ピッチイベントとは?企業が知っておきたい目的と開催事例まとめ
「ピッチイベント」をご存知ですか?
スタートアップ企業や起業家が、資金調達やパートナー企業とのマッチングを目指して自社サービスを紹介する催しです。
本稿では、ピッチイベントの意味や目的、開催事例についてご紹介します。近年はオンライン化やハイブリッド形式など、開催形態の多様化が進んでいます。変化するイベント運営の現場で、どのように対応していくべきかを考察していきます。


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ピッチイベントの意味|ピッチコンテストとも
ピッチイベントとは、スタートアップが集まって自社のアイデアや技術、サービスを短時間でプレゼンテーションするイベントです。複数のスタートアップが登壇してプレゼンテーションを競う形式のものは「ピッチコンテスト」と呼ばれたりもします。
イベントにはVCやベンチャー支援企業、アクセラレーターや投資家が審査員として来場し、スタートアップに対してフィードバックを行ったり、出資を検討したりします。イベントによっては、優秀者に賞金が進呈されたり審査員からメンタリングを受けられたりするものもあります。
スタートアップがピッチイベントに参加する目的
スタートアップがピッチイベントに参加する目的は、大きく以下の3つに分けられます。
1. 資金調達
ピッチイベントは、資金調達を目的とするスタートアップにとって重要な機会です。特にシード期やシリーズAの段階にある企業は、限られた時間で投資家にビジョンやビジネスモデルを伝える力が求められます。事業計画のブラッシュアップやメンタリングの機会も得られるため、登壇自体が成長の加速要因となります。
2. パートナー企業とのマッチング
投資家だけでなく、事業会社の新規事業部門などとのネットワーキングの機会としてもピッチイベントは活用されます。近年は業界特化型やマッチング支援機能を備えたイベントが増え、登壇者・聴講者の間でより実務的な連携が生まれやすい環境が整っています。
3. 認知の向上
イベント登壇を通じてメディアや業界関係者への認知を拡大する効果も期待できます。登壇後のメディア掲載、SNS波及、アーカイブ配信などを通じて、広告費をかけずに広範囲にアプローチ可能です。
ピッチイベントを主催するのは誰?開催の目的は?
ピッチイベントは、民間企業と行政・公的機関の両方が主催しています。
民間主催の場合、オープンイノベーションや新規事業開発に向けた連携先探索が主目的で、事業部門を巻き込んだ取り組みも一般化しています。CVCによる資金提供や業務提携のきっかけとしての活用も増えています。
行政・公的団体が主催する場合は、スタートアップ支援、産業振興、地域経済の活性化などを背景とした取り組みが多く、育成や発信の観点からの場づくりとして重要な役割を果たしています。
オープンイノベーションを実践するチャンス
ピッチイベントは、既存企業とスタートアップがリアルな場で対話し、事業連携を模索する貴重な機会です。PoCを起点とした共創、登壇後の個別面談やメンタリングなど、ピッチの前後でのフォロー設計も進化しています。
ピッチイベントの開催事例|コロナ禍で進むオンライン化
定期的に国内で開催されているピッチイベントについてご紹介します。
国際イノベーション会議HackOsaka
- 主催:国際イノベーション会議Hack Osaka実行委員会
https://www.innovation-osaka.jp/hackosaka/
大阪市が主導する国際イベント。グローバル登壇者を招いた多言語セッションや、スタートアップとのネットワーキングに重点が置かれた構成が特徴です。EventHubの導入により、配信から参加者管理、商談化まで一元的に運用されました。
TechCrunch Tokyo
- 主催:TechCrunch Japan
https://techcrunch.com/events/techcrunch-tokyo/
スタートアップバトルでは優勝賞金100万円が贈呈される、国内最大規模のピッチイベントです。主催は2005年にシリコンバレーでスタートしたメディア・TechCrunch。スタートアップの紹介や新しいプロダクトのレビューを扱うテクノロジーメディアとして名高く、どの業界に対しても影響力を持っています。出場枠を勝ち取ればメディア掲載のチャンスもあり、スポンサー企業も多数です。
SIX powered by Plug and Play Japan
- 主催:Plug and Play Japan
https://japan.plugandplaytechcenter.com/events/sixjunepnpj/
Plug and Play Japanによるオンラインピッチ。参加者は投資家・企業・支援者など多岐にわたり、スタートアップの成長支援に直結するようなつながりが数多く生まれました
Keidanren Inovation Crossing
- 主催:日本経済団体連合会 産業技術本部
https://www.keidanren.or.jp/policy/StartUp/KIX.html
経団連による継続的なピッチイベント。毎月開催されるKIX+は、毎回異なる業界課題をテーマに設定し、スタートアップと大企業の出会いを創出しています。EventHubは配信管理・アンケート・ログ分析などに使われ、イベントの改善や成果測定にも寄与しています。
ここまでみてきた開催事例もコロナの影響を受けてオンライン開催されていましたが、他のビジネスイベント同様、ピッチイベントもオンライン化が進んでいます。
まとめ
ピッチイベントは今や、スタートアップと企業・投資家がつながるだけでなく、共創・協業の出発点となる存在です。開催形式もオンライン・オフライン・ハイブリッドと多様化し、イベントの設計にも柔軟性が求められています。
EventHubでは、配信、参加者管理、マッチング、アンケート、分析などの機能をワンストップで提供。登壇・視聴・フォローアップをスムーズに運営できる環境を整えています。導入実績は350社以上、商談化率37%、アンケート回収率87%という数値が証明する通り、成果創出にも直結しています。
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