今注目を集める『MICE』とは?経済メリットと国内での取組み

昨今イベントやカンファレンスの多様化に伴い、ビジネス業界において「MICE」が大いに注目を集めています。今やビジネス業界のみならず、世界各国がインバウンド振興策としてMICEの開催・誘致に注力しています。そんなタイムリーな「MICE」が何かご存じでしょうか?そこで、本記事では「MICE」とは?、MICEの動向と今後の展開について、ご紹介します

MICEとは?

MICEとは「Meeting」「Incentive Travel」「Convention/Conference」「Exhibition/Event」の頭文字をとったもので、集客交流が見込まれるビジネスイベントの総称です。4つのパートを詳しく見ていきましょう。

Meeting(会議、研修)

主に社内外で行われる会議や研修のことを指します。企業のビジネス活動について深く議論される場です。
Ex)社員研修、株主総会、セミナー

Incentive Travel(インセンティブ旅行)

大きな目標を達成したり、営業の成績が非常に良い従業員に対して企業が表彰したり、研修旅行へ行かせることをインセンティブ旅行と言います。この旅行は研修に該当しますので、費用は経費として計上され、節税対策にもなります。
Ex)営業成績優秀者の表彰、報奨・招待旅行

Convention/Conference(カンファレンス)

いわゆる国際会議のことで、国際的な学会・シンポジウム、政府が開催する大規模な会議のことを指します。
Ex)伊勢志摩サミット、IMF・世界銀行総会

Exhibition/Event(展示会/イベント)

イベント、展示会、博覧会などのことを指し、スポーツイベント、文化イベントなど広範囲にわたって含まれます。2020年に開催される東京オリンピック、2025年に開催される大阪万博はこれに該当します。
Ex)東京モーターショー、カンヌ映画祭、オリンピック

MICEの急発展:開催国や地域の経済が活性化し、経済的利益を享受できるチャンス

イベントやカンファレンスを細かく分類するとこれだけの数があることが分かりました。それではなぜこの「MICE」に各業界が関心をよせているのでしょうか?端的に言うとMICEによって、開催される国や地域の経済が活性化されるからです。

例を挙げると、南アフリカで開催されたアフリカ会議2018では南アフリカ国内になんと1兆円以上の利益をもたらしました。これは参加者のインバウンド効果がもたらされたからです。特にこのような会議の参加者には宿泊費や施設費などの滞在費がかかるため、結果的に一般の観光客に比べておよそ6倍多く消費すると言われています。さらにイベントや会議に支障をきたさないよう、専門家やスタッフなどを雇う必要もあり、先に述べたアフリカ会議2018では25万人の雇用を新たに創出しました。このように、MICEには多大なる経済的利益を享受できるチャンスがあるのです。

アジアにおけるMICE開催の推進:日本はアジア第二位のシェア!

世界的にもMICEは注目されつつありますが、中でもアジアにおいては急激に注目度が高まっています。すでにアジア太平洋地域におけるMICE市場は23兆円以上で世界シェアの28.4%を占めており、2025年までに44兆以上にまで成長すると言われています。現在は中国がアジアで最も高いシェアを誇っており、日本、香港、シンガポールなどがこれに続いています。また東南アジア諸国の発展も著しいです。日本では観光庁の算出によると、2016年には日本国内で開催されたMICEの総消費額が約5384億円であり、その経済波及効果は1兆590億円億円と推計しました。中でも国際会議が全体の7割を占めています。


出典:日本におけるMICEの経済波及効果(観光庁)
https://www.mlit.go.jp/common/001236317.pdf

上述したように、アジアの中では日本はMICEイベントの開催シェアが中国に次ぐ規模であり、国内では大阪が最大級のMICE市場を有しています。2019年6月にはG20大阪サミットが開催され、2025年には大阪万博開催が決定しました。大阪には世界最大級の施設があるほか、USJ、大阪城など観光地も豊富で様々な場所がイベントとして活用されており、莫大な経済効果をもたらしているのです。


(画像引用元:https://pixabay.com/ja/

今後のMICEの展開:2030年までにはアジアNO.1の国際会議開催国としての不動を地位を築く!

MICEは今後も国際化・都市化の強化に活用されるでしょう。特に日本の国際化は世界的にも遅れをとっているので、国を挙げてMICEの誘致、開催に力を入れるでしょう。実際には、すでにたくさんのプロジェクトが始動しており、観光庁は「2030年までにはアジアNO.1の国際会議開催国としての不動を地位を築く」という目標を掲げています。これが達成されれば、国際化だけでなく、地方活性化も促進し、国全体として経済成長を遂げられるかもしれません。

このようにMICEは莫大な経済的利益をもたらし、多くの雇用を生み出します。今後もMICE市場の急速な拡大が予測されていますので、その動向に目が離せません。

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