イベント管理システムとは|機能・費用相場・選び方を徹底比較

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イベント管理システムとは、イベントの申込み受付、参加者管理、当日の受付、アンケート、終了後のフォローなどをまとめて管理できるツールです。展示会やセミナー、ウェビナーなど、イベントの形式が多様化するなかで、Excelやメールだけで運営を進めるのは難しくなってきています。

とはいえ、イベント管理システムはツールごとに機能や料金が大きく異なります。「自社に合うのはどのツールか」「費用はどのくらいかかるのか」が分からないまま比較を始めると、判断軸が定まらず、選びきれないこともあります。本記事では、イベント管理システムでできること、イベントのタイプ別に必要な機能、費用相場と料金体系、失敗しない選び方を、チェックリストや導入事例を交えてわかりやすく解説します。

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イベント管理システムとは(定義と役割)

イベント管理システムとは、イベントの準備から開催、終了後のフォローまでを一元的に支援するシステムです。申込み受付、参加者管理、当日の受付・チェックイン、アンケート収集、リード情報の取得といった、参加者との接点が多いイベント業務を効率化します。

従来は紙やExcel、複数ツールの組み合わせで対応していた業務を、一つの基盤に集約できるのが大きな特徴です。これにより、ヒューマンエラーや二重入力の手間を減らし、担当者は本来注力すべき企画やフォローに時間を割けるようになります。

近頃はオンラインやハイブリッド形式の開催も増え、求められる機能は多様化しています。動画配信や視聴ログの取得、QRコードによるチェックイン、CRM・MAツールとの連携など、業務効率化だけでなくマーケティング成果の最大化に直結する役割も担うようになっています。

イベント管理システムを導入する4つのメリット

イベント管理システムを導入すると、運営の効率化だけでなく、参加者体験やマーケティング成果の向上まで、幅広い効果が期待できます。代表的なメリットを整理します。

  • 運営工数とヒューマンエラーの削減
    申込み受付から受付、集計までを自動化・一元化することで、手作業や二重入力を減らし、ミスを防げます。担当者は煩雑な事務作業から解放され、企画やフォローに集中できます。
  • 参加者体験の向上
    スムーズな申込み・受付や、適切なタイミングでのリマインド・資料配布により、参加者の満足度を高められます。当日のストレスが減ることで、イベントそのものの印象も良くなります。
  • データの一元管理と活用
    参加者の属性や行動ログを一つの基盤に集約することで、誰がどのセッションに関心を持ったかを可視化できます。蓄積したデータは、次回の企画やフォロー施策の精度向上に役立ちます。
  • リード獲得から商談化の加速
    CRM・MAツールと連携することで、取得したリードを営業やインサイドセールスへ即時に引き渡せます。来場のタイミングを通知する仕組みを使えば、その場での声かけや商談機会の創出にもつながります。

とくにBtoBイベントでは、当日の運営を効率化するだけでなく、取得したデータをいかに成果へつなげられるかが、システム導入の価値を大きく高めるポイントになります。

イベントの種類別に必要な管理機能

イベントには展示会、セミナー、カンファレンス、ウェビナー、社内イベントなど多くの形式があり、目的や規模、開催方法によって求められる機能が異なります。自社が開くイベントのタイプを起点に、必要な機能を整理しておくと選定がぶれません。

展示会

来場者数が多く、現場オペレーションの効率がそのまま成果に直結します。

  • QRコードによる受付・入場管理
    事前登録に基づくQRコード発行で、スムーズなチェックインと混雑回避を実現する。
  • 来場者データのリアルタイム取得
    受付と同時に基本情報や滞在・移動の履歴を取得し、営業フォローに活かす。
  • 名刺・リード情報のCRM/MA連携
    商談見込みのある来場者データを連携し、獲得からフォローまで一貫対応する。

セミナー

参加者との距離が近く、スムーズな運営と満足度の両立が問われます。

  • 申込みフォームの作成・カスタマイズ
    自社ブランドに合わせたフォームで、キャンセル待ちや定員設定も柔軟に運用する。
  • 自動リマインドと資料配布
    事前のリマインド配信で参加率を高め、資料の事前・当日配布もスムーズに行う。
  • アンケートと視聴ログの取得
    終了直後の自動送信で回答率を高め、関心の高い参加者を可視化する。

カンファレンス・ウェビナー

複数セッションや配信が絡み、より高度な設計と運用が求められます。

  • セッション単位の予約・スケジュール管理
    希望セッションの事前選択や複数トラックの整理で、当日の混乱を防ぐ。
  • ライブ・録画配信とアーカイブ
    配信形式の切り替えやアーカイブ視聴ログの分析に対応する。
  • 登壇者情報・資料の個別配信
    プロフィールや関連資料を事前共有し、情報価値と理解を高める。

社内イベント

キックオフや表彰式、研修など、社内向けのコミュニケーション強化が目的になります。

  • 社員の申込み・グループ管理: 部署や属性ごとの管理と出欠の自動集計を行う。
  • セキュアな認証・アクセス管理: 社内限定の情報を扱うため、認証とアクセス制限を確実にする。

イベント管理システムの主要機能

イベント管理システムには、開催形式や規模を問わず多くのイベントで活用できる基本機能があります。これらの機能を活用することで、運営の負担を減らせるだけでなく、参加者満足度の向上にも寄与し、イベント後のフォローや商談づくりにも活かせます。

  • 申込み受付と参加者情報の一元管理
    申込データを自動で蓄積し、セグメント管理や一括編集に対応する。
  • QRコードによるチェックイン管理
    受付業務を効率化し、入場履歴やチェックイン時刻のログも取得する。
  • アンケート作成と集計
    回答率を高めるUIとリアルタイム集計で、満足度分析や次回施策に活かす。
  • 資料配布・動画配信の管理
    事前・当日の資料送付に加え、ライブ・録画配信と視聴履歴の把握に対応する。
  • CRM・MAツール連携
    取得したリードを営業・インサイドセールスへ即時共有し、商談化を支援する。
  • セキュリティと参加者認証
    パスワード保護・メール認証・アクセス制限などで安全に運用する。
  • メール配信・リマインドの自動化
    申込み完了通知から前日リマインド、お礼メールまで自動で送信する。

これらの機能は、オフライン・オンライン・ハイブリッドのいずれの形式でも活用できます。とくに、リアルタイムのログ取得や行動データの分析は、当日の運営判断だけでなく、次回以降の企画やマーケティング戦略を磨くための貴重な情報源になります。自社にとって必須の機能と、あれば望ましい機能を切り分けて確認しておくと、過不足のない選定につながります。

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イベント管理システムの費用相場と料金体系

イベント管理システムを比較するうえで、機能と並んで重要になるのが費用です。料金の考え方を押さえておくと、見積もりを正しく比較できます。なお、ここでは特定製品ではなく、一般的な料金体系と費用の考え方を整理します。

料金体系の基本(初期費用・月額・従量課金)

イベント管理システムの料金は、主に次の3つの要素で構成されます。

  • 初期費用
    導入時の初期設定やアカウント開設にかかる費用。クラウド型(SaaS)は初期費用を抑えやすく、フルスクラッチ開発は高額になりやすい。
  • 月額(または年額)の基本料金
    システムを継続利用するための固定費。利用できる機能やアカウント数に応じてプランが分かれることが多い。
  • 従量課金
    参加者数、開催イベント数、配信時間、メール送信数などに応じて加算される変動費。大規模・高頻度の開催ほど影響が大きい。

近頃はクラウド型(SaaS)が主流で、ブラウザ完結で導入でき、初期費用や保守の負担を抑えやすいのが特徴です。一方、自社専用にフルスクラッチで開発する場合は、初期費用と改修コストが大きくなりがちで、毎回の準備にも手間がかかります。導入実績のある企業のなかには、フルスクラッチからクラウド型へ切り替えたことで、準備や運用の工数を大きく削減できたケースもあります。

契約形態は、月単位の継続契約と、イベント単位のスポット契約に分かれる場合があります。年に数回の大型イベントだけに使うのか、継続的に複数のイベントを回すのかで、適した契約は変わってきます。見積もりを取る際は、基本料金に含まれる範囲と、参加者数や配信時間に応じて加算される従量部分を切り分けて確認しておくと、想定外の費用を避けられます。

費用を左右する要素と無料/有料の選び分け

同じイベント管理システムでも、次のような条件によって費用は大きく変動します。

  • 参加者規模と開催頻度
    大規模・高頻度ほど従量分が増える。
  • 必要な機能の範囲
    動画配信・ハイブリッド対応・CRM/MA連携・高度なセキュリティは上位プランになりやすい。
  • サポート・カスタマイズの範囲
    導入支援や個別カスタマイズを手厚くするほど費用は上がる。

無料・低価格のツールは、小規模なセミナーや単発の申込み受付には十分機能します。一方で、参加人数の上限、データ活用や外部連携の制限、サポートの薄さといった制約があるため、規模が大きいイベントや、リード獲得・商談創出を狙うBtoBイベントには不向きなことがあります。費用は金額の大小だけでなく、「削減できる運営工数」と「創出できる商談・成果」を合わせた費用対効果で判断すると、納得のいく選定ができます。

失敗しないイベント管理システムの選び方

イベント管理システムは、選び方で成果が大きく変わります。費用の安さや機能の多さだけで選ばず、自社の運用に合うかどうかを軸に総合的に判断しましょう。

なお、「イベント管理システム」は申込み・受付・データ管理などイベント運営業務を効率化するシステムを指します。イベントマーケティング全体を統合的に管理する基盤は「イベントプラットフォーム」、配信や受付など個別の道具は「イベント管理ツール」と呼び分けられることもあります。本記事は運営業務の管理機能・費用・選び方を中心に解説します。

比較すべき6つの軸

導入前には、次の6つの軸で各システムを比較・確認すると、判断の抜け漏れを防げます。

  • イベント対応機能
    展示会・セミナー・カンファレンス・ウェビナーなど、自社の開催形式に合った機能(動画配信・セッション管理・チェックイン等)を備えているか。
  • 操作性・UI
    担当者が専門知識なしで使えるか。直感的な操作で日常業務に無理なく組み込めるか。
  • 外部連携
    CRM・MA・フォーム・配信ツールと連携できるか。API連携やデータ突合の自動化に対応するか。
  • セキュリティ
    アクセス制限・パスワード・認証・暗号化など、個人情報保護の対策が整っているか。
  • 費用・契約条件
    料金体系や契約期間、サポート範囲が自社の利用頻度に合っているか。
  • 導入実績・サポート体制
    同業種・同規模での活用実績があるか。導入時の支援やトラブル対応が手厚いか。

導入前チェックリスト

比較に入る前に、自社の前提を整理しておくと候補を絞り込みやすくなります。

  • 自社のイベントタイプ・規模・開催形式を整理したか
    何を・どの規模で・どの形式で開くかを明確にする。
  • 必須機能と「あれば良い」機能を切り分けたか
    優先順位をつけ、過剰な多機能で迷わないようにする。
  • 既存のCRM/MAと連携できるか確認したか
    リード活用の前提となる連携可否を早めに確かめる。
  • 無料トライアルやデモで操作性を確認したか
    実際の担当者が触り、現場で使えるかを検証する。
  • 費用に含まれる範囲と別途費用を確認したか
    見積もりの内訳と従量部分を把握する。
  • 導入後のサポート体制を確認したか
    運用フェーズでの問い合わせ対応や改善要望への姿勢を見る。

これらの軸とチェックリストをもとに、候補を2〜3社にしぼって相見積もりを取り、無料トライアルやデモで実際の操作感を比べると、自社に最も合うシステムが見えてきます。導入後の運用まで見据えて、機能・費用・サポートのバランスで総合的に判断しましょう。

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導入事例に学ぶ活用ポイント

実際にイベント管理システムを活用して成果を上げている企業の事例から、運用のヒントを得られます。ここでは代表的な3社の活用ポイントを紹介します。

株式会社カオナビは、ウェビナーやカンファレンスを中心としたイベントマーケティングを推進し、総商談の約40%をイベント経由で創出しています。MarketoやSalesforceとのノーコード連携によってリード情報の突合作業を大幅に効率化し、従来約5時間かかっていた作業を1時間に短縮しました。アンケート回答率の向上や、Slack通知による営業の即時対応も成果につながっています。さらに、オフラインカンファレンスの受付業務も任せることで、当日の負荷を抑えながら顧客対応に集中できる体制を整えています。

株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマートは、20年以上続くフラグシップイベントの運営を、毎回開発が必要なフルスクラッチからSaaS型へ切り替えました。その結果、準備工数を50%・運用工数を30%削減し、申込み者数は前年比129%へと伸ばしています。MarketoとのAPI連携や当日受付の自動印刷など、運営を後押しする機能改善も継続的な成果に寄与しました。1日目をオフライン、2日目をオンラインとするハイブリッド開催にも柔軟に対応し、運用の一元管理を実現しています。

ネットワンシステムズ株式会社は、中期経営計画と連動した戦略的なカンファレンスを3年連続で開催し、2024年は1回のイベントから80件のリードを創出しました。動画配信・申込みフォーム・メール配信・データ管理を一つの基盤で実現したことで、スクラッチ開発が不要となり運営工数を大幅に削減。会社の方針を踏まえた企画への伴走支援も、社内外からの高い評価につながっています。「やりたいこと」を伝えると複数の実現方法を提示する提案力や、突発的な変更への迅速な対応も、信頼を支える要素になっています。

これらの事例に共通しているのは、システムを受付や集計だけでなく、イベント後のフォローにも活用している点です。受付やアンケートの管理を効率化するだけでなく、参加者情報や回答内容を営業・マーケティングに共有しやすくすることで、イベント後の対応を進めやすくなります。導入時には、自社の目的に合わせて、どの業務をシステムで管理するのか、どのデータをフォローに活用するのかを整理しておくことが重要です。

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まとめ:イベント管理システムは「機能×費用×選び方」で決まる

イベント管理システムは、申込みから受付、データ分析、フォローまでの幅広い業務を効率化し、イベントの成果を左右する重要なツールです。納得のいく選定には、自社に必要な機能、費用相場、そして選び方の軸を押さえることが欠かせません。

本記事のポイント

  • イベント管理システムは申込み・受付・アンケート・データ連携・配信などを一元化し、運営工数とミスを削減する
  • 必要な機能はイベントの種類で変わる。展示会は受付・リード、セミナーは申込み・資料・アンケート、カンファレンスはセッション管理が要
  • 料金は初期費用・月額・従量課金で構成される。規模・頻度・機能・サポートで変動し、無料は機能や人数に制約がある
  • 選び方は「対応機能・操作性・外部連携・セキュリティ・費用・導入実績」の6軸で総合評価する
  • 導入事例では商談40%創出(カオナビ)・工数50%削減(NTTデータイントラマート)・80件リード創出(ネットワン)など、成果基盤としての活用が共通する

まずは自社のイベントタイプ・規模・必要機能を整理し、6つの軸とチェックリストで候補を比較するところから始めてみてください。費用は金額だけでなく、削減できる工数と創出できる成果を含めた費用対効果で判断することが、失敗しない選定につながります。

よくあるご質問

質問:イベント管理システムを導入すると、どのような業務が効率化されますか?

回答:申込み受付、参加者管理、当日のチェックイン、資料配布、アンケート回収、視聴ログの取得、フォローアップメールの配信など、多岐にわたる業務を一元管理できます。これにより担当者の作業負担が軽減され、業務の属人化も防げます。

質問:イベント管理システムの費用相場はどのくらいですか?

回答:料金は初期費用・月額(または年額)・従量課金で構成され、参加者規模や開催頻度、必要な機能、サポート範囲によって大きく変わります。小規模・単発なら無料や低価格のツールで足りる場合もありますが、大規模開催やリード獲得・商談創出を目的とする場合は、機能と連携が充実した有料の統合型が適しています。見積もりは総額と内訳の両方を確認しましょう。

質問:無料のイベント管理システムでも十分でしょうか?

回答:小規模なセミナーや単発の申込み受付であれば、無料・低価格のツールでも対応できます。ただし、参加人数の上限、データ活用や外部連携の制限、サポートの薄さといった制約があるため、規模が大きいイベントや継続的なマーケティング活用には有料ツールが向いています。

質問:自社に合うイベント管理システムはどう選べばよいですか?

回答:「対応機能・操作性・外部連携・セキュリティ・費用・導入実績」の6つの軸で比較するのが基本です。あわせて、自社のイベントタイプ・規模・必要機能を整理し、無料トライアルやデモで現場の担当者が使いやすいかを確認すると、ミスマッチを避けられます。

質問:オンラインイベントのセキュリティ対策にはどのような機能がありますか?

回答:メールアドレス認証、パスワード設定、URLのアクセス制限、操作ログの取得などの機能があります。これらにより、参加者情報の保護や不正アクセスの防止が可能です。社内イベントなど機密性の高い情報を扱う場合は、アクセス権限の管理機能も確認しておくと安心です。

質問:イベント管理システムの導入にはどのくらいの準備期間が必要ですか?

回答:クラウド型のシステムであれば、申込みフォームや基本設定は比較的短期間で立ち上げられます。一方で、CRM・MAとの連携や独自のカスタマイズを行う場合は、要件整理やテストの期間を見込む必要があります。初めての導入では、無料トライアルやデモで操作を確認しながら、余裕を持ったスケジュールで進めるのがおすすめです。

こちらの記事の監修・執筆者

株式会社EventHub
マーケティングマネージャー 
鈴木 優一
2010年上智大学大学院卒業。新卒でITベンチャー企業に就職。その後エン・ジャパンのwebサービス企画部門への転職を経て、タレントマネジメントシステムを提供するカオナビに社員番号5番で1人目のマーケターとしてジョイン、BtoBマーケティング組織の立ち上げに携わる。FinTechスタートアップのOLTAを経て、2022年5月にマーケティングマネージャーとしてEventHubに参画。

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