擬似ライブ配信とは? 収録動画をライブ風に配信する「擬似ライブ配信」のやり方と注意点まとめ

ウェビナーを定期開催していると、「毎回同じ内容を話すのは登壇者の負担が大きい」「スケジュール調整が難しく、開催日程が限られてしまう」といった課題に直面することがあります。そんなときに検討したいのが「疑似ライブ配信」という配信形式です。

疑似ライブ配信とは、事前に収録した動画をあたかもリアルタイムで配信しているかのように見せる方法のこと。参加者にはライブ配信と同じ体験を提供しながら、主催社側の運用負担を大幅に軽減できます。

本記事では、疑似ライブ配信の仕組みとライブ配信・録画配信(オンデマンド配信)との違い、メリット・デメリット、具体的なやり方と注意点、そしてコンテンツの向き不向きなどを詳しく解説します。

目次 表示

疑似ライブ配信とは?ライブ配信・録画配信との違い

疑似ライブ配信を効果的に活用するためには、まずその定義と仕組み、そして他の配信形式との違いを正しく理解することが重要です。ここでは、3つの配信形式を比較しながら、疑似ライブ配信の特徴を解説します。

疑似ライブ配信の定義と仕組み

疑似ライブ配信とは、事前に収録・編集した動画コンテンツを、指定した日時にリアルタイム配信のように見せる配信形式です。「擬似ライブ」「シミュレイテッドライブ」「プレレコーデッドライブ」とも呼ばれ、視聴者からは通常のライブ配信と見分けがつきにくいのが特徴です。

疑似ライブ配信の基本的な仕組みは以下のとおりです。

  • 事前収録:本番と同じ内容を事前に撮影し、必要に応じて編集・制作を行う
  • スケジュール設定:配信プラットフォーム上で配信開始日時を指定する
  • 自動再生:指定日時になると、動画が自動的に再生・配信される
  • リアルタイム対応:配信中はスタッフがチャットやQ&A(質疑応答)に対応する

この形式の最大のポイントは、映像コンテンツは録画でありながら、チャット機能やアンケートなどの双方向コミュニケーションはリアルタイムで実施できる点にあります。これにより、参加者のエンゲージメントを維持しながら、登壇者の負担を軽減することが可能になります。

【比較表】3つの配信形式の違い(ライブ・疑似ライブ・オンデマンド)

ウェビナーやオンラインセミナーの配信形式は、大きく「ライブ配信」「疑似ライブ配信」「オンデマンド配信(録画配信)」の3つに分類されます。それぞれの特徴を比較表で整理しました。

比較項目 ライブ配信 疑似ライブ配信 オンデマンド配信
配信タイミング リアルタイム 指定日時に自動開始 視聴者の任意
登壇者の当日拘束 必要 不要 不要
双方向性(チャット等) ◎ 高い ○ 中程度 △ 低い
配信トラブルリスク 高い 低い 低い
臨場感・緊張感 ◎ 高い ○ 中程度 △ 低い
コンテンツの編集 不可 可能 可能
視聴データ取得
運用コスト 高い 中程度 低い

この表からわかるように、疑似ライブ配信はライブ配信とオンデマンド配信の「いいとこ取り」ができる形式です。ライブ配信のような臨場感と双方向性を維持しつつ、録画配信のような安定性と効率性を実現できます。

疑似ライブ配信が注目される背景

近年、疑似ライブ配信が多くの企業で採用されるようになった背景には、以下のような市場環境の変化があります。

  1. ウェビナーの定期開催が一般化
    BtoBマーケティングにおいて、ウェビナーは重要なリード獲得・顧客育成の手段として定着しました。月次や週次での定期開催が増える中、毎回同じ内容を登壇者が話すことへの負担が課題となっています。
  2. 配信品質への要求の高まり
    オンラインイベントの経験を重ねた視聴者は、配信品質への目が肥えています。通信トラブルや機材の不具合による中断は、企業イメージの低下につながりかねません。事前収録による疑似ライブ配信なら、安定した品質を担保できます。
  3. データ活用によるマーケティング高度化
    単に配信するだけでなく、「誰が・どこまで視聴したか」という視聴データを取得し、MA(マーケティングオートメーション)ツールと連携してリード育成に活用する動きが広がっています。疑似ライブ配信でも、ライブ配信と同様の詳細なデータ取得が可能です。

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疑似ライブ配信のメリット・デメリット

疑似ライブ配信を導入するかどうかを判断するためには、メリットとデメリットの両面を理解しておくことが不可欠です。ここでは、それぞれを具体的に解説します。

疑似ライブ配信の5つのメリット

疑似ライブ配信には、主催社・登壇者・参加者のそれぞれにとってのメリットがあります。

  1. 登壇者の負担を大幅に軽減できる
    一度収録した動画は繰り返し使用できるため、登壇者は毎回の本番に拘束されません。特に同じ内容を複数回開催する入門セミナーや製品説明会では、登壇者の時間を他の業務に充てられるようになります。
  2. 配信品質が安定する
    ライブ配信では避けられない通信トラブルや機材の不具合、登壇者の言い間違いなどのリスクを排除できます。事前に編集・チェックを行うことで、常に一定品質の映像を視聴者に届けられます。
  3. 運用コストと準備工数を削減できる
    定期開催のウェビナーでは、毎回のリハーサルや機材セッティングにかかる時間とコストが積み重なります。疑似ライブ配信なら、初回の収録以降は最小限のスタッフで運用可能です。
  4. コンテンツの品質を向上できる
    事前収録なら、撮り直しや編集が可能です。オープニングの演出を凝ったものにしたり、説明のわかりにくい部分をカットしたり、テロップやグラフィックを追加したりと、より効果的なコンテンツに仕上げられます。
  5. 開催スケジュールの柔軟性が高まる
    登壇者のスケジュールに左右されず、マーケティング施策に最適なタイミングでウェビナーを開催できます。複数の日時で同じ内容を配信する「複数日程開催」も容易に実現できます。

疑似ライブ配信の3つのデメリット・注意点

一方で、疑似ライブ配信には以下のようなデメリットや注意点もあります。導入前に十分に検討しておきましょう。

  1. 最新情報のリアルタイム反映が難しい
    事前収録という性質上、配信日時点での最新ニュースや状況変化を本編に反映することができません。市場動向や法改正など、鮮度が重要なコンテンツには不向きです。
  2. 参加者の反応に応じた内容変更ができない
    ライブ配信であれば、チャットの質問や参加者の反応を見ながら説明を補足したり、話の順番を変えたりできます。疑似ライブ配信では、本編の内容は固定されているため、このような柔軟な対応はできません。
  3. 「録画感」が伝わるリスクがある
    チャットへの反応が遅い、日時や天気への言及がないなど、不自然な点があると「これは録画だ」と参加者に気づかれてしまうことがあります。「騙された」という印象を与えると、信頼低下につながるリスクがあります。

ライブ配信と疑似ライブ配信、どちらを選ぶべきか

「ライブ配信と疑似ライブ配信、どちらを選ぶべきか」という問いに対する答えは、コンテンツの特性と目的によって異なります。以下の判断基準を参考にしてください。

判断基準 ライブ配信が向いている 疑似ライブ配信が向いている
コンテンツの鮮度 最新情報が重要 普遍的な内容
双方向性の必要度 対話・議論が中心 情報伝達が中心
開催頻度 単発・不定期 定期開催・複数回開催
登壇者の状況 スケジュール確保可能 多忙・調整困難
リスク許容度 トラブルも含めて臨場感 安定品質を優先

また、「初回はライブ配信で実施し、2回目以降は初回の録画を活用した疑似ライブ配信」というハイブリッド運用も効果的です。初回で参加者の反応や質問傾向を把握し、それを踏まえて録画を編集・改善していくことで、回を重ねるごとにコンテンツの質を向上させることができます。

疑似ライブ配信が向いているケース・向いていないケース

疑似ライブ配信はすべてのウェビナーに適しているわけではありません。ここでは、向いているケースと向いていないケースを具体的に整理し、判断に迷ったときのチェックリストもご紹介します。

疑似ライブ配信が向いているコンテンツ・イベント

以下のようなコンテンツやイベントでは、疑似ライブ配信のメリットを最大限に活用できます。

  • 定期開催の入門セミナー・基礎講座
    毎月開催する「○○入門」「はじめての○○」といったセミナーは、内容がほぼ固定されているため、疑似ライブ配信との相性が抜群です。登壇者の負担を減らしながら、安定した品質で新規リードを獲得し続けられます。
  • 製品デモ・サービス紹介ウェビナー
    製品やサービスのデモンストレーションは、事前収録によって「つまずき」や「操作ミス」を排除できます。編集により、ポイントを絞ったわかりやすい説明が可能になります。
  • 社内研修・コンプライアンス研修
    全社員が受講必須の研修は、疑似ライブ配信で複数日程を設定することで、受講率の向上と管理工数の削減を同時に実現できます。視聴履歴の取得により、受講管理もシステム化できます。
  • 採用説明会(会社紹介パート)
    会社概要や事業内容の説明は内容が固定的なため、疑似ライブ配信に適しています。質疑応答パートのみをライブで行うハイブリッド形式も効果的です。
  • 複数回開催のシリーズウェビナー
    同じ内容を複数の日程で開催するシリーズウェビナーでは、疑似ライブ配信により大幅な工数削減が可能です。参加者は自分の都合に合った日程を選択でき、主催社は一度の収録で複数回の開催をカバーできます。

疑似ライブ配信が向いていないコンテンツ・イベント

一方、以下のようなコンテンツやイベントでは、ライブ配信を選択することをおすすめします。

  • 最新ニュース・トレンド解説
    市場動向や業界ニュースなど、情報の鮮度が価値の源泉となるコンテンツは、事前収録では対応できません。リアルタイム性を重視し、ライブ配信を選択しましょう。
  • パネルディスカッション・対談形式
    複数の登壇者による議論や対談は、その場の空気感やアドリブが魅力です。事前収録では「台本通り感」が出てしまい、視聴者の興味を引きにくくなります。
  • 参加者の質問に応じて内容を変える形式
    ワークショップ形式や、参加者の課題に応じてアドバイスを行う形式のセミナーは、双方向性が本質的な価値であるため、ライブ配信が適しています。
  • 新製品発表・ローンチイベント
    初公開の情報を届けるイベントは、リアルタイムならではの緊張感と臨場感が重要です。参加者の「その瞬間に立ち会っている」という体験価値を大切にしましょう。
  • 緊急性の高い情報発信
    トラブル対応や緊急のお知らせなど、即時性が求められる情報発信は、当然ながらライブ配信一択です。

判断に迷ったときのチェックリスト

「このウェビナーは疑似ライブ配信でいいのだろうか?」と迷ったときは、以下のチェックリストを活用してください。

疑似ライブ配信を選んでよい条件(3つ以上当てはまれば検討価値あり)

  • 同じ内容を3回以上開催する予定がある
  • 登壇者のスケジュール確保が難しい
  • コンテンツの「鮮度」より「正確さ・わかりやすさ」が重要
  • 配信トラブルのリスクを最小化したい
  • チャット・Q&Aは登壇者以外のスタッフが対応可能
  • 本編の内容は固定的で、大きな変更予定がない
  • 視聴データを活用したリード育成を重視している

このチェックリストで3つ以上当てはまる場合は、疑似ライブ配信の導入を前向きに検討してみてください。

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疑似ライブ配信のやり方|事前収録から当日運営まで

ここからは、疑似ライブ配信を実施するための具体的な手順を解説します。事前収録から当日運営、開催後のフォローアップまで、4つのステップに分けてご紹介します。

【STEP1】事前収録のポイント(動画の品質向上)

疑似ライブ配信の品質は、事前収録の出来栄えで決まります。以下のポイントを押さえて、高品質な動画を制作しましょう。

収録環境の整備

  • 照明:顔が明るく映るよう、正面から光を当てる。窓を背にすると逆光になるため注意
  • 音声:外付けマイクの使用を推奨。エアコンの音や外部の騒音にも配慮
  • 背景:シンプルで清潔感のある背景。バーチャル背景を使用する場合は動きに注意
  • 機材:カメラの画質、通信環境を事前にチェック

台本・進行表の作成

事前収録だからこそ、台本をしっかり準備しましょう。ただし、棒読みにならないよう、キーワードベースのメモ程度に留めることをおすすめします。オープニング、本編、クロージングの時間配分を決めた進行表も作成しておきます。

収録時の注意点

  • 複数テイク撮影し、ベストなものを選択・編集する
  • 日時や天気など、配信日によって変わる情報への言及は避ける
  • 「本日は」ではなく「今回は」など、汎用的な表現を使用する
  • 適切な動画の長さは60分以内が目安(集中力維持のため)

編集・制作のポイント

  • 言い間違いや長すぎる間のカット
  • オープニング・エンディングの演出追加
  • テロップやグラフィックの挿入
  • 音声レベルの調整

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【STEP2】配信ツールでの疑似ライブ設定方法

収録した動画を配信するためのツール設定を行います。使用するプラットフォームによって設定方法は異なりますが、基本的な流れは以下のとおりです。

基本的な設定手順

  1. 動画ファイルのアップロード:収録・編集済みの動画をプラットフォームにアップロード
  2. イベント情報の設定:タイトル、説明文、サムネイル画像などを設定
  3. 配信日時の指定:開始日時と終了日時を設定
  4. 参加者設定:申込みフォーム、入場方法、参加者への表示内容を設定
  5. チャット・Q&A機能の有効化:双方向コミュニケーション機能をオンに
  6. テスト配信の実施:本番と同じ環境でテストを行い、動作を確認

設定時のチェックポイント

  • 動画の再生開始タイミングは正確か
  • 音声と映像のズレはないか
  • 参加者からの見え方は問題ないか
  • チャット・Q&A機能は正常に動作するか(オフにするケースも多い)
  • 配信終了後の動作(アンケート表示等)は設定されているか

【STEP3】当日のオペレーション(チャット・Q&A対応)

疑似ライブ配信の当日は、映像は自動再生されますが、参加者とのコミュニケーションはリアルタイムで対応する必要があります。

配信開始前のスタンバイ(開始30分前〜)

  • 配信システムへのログインと動作確認
  • チャット・Q&A画面の表示確認
  • 対応スタッフ間の連絡体制の確認
  • 想定質問と回答テンプレートの最終確認

配信中の対応

  • チャット監視:参加者からのコメントや質問をリアルタイムでチェック
  • 質問への回答:Q&A機能で寄せられた質問に随時回答
  • トラブル対応:万が一の配信トラブル時の対応準備
  • アナウンス:必要に応じてチャットでの補足説明やアンケート案内

対応体制の目安

参加者数 推奨スタッフ数 役割分担
〜50名 1〜2名 チャット・Q&A兼任
51〜100名 2〜3名 チャット担当・Q&A担当・統括
101名〜 3名以上 上記+トラブル対応専任

よくある質問への回答テンプレート準備

配信中に多く寄せられる質問をあらかじめ想定し、回答テンプレートを用意しておくと、迅速かつ一貫した対応が可能になります。

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【STEP4】開催後のフォローアップ

配信終了後のフォローアップは、疑似ライブ配信でもライブ配信と同様に重要です。取得したデータを活用し、参加者を顧客へと育成していきましょう。

配信終了直後の対応

  • 参加者データのダウンロード・確認
  • アンケートの配信または回答の確認
  • 配信中に回答しきれなかった質問への対応方針決定

48時間以内のフォローアップ

  • お礼メールの配信(アーカイブ動画のリンク、資料ダウンロードリンクを含む)
  • Q&Aで回答しきれなかった質問への個別回答
  • HOTリードへのインサイドセールスからの架電

データ分析と改善

  • 視聴時間・離脱ポイントの分析
  • アンケート回答の集計・分析
  • 次回開催への改善点の洗い出し
  • 収録動画の改善(離脱が多いポイントの編集等)

【ツール別】疑似ライブ配信の設定方法

疑似ライブ配信を実現できるツールは複数あります。ここでは、代表的なツールでの設定方法と特徴を解説します。

Zoomウェビナーでの疑似ライブ設定

Zoomウェビナーでは、厳密な意味での「疑似ライブ配信」機能は標準搭載されていませんが、いくつかの方法で近い運用が可能です。

方法1:画面共有による動画再生

  1. ウェビナーを通常通りスケジュール作成
  2. 開始時刻にホストが入場し、画面共有を選択
  3. 「詳細」から「ビデオ」を選択し、事前収録した動画ファイルを再生
  4. 「サウンドを共有」にチェックを入れる

方法2:ローカル録画の活用

  1. 事前にZoomでウェビナーを収録(ローカル録画)
  2. 収録した動画を方法1の手順で画面共有

Zoomでの疑似ライブの制限事項

  • 動画再生中もホストの入場・操作が必要
  • 参加者には「画面共有中」と表示される
  • 動画の一時停止・再生コントロールがやや不便
  • 視聴ログの詳細取得には別途設定が必要

EventHub for Webinarでの疑似ライブ設定

EventHub for Webinarは、疑似ライブ配信に標準対応しており、より効果的な運用が可能です。

基本的な設定手順

  1. イベントを新規作成し、「疑似ライブ」を配信形式として選択
  2. 事前収録した動画ファイルをアップロード
  3. 配信開始日時を指定
  4. チャット・Q&A・アンケート機能を有効化
  5. 申込みフォームと参加者向けページを設定
  6. テスト配信で動作を確認

EventHub for Webinarの特徴

EventHub for Webinarでは、疑似ライブ配信でも以下のような詳細なデータ取得と活用が可能です。

  • 視聴ログの自動取得:「誰が・いつ・どのくらい視聴したか」を自動で記録
  • アンケートとの紐づけ:視聴データとアンケート回答を参加者ごとに一元管理
  • MA/SFA連携:Salesforce、HubSpot、Marketoなどの主要ツールとワンクリックで連携
  • イベント複製機能:同じ内容の疑似ライブ配信を複数日程で簡単に展開

これらの機能により、疑似ライブ配信で取得したデータをリード育成や営業活動にスムーズに活用できます。

疑似ライブ配信でよくある失敗と対策

疑似ライブ配信を成功させるためには、よくある失敗パターンを知り、事前に対策を講じておくことが重要です。

参加者に「録画だ」と思われてしまうケース

失敗の原因

  • チャットでの質問に対する反応が遅い、または無視されている
  • 「本日は〇月〇日ですが」など、実際の配信日と異なる日時への言及
  • 天気や時事ネタへの言及
  • 登壇者の服装が季節外れ

対策

  • チャットには迅速に反応し、質問には即座に回答する
  • 収録時は日時・天気・時事ネタへの言及を徹底的に避ける
  • 「今回は」「この動画では」など汎用的な表現を使用
  • 季節感のない服装・背景で収録
  • 冒頭で「事前収録でお届けしています」と正直に伝える方法も有効

最後の「正直に伝える」方法は、参加者との信頼関係を重視する場合におすすめです。「事前収録ですが、チャットやQ&Aにはリアルタイムでお答えします」と伝えることで、むしろ誠実な印象を与えられます。

チャット・Q&A対応が追いつかないケース

失敗の原因

  • 対応スタッフの人数不足
  • 想定外の質問への準備不足
  • チャットとQ&Aの役割分担が不明確

対策

  • 参加者数に応じた適切なスタッフ配置(前述の目安表を参照)
  • よくある質問(FAQ)と回答テンプレートの事前準備
  • チャット担当とQ&A担当の役割を明確に分ける
  • 対応が難しい質問は「後日個別にご回答します」と伝える

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配信トラブルへの対応が遅れるケース

失敗の原因

  • 「疑似ライブだから安心」という油断
  • トラブル発生時の対応フローが未整備
  • 配信状況の監視体制の不備

対策

  • 配信開始から終了まで、専任のスタッフが配信状況を常時監視
  • トラブル発生時の対応フローを事前に策定
  • 参加者への緊急連絡手段の準備(チャットでの告知、メール配信など)
  • バックアップの配信手段を用意(別の動画URLへの誘導等)

想定すべきトラブルと対応例

トラブル 対応例
動画が再生されない バックアップURLへの誘導、後日アーカイブ配信の案内
音声が出ない チャットで状況を確認、システム側の問題か参加者側の問題かを切り分け
動画が途中で停止 配信システムの再起動、続きからの再開または後日配信
参加者がログインできない 別の入場方法の案内、後日アーカイブ配信の案内

疑似ライブ配信の効果を最大化するポイント

疑似ライブ配信を単なる「省力化」で終わらせず、マーケティング効果を最大化するためのポイントを解説します。

参加者エンゲージメントを維持する工夫

疑似ライブ配信では、本編が録画であることから参加者の集中力が切れやすいという課題があります。以下の工夫で、エンゲージメントを維持しましょう。

配信中のインタラクション

  • 開始直後にチャットで挨拶を促す(「どちらからご参加ですか?」など)
  • 本編の合間にチャットで質問を投げかける
  • 投票・アンケート機能を活用して参加感を演出
  • Q&Aに寄せられた質問を随時チャットで紹介

コンテンツ側の工夫(収録時)

  • 10分ごとに話題を変える、または視聴者への問いかけを入れる
  • 「ここでチャットを確認してみましょう」などの双方向性を意識したセリフ
  • 画面の切り替えや視覚的な変化を適度に入れる

視聴データを活用したリード育成

疑似ライブ配信で取得できるデータを、その後のマーケティング活動に活用することが重要です。

取得すべきデータ

  • 視聴開始時刻・終了時刻
  • 総視聴時間・視聴率
  • 離脱タイミング
  • チャット・Q&Aへの参加状況
  • アンケート回答内容

データ活用の例

データ 活用方法
視聴率80%以上 HOTリードとしてインサイドセールスに連携
途中離脱 フォローメールでアーカイブ視聴を促す
Q&Aで質問あり 個別フォローアップの優先対象
アンケートで「詳しい話を聞きたい」 商談アポイント獲得の候補

【EventHubの特長】視聴ログ×アンケートでHOTリードを自動特定

EventHub for Webinarでは、疑似ライブ配信でも詳細な視聴ログとアンケートデータを取得し、これらを掛け合わせてHOTリードを特定する鍵にできます。

EventHubの強み

  • 視聴ログの自動取得:「誰が・いつ・どのくらい視聴したか」をリアルタイムで把握
  • アンケートとの自動紐づけ:視聴データとアンケート回答を参加者ごとに一元管理
  • MA/SFAへの即時連携:Salesforce、HubSpot、Marketoなど主要ツールとワンクリックで連携。手動でのデータ入力・突合作業が不要

これにより、配信終了直後からインサイドセールスが優先度の高いリードにアプローチでき、競合より早くフォローアップを実施することが可能になります。

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まとめ:疑似ライブ配信で定期開催ウェビナーを効率化しよう

本記事では、疑似ライブ配信の仕組みとやり方、メリット・デメリット、そして効果を最大化するポイントについて解説しました。

疑似ライブ配信のポイント

  • 疑似ライブ配信は、事前収録した動画をリアルタイム配信のように見せる形式
  • ライブ配信の臨場感と、録画配信の安定性を両立できる
  • 登壇者の負担軽減、配信品質の安定化、運用コスト削減などのメリットがある
  • 定期開催ウェビナーや製品デモ、社内研修などに適している
  • チャット・Q&A対応など、当日のオペレーション設計が成功の鍵
  • 視聴データとアンケートを活用し、リード育成・商談化につなげることが重要

疑似ライブ配信は、ウェビナーを「マーケティング施策」として継続的に運用していくうえで、非常に有効な選択肢です。自社のコンテンツ特性や運用体制に合わせて、ライブ配信との使い分けを検討してみてください。

EventHub for Webinarは、疑似ライブ配信にも完全対応し、視聴ログ・アンケート・MA連携など、ウェビナーの成果を最大化するための機能を備えています。ウェビナー運営の効率化と成果向上を両立したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

よくあるご質問

質問:疑似ライブ配信とオンデマンド配信の違いは何ですか?

回答:疑似ライブ配信とオンデマンド配信の最大の違いは「配信タイミング」と「双方向性」にあります。疑似ライブ配信は、事前収録した動画を指定した日時に配信し、その時間に参加者が集まってリアルタイムでチャットやQ&Aに参加できます。一方、オンデマンド配信は視聴者が好きなタイミングで視聴できる形式で、双方向のコミュニケーションは基本的にありません。疑似ライブ配信は「ライブ感」を維持しながら運営効率を高めたい場合に、オンデマンド配信は視聴者の都合を最優先したい場合に適しています。

質問:疑似ライブ配信で参加者に「録画」だと思われないようにするコツはありますか?

回答:完全には難しいですが、いくつかのコツがあります。まず、収録時に日時・天気・時事ネタへの言及を避け、「今回は」「この動画では」など汎用的な表現を使用します。また、配信中はチャットやQ&Aに迅速に反応し、「リアルタイムで対応している」ことを示すことが重要です。ただし、最近では冒頭で「事前収録でお届けしますが、チャットやQ&Aにはリアルタイムでお答えします」と正直に伝える企業も増えています。この方法は参加者との信頼関係を重視する場合におすすめで、むしろ誠実な印象を与えることができます。

質問:疑似ライブ配信に必要な機材や準備は何ですか?

回答:疑似ライブ配信に必要な準備は「事前収録」と「配信設定」の2つに分けられます。事前収録には、カメラ(PCの内蔵カメラでも可)、マイク(外付け推奨)、照明、収録・編集ソフトが必要です。配信設定には、疑似ライブ配信に対応したウェビナーツールが必要です。当日の運営では、チャット・Q&A対応用のPC、対応スタッフ、よくある質問への回答テンプレートを準備します。特別な機材が必要なわけではなく、通常のウェビナー開催環境があれば疑似ライブ配信は実施可能です。

質問:Zoomでも疑似ライブ配信はできますか?

回答:Zoomには厳密な意味での「疑似ライブ配信」機能は標準搭載されていませんが、画面共有機能を使って近い運用は可能です。具体的には、ウェビナー開始後に「画面共有」から「詳細」→「ビデオ」を選択し、事前収録した動画ファイルを再生します。ただし、この方法ではホストが常時入場している必要があり、参加者には「画面共有中」と表示されるなどの制限があります。また、視聴ログの詳細取得やMA連携には別途対応が必要です。より本格的な疑似ライブ配信を行いたい場合は、EventHub for Webinarなど専用機能を備えたツールの導入をおすすめします。

質問:疑似ライブ配信でも参加者の視聴データは取得できますか?

回答:はい、疑似ライブ配信でも参加者の視聴データを取得できます。ただし、取得できるデータの範囲や詳細度は使用するツールによって異なります。一般的には、参加者の入場時刻・退場時刻、視聴時間、チャット・Q&Aへの参加状況などが取得可能です。EventHub for Webinarのような専用ツールでは、「誰が・いつ・どこまで視聴したか」という詳細な視聴ログを自動取得でき、アンケート回答と紐づけてHOTリードを特定することも可能です。また、Salesforce、HubSpotなどのMA/SFAツールと連携することで、取得したデータをリード育成や営業活動にスムーズに活用できます。

こちらの記事の監修・執筆者

株式会社EventHub
マーケティングマネージャー 
鈴木 優一
2010年上智大学大学院卒業。新卒でITベンチャー企業に就職。その後エン・ジャパンのwebサービス企画部門への転職を経て、タレントマネジメントシステムを提供するカオナビに社員番号5番で1人目のマーケターとしてジョイン、BtoBマーケティング組織の立ち上げに携わる。FinTechスタートアップのOLTAを経て、2022年5月にマーケティングマネージャーとしてEventHubに参画。

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