受付から回答への橋渡し、時間管理まで、司会者の進行力が問われます。

例文1:Q&A開始の案内

「ここからは質疑応答の時間とさせていただきます。ご質問のある方は、Zoomのチャットに投稿いただくか、挙手ボタンを押してください。いただいた質問から順番にお答えしてまいります。」

例文2:質問がない場合の対応

「現在、質問をお待ちしております。チャット欄にご記入ください。お待ちいただいている間に、よくいただくご質問を1つご紹介させていただきます。『〇〇は〇〇でしょうか?』というご質問ですが、〇〇様、いかがでしょうか。」

例文3:時間切れの場合

「大変申し訳ございませんが、お時間の関係で、本日いただいたすべてのご質問にお答えすることが難しい状況です。回答できなかったご質問については、後日メールにてご回答させていただきます。」

クロージングの締めフレーズ例文

クロージングでは、参加者への感謝とともに、次のアクションを明確に伝えます。

例文1:アンケート依頼

「本日のセミナーは以上となります。最後に、アンケートへのご協力をお願いいたします。チャット欄にURLを共有しておりますので、ぜひご回答ください。アンケートにご回答いただいた方には、本日の投影資料をお送りいたします。」

例文2:次回イベントの告知

「なお、次回は〇月〇日に『〇〇セミナー』を開催予定です。本日ご参加いただいた皆さまには、優先的にご案内をお送りいたします。ぜひご検討ください。本日は誠にありがとうございました。」

進行表(タイムテーブル)の作り方|時間配分の設計

進行表は、セミナー全体の時間配分と役割分担を可視化した設計図です。台本と合わせて用意しておくことで、当日の進行がスムーズになり、時間オーバーやセクション漏れを防げます。

60分セミナーの時間配分モデル

60分のセミナーを例に、基本的な時間配分モデルを紹介します。この配分を基準に、自社のセミナー内容に合わせて調整してください。

時間 パート 内容 担当
0:00〜0:05 オープニング 開会挨拶、注意事項説明 司会者
0:05〜0:10 登壇者紹介 自己紹介、アジェンダ説明 司会者→登壇者
0:10〜0:40 本編 講演、デモ、事例紹介 登壇者
0:40〜0:50 Q&A 質疑応答 司会者+登壇者
0:50〜0:55 クロージング まとめ、アンケート案内 司会者
0:55〜1:00 予備 バッファ時間

ポイント

  • 必ず5分程度の予備時間(バッファ)を設ける
  • 本編が長くなりがちなので、リハーサルで実際の時間を計測する
  • 参加者が多いセミナーではQ&Aを長めに設定する

オンラインウェビナーと対面セミナーの時間配分の違い

オンラインウェビナーと対面セミナーでは、参加者の集中力や運営の流れが異なります。それぞれの特性に合わせた時間配分の工夫が必要です。

項目 オンラインウェビナー 対面セミナー
推奨
セッション時間
15〜20分 20〜30分
休憩の入れ方 45分に1回は休憩またはインタラクション 60〜90分に1回、5〜10分の休憩時間
集中力の特性 画面疲れしやすい、離脱しやすい 会場の雰囲気で集中が持続しやすい
質疑応答 チャット・投票機能を活用 挙手・マイク使用
開始前 5分前から入室案内、接続確認 受付、会場案内

オンラインでは、視聴者が「ながら見」になりやすいため、10分ごとにインタラクション(質問を投げかける、チャットで反応を促す、投票機能を使うなど)を入れると効果的です。

役割分担の明記(司会者・登壇者・配信担当)

進行表には、「いつ・誰が・何をするか」を明確に記載します。特にオンラインウェビナーでは、配信操作を担当するスタッフとの連携が重要です。

進行表に記載すべき項目

  • 各パートの開始・終了時刻
  • 担当者名(司会者、登壇者、配信担当など)
  • 具体的なアクション(画面共有開始、録画開始、スライド切り替えなど)
  • 使用するツール・機能(Zoomの投票機能、チャット、ブレイクアウトルームなど)
  • トラブル時の連絡方法

進行表をExcelやGoogleスプレッドシートで作成し、関係者全員がリアルタイムで確認できるようにしておくと、当日の連携がスムーズになります。

トラブル対応も台本に含める|プランBの設計

どれだけ準備をしても、セミナー当日には想定外のトラブルが発生する可能性があります。事前に「プランB」を設計し、台本に組み込んでおくことで、トラブル発生時も落ち着いて対応できます。

よくあるトラブルと事前準備

セミナー運営でよく発生するトラブルと、その対策を整理しておきましょう。

トラブル 発生頻度 事前準備
登壇者の遅刻・欠席 代理登壇者の確保、録画コンテンツの用意
機材トラブル
(PC、プロジェクターなど)
予備機材の準備、事前の動作確認
音声・映像の不具合
(オンライン)
予備のマイク・カメラ、有線接続への切り替え
参加者からの想定外の質問 「後日回答」の対応フレーズを用意
時間オーバー 省略可能なパートを事前に決めておく

リハーサルの際に、意図的にトラブルを想定したシミュレーションを行うと、実際の対応力が身につきます。

オンライン特有のトラブル対応(音声・映像・通信)

オンラインのウェビナーでは、配信環境に起因するトラブルが特に多く発生します。以下の対策を事前に講じておきましょう。

音声トラブルへの対策

  • 登壇者・司会者は有線のヘッドセットを使用する
  • ミュート解除を忘れないよう、配信担当がチェック
  • 予備のマイクを手元に用意しておく

映像トラブルへの対策

  • カメラが映らない場合に備え、プロフィール画像を設定
  • 背景が乱れた場合のバーチャル背景を用意
  • 画面共有がうまくいかない場合の代替手段(別のPCで共有など)

通信トラブルへの対策

  • Wi-Fiではなく有線LAN接続を推奨
  • 登壇者の接続が切れた場合、司会者がつなぎの説明をする
  • 復旧に時間がかかる場合は、一時中断のアナウンスを準備

トラブル発生時の司会者セリフ例文

トラブルが発生した際、司会者が慌てずに対応できるよう、セリフ例文を用意しておきます。

例文1:音声トラブル発生時

「申し訳ございません。ただいま〇〇様の音声に不具合が発生しているようです。復旧まで少々お待ちください。その間、チャットにてご質問をお寄せいただければと思います。」

例文2:登壇者の接続が切れた場合

「〇〇様の接続が一時的に不安定になっているようです。再接続を試みておりますので、少々お待ちください。この間、本日のセミナーの概要を改めてご説明いたします。」

例文3:時間オーバーで内容を省略する場合

「大変恐縮ですが、お時間の関係で、本日は『〇〇』のパートを割愛させていただきます。こちらの内容は、後日お送りする資料に詳しく記載しておりますので、ぜひご確認ください。」

視聴者を飽きさせない進行のコツ

せっかく参加してもらったセミナーでも、進行が単調だと視聴者は途中で離脱してしまいます。特にオンラインウェビナーでは、参加者の集中力を維持する工夫が欠かせません。

最初の5分で興味を引くオープニング設計

参加者がセミナーに集中するかどうかは、最初の5分間で決まります。オープニングで興味を引きつけ、「最後まで聞きたい」と思ってもらう工夫が重要です。

興味を引くオープニングの工夫

  • 問いかけから始める:「皆さま、〇〇でお困りではありませんか?」
  • 数字やデータを提示する:「実は、〇〇の企業の80%が〇〇という課題を抱えています」
  • 参加者のメリットを明確にする:「本日のセミナーを聞けば、〇〇ができるようになります」
  • 登壇者の実績を伝える:「本日の講師は、〇〇を成功に導いた経験をお持ちです」

自己紹介やアジェンダ説明を淡々と進めるのではなく、参加者にとっての「聞く価値」を最初に伝えることがポイントです。

10分ごとにインタラクションを入れる

オンラインウェビナーでは、10分を目安にインタラクションを入れると、参加者の集中力を維持できます。

インタラクションの具体例

  • 投票機能:「皆さまに質問です。〇〇と〇〇、どちらに興味がありますか?」
  • チャットへの投稿依頼:「チャットに〇〇と入力してください」
  • 挙手・リアクション:「〇〇に該当する方は、挙手ボタンを押してください」
  • 簡単なクイズ:「〇〇は何%でしょうか?予想をチャットに書いてみてください」

一方的に話し続けるのではなく、参加者が「参加している」と感じられる瞬間を意図的に作ることが大切です。

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スライド枚数と時間の目安

スライドの枚数と進行時間のバランスも、視聴者を飽きさせないための重要な要素です。

スライド設計の目安

1スライドあたりの時間 内容の特徴 適したシーン
30秒〜1分 ビジュアル中心、ポイントのみ 概要説明、事例紹介
1〜2分 説明文あり、詳細解説 本編の主要コンテンツ
2〜3分 デモ、実演 操作方法の説明

60分のセミナーで本編が30分の場合、スライド枚数は20〜30枚程度が目安です。文字が多すぎるスライドは避け、視覚的に理解しやすいデザインを心がけましょう。

ウェビナー運営を効率化するツール活用

台本と進行表を準備すれば、当日の進行はスムーズになります。しかし、セミナーの「成果」を最大化するためには、参加者データの活用が欠かせません。ここでは、台本・進行表だけでは解決できない課題と、その解決策を紹介します。

台本・進行表だけでは解決できない課題

どれだけ準備を整えても、セミナー終了後には以下のような課題が残ります。

  • 誰がどこまで視聴したか分からない
    途中離脱した参加者と最後まで視聴した参加者を区別できない
  • HOTリードとCOLDリードの判別が難しい
    アンケート回答だけでは、商談につながる見込み度を判断しにくい
  • 事後フォローに時間がかかる
    参加者リストの整理、お礼メールの送信、営業への引き渡しが手作業になる
  • マーケティングオートメーション(MA)/営業支援システム(SFA)への手動入力
    セミナーで得たデータを顧客管理システムに反映するのに工数がかかる

これらの課題は、台本や進行表ではなく、イベント管理ツールで解決すべき領域です。

参加者データの一元管理で事後フォローを効率化

ウェビナーの成果を最大化するためには、参加者データを自動で収集・整理し、事後フォローを効率化する仕組みが必要です。

イベント管理ツールで解決できること

課題 ツールによる解決策
視聴状況の把握 参加者ごとの視聴時間・離脱タイミングを自動取得
HOTリードの特定 視聴時間×アンケート回答でスコアリング
フォローの効率化 参加者データをMA/SFAに自動連携
レポート作成 視聴データ・アンケート結果を自動集計

例えば、イベントマーケティングプラットフォーム「EventHub」では、ウェビナーの視聴ログ、アンケート回答、Q&Aでの質問内容を自動で取得し、参加者データと紐づけて一元管理できます。これにより、「最後まで視聴し、アンケートで『導入を検討中』と回答した参加者」といったHOTリードを即座に抽出し、インサイドセールス(IS)が優先的にフォローアップすることが可能です。

また、Salesforce、HubSpot、MarketoなどのMA/SFAツールとの連携により、取得したデータを手動入力なしで顧客管理システムに反映できるため、セミナー終了後のフォロー工数を大幅に削減できます。

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まとめ:台本は「成功するセミナー」の設計図

セミナーやウェビナーの成功は、当日の進行力だけでなく、事前準備の質で決まります。台本と進行表を作成しておくことで、司会者・登壇者・運営スタッフ全員が同じ方向を向いて進行でき、参加者にとっても満足度の高いイベントになります。

本記事のポイント

  • 台本は「話す内容」、進行表は「時間配分と役割」を整理するもの
  • セミナーは「オープニング」「本編」「Q&A」「クロージング」の4パート構成が基本
  • 60分セミナーでは、本編30分、Q&A10分を目安に時間配分を設計
  • トラブル対応のプランBを台本に含めておくと、当日も落ち着いて対応できる
  • 視聴者を飽きさせないために、10分ごとにインタラクションを入れる
  • 台本・進行表に加えて、参加者データの活用がセミナー成果の最大化につながる

台本は、決して「原稿を読み上げるためのもの」ではありません。事前に話す内容を整理し、本番では参加者の反応を見ながら柔軟に対応するための「設計図」です。テンプレートを活用しながら、自社らしいセミナー運営のスタイルを確立していきましょう。

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よくあるご質問

質問:セミナー台本はどこまで詳しく書くべきですか?一言一句書くべきでしょうか?

回答:一言一句書く必要はありませんが、オープニング・クロージングの挨拶、登壇者紹介、トラブル対応フレーズなど、「定型化できる部分」は具体的なセリフを用意しておくと安心です。本編の講演部分は、スライドごとの要点をメモ書き程度に整理しておけば十分です。台本に縛られすぎると棒読みになってしまうため、キーワードやポイントを押さえつつ、自然に話せるバランスを目指しましょう。

質問:オンラインウェビナーと対面セミナーで、台本の書き方に違いはありますか?

回答:基本的な構成(オープニング・本編・Q&A・クロージング)は同じですが、オンラインウェビナーでは「参加方法の説明」「画面共有の切り替えタイミング」「チャット・投票機能の案内」など、配信特有の内容を台本に追加する必要があります。また、対面セミナーでは会場案内や休憩時間のアナウンスなど、物理的な移動を伴う案内が必要になります。開催形式に合わせて、必要な項目を追加・調整してください。

質問:リハーサルは必ず行うべきですか?どの程度の時間をかけるべきでしょうか?

回答:リハーサルは必ず行うことをおすすめします。特に初めてのセミナーや、登壇者が複数いる場合、オンライン配信を伴う場合は、本番と同じ環境でのリハーサルが不可欠です。60分のセミナーであれば、通しリハーサルに60〜90分、機材確認や修正点の共有を含めると2〜3時間は確保しておくと安心です。リハーサルで時間オーバーが判明した場合は、省略可能なパートを事前に決めておきましょう。

質問:Q&Aで質問が出なかった場合、どう対応すればよいですか?

回答:質問が出ない場合に備えて、「よくある質問」を2〜3個事前に用意しておくのが定石です。「よくいただくご質問を紹介させていただきます」と前置きして、司会者から登壇者に質問を投げかけることで、自然な流れでQ&Aを進行できます。また、事前に参加者から質問を募集しておく(申込みフォームで事前質問を受け付けるなど)方法も効果的です。チャットで「〇〇について詳しく聞きたい方は+1と入力してください」と促すのも、質問を引き出すテクニックの一つです。

質問:セミナー終了後のフォローアップで、特に重要なポイントは何ですか?

回答:最も重要なのは「スピード」です。セミナー終了後24時間以内に、参加者へのお礼メールを送信することで、参加者の記憶が新しいうちにフォローできます。また、フォローの優先順位をつけることも重要です。「最後まで視聴した」「アンケートで導入検討中と回答した」「Q&Aで質問を投稿した」などの条件でHOTリードを抽出し、営業が優先的にアプローチする体制を整えましょう。EventHubのようなイベント管理ツールを活用すれば、視聴データとアンケート回答を自動で紐づけてHOTリードを特定できるため、フォローの精度と効率が大幅に向上します。

こちらの記事の監修・執筆者

株式会社EventHub
マーケティングマネージャー 
鈴木 優一
2010年上智大学大学院卒業。新卒でITベンチャー企業に就職。その後エン・ジャパンのwebサービス企画部門への転職を経て、タレントマネジメントシステムを提供するカオナビに社員番号5番で1人目のマーケターとしてジョイン、BtoBマーケティング組織の立ち上げに携わる。FinTechスタートアップのOLTAを経て、2022年5月にマーケティングマネージャーとしてEventHubに参画。

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