擬似ライブ配信のやり方は?収録動画をライブのように配信する方法をご紹介!

イベントのオンライン開催が進んだことにより、主催側は費用や工数が削減され運営が効率化されました。利便性が高いことからコロナ収束後もオンラインイベントの活用が続くことが予測されています。一方でオンライン開催には課題も多く、中でも「ライブ配信をトラブルなく実施できるか」は主催側としても懸念点として挙げられます。当日ネット環境のトラブルが発生したり、運営担当者が配信のオペレーションを誤るリスクは一定数存在し、トラブル発生によっては最悪の場合参加者の満足度低下にも影響しうるでしょう。そのような中、昨今注目されているのが「擬似ライブ配信」です。この配信方法を活用すると、収録動画をライブ配信のように流すことができるため、トラブルを回避しつつライブ配信のような臨場感をもたらすことができます。本稿では擬似ライブ配信とその配信方法についてご紹介します。

オンラインイベント完全攻略
ガイドブック
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  • 運営の工数を減らすために、効率よく進めるノウハウを知りたい

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オンラインイベントの動画配信方法

まずは従来のオンラインイベントにおける動画配信方法についてご紹介します。一般的に動画配信の方法は大きく分けて、ライブ配信と収録配信の2パターンが挙げられます。

ライブ配信

ライブ配信方式では、セミナーのセッションをを生放送する形式です。リアルタイムの配信となるため、参加者から寄せられる質問やコメントに反応することができるので、インタラクティブ性を担保することが可能です。オンラインでも一体感をもたらし立体的なセミナーを開催することができリアル開催のセミナーに劣らない臨場感を与えます。ただしトラブルもリアルタイムで反映されてしまうため、配信オペレーションは慎重に操作しなければなりません。

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収録配信

収録配信では、事前に録画した講演を開催時間にあわせて配信する形式になります。ライブ配信と違い、参加者とリアルタイムでつながることができないというデメリットがありますが、当日の主な操作は収録動画を流すのみのため、配信トラブルが起きづらいというメリットがあります。また収録動画の場合は、事前に編集を加えることも可能なため、テロップや音声を加えるなどしてコンテンツをリッチに作り込むことができるほか、再配信という形でコンテンツの再利用をしやすい状態になるでしょう。

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このようにそれぞれメリット、デメリットがあり、特徴を踏まえた上でいずれかの配信方法を選択する必要がありましたが、擬似ライブ配信に対応しているプラットフォームを活用すれば、上記のような課題を解消することができます。

擬似ライブ配信とは?

擬似ライブとは、事前に収録した動画を所定の時間に、ライブ配信のように配信する形式です。主催者は予め動画を配信プラットフォームにアップロードして配信準備をしますが、参加者は動画を巻き戻したり早送りしたりできないので、ライブ配信を見ているような感覚で動画を視聴することができます。ライブ配信はトラブルのリスクがある一方で、録画配信はライブのようなインタラクティブなコミュニケーションを図りづらいというデメリットを抱えていました。しかしこの擬似ライブ配信を用いれば、両者のデメリットを補完し、れぞれの強みを両立することが可能になります。

またライブ配信時の人員確保や機材の準備が不要になるので運営コストの削減にもつながり配信前に動画を編集できるほか、テロップを挿入したり複数言語の字幕を加えたりすることが可能になり、コンテンツの質を高めることができます。擬似ライブ配信を導入することで、実際にどのようなメリットがあるのか詳しく見てみましょう。

擬似ライブ配信のメリット

配信トラブルのリスクが低減する

上述した通り、事前に設定しておいた動画を当日配信するだけなのため、機材トラブルやヒューマンエラーの発生を極限まで軽減でき、配信オペレーションに関して心配する必要がありません。イベントによっては、配信会社に操作を委託するケースも少なくないほど主催側としては動画配信に対してセンシティブにならざるをえないため、この課題が解消できることは大きなメリットと言えます。また登壇者としても当日の緊張感が強いられることなく、講演中何かしら失敗をしたとしても、撮り直しができるのでイベント全体としてもストレスフリーな運営となるでしょう。

収録動画でもライブのような一体感

擬似ライブ配信は、形式上収録動画の配信ですが決まった時間に配信され、早送りや巻き戻しがないできないため、参加者は同じ時間帯にイベントへ出席することになります。そのためライブイベントのような参加者の一体感が創出できるほか、主催側はチャットや質問も当日中に対応できるというメリットがあります。ライブ配信の場合、配信操作に対応を追われ、体制によっては十分な参加者対応ができないケースもありますが、擬似ライブ配信では、配信中は設定の操作の必要がないため参加者対応やイベントの活性化に注力することができます。

運営コストを削減できる

準備工数は収録動画の用意と、当日に向けた配信予約のみのため、運営工数を格段と下げることができます。極端な例を挙げると、コンテンツさえ用意されていれば無人運営さえ可能なケースもあります。

また過去に開催したイベントのアーカイブ動画があれば、事前予約配信をするだけでライブのようなオンラインイベントを簡単に開催することが可能です。事実上配信日程を決めるだけで実行できるため、企画の工数の削減にもつながり、このようなコンテンツの再利用で気軽にオンラインイベントを開催することができるでしょう。
 

録画配信と異なり参加者とのコミュニケーションが可能

疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)の最大のメリットは「事前に録画されている動画を決まった時間で配信する」ため、ライブ中に誰かが張りつく手間が全くかからないことです。しかし、だからと言って、「配信中何もタッチできない」ということではなく、配信側が動画を視聴しながらチャット上でコメントに対して反応したり質問に答えたりすることはもちろん可能。これは、皆が同じタイミングで同じ内容を見ている疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)だからできることで、視聴者が勝手に早送りしたり巻き戻したりができる録画配信との最大の違いです。

配信に人手がかからない分、参加者の質問やコメントを丁寧に拾って対応することで、参加者の満足度アップを実現します。

疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)の注意点

よくある疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)のトラブル

よくある失敗の1つ目は、画面共有による疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)のを行った場合に「音質」「画質」の両方が劣化してしまい、来場者体験や満足度を下げてしまうケースです。ツールによっては「カクつき」も発生しますが、音質と画質の低下、カクつきは視聴体験が悪くなるとともにセミナー参加への満足度も下がります。場合によっては、「わざわざ時間を割いたセミナー参加機会を逃した」とクレームになってしまうケースもあります。

またツールによっては動画のアップできる容量に制限があったり、あまりに動画の容量が重いと配信中に動画が止まったりすることも。事前に利用するツールの動画容量も確認してください。

 ☆配信動画事前のチェックポイント

  •   画質は劣化していないか(ツール選定も重要です) 
  •   配信している動画はカクつきはないか 
  •   視聴に関するお問い合わせ先の連絡先と対応マニュアルは準備しているか

 

人為的な設定ミス

疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)は基本的には、配信する動画を用意して日時を設定するだけなのでトラブルはほとんど起きません。だからこそ注意しなくてはならないのは「日時の設定ミス」です。毎回決まった曜日に配信するなどの場合は問題ないですが、いつもと違う曜日や時間帯に配信する場合はしっかり確認が必要です。

古いコンテンツの配信

そしてよく見られる失敗例としては、「予約配信をしたらトラブルなくずっと配信できる」ために、例えばもう秋になっているのにまだ夏の挨拶の動画を使っていたり、最新情報としてかなり古い情報を話しているケースがあります。定期的なコンテンツのチェックと、ライブよりはどうしても鮮度が落ちてしまうため、時事ネタの取り扱いには注意することを心がけましょう。

担当者不在による参加者の満足度低下

疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)は「人の手がかからない」ことが最大のメリットですが、運営人員を減らしたことによりお客様への対応ができないケースもあります。来場者の視聴体験が悪い場合は運営中に視聴に関するお問い合わせが発生しますが、担当者が不在だと対応することができません。参加者は録画のように見返すこともできないため、疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)中の不具合を問い合わせても解消しなかった場合、来場者の満足度も下がり、クレームにつながることも。手間がかからない疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)であっても、慣れるまで運営人数は多めに配置する設計で運営しましょう。

疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)の成功に必要な3つのポイント

疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)を成功させるのに必要なのは「しっかりとした動画コンテンツ」「配信するための機材」「配信するための人材」です。どれか一つが欠けてもうまくいきません。具体的に見ていきましょう。

疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)のコンテンツ設計

疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)は勝手に最初から最後まで配信されるため、ライブと違って「視聴者の反応やその時の関心によって内容を変える」ということができません。質問に答えながら進めるといったインタラクティブ性はどうしてもライブ配信よりは落ちてしまうので、そういったコミュニケーションがなくても視聴者が飽きないコンテンツ設計が重要です。

学校の授業のようにずっと一方的に話しているスタイルだとどうしても飽きてしまうので、間にまとめを挟んだり、図表や写真を使う、対談形式にするなど、見ている人が飽きないコンテンツを作っていきましょう。

疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)に必要な機材

疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)を配信するためには、まず配信用の動画が必要になります。利用するツールにより必要なデータの形式は異なりますので、そこを注意して動画を作成しましょう。(EventHubの場合はmp4)動画は「スライドを繋ぎ合わせたもの」「どこか外部で撮影したもの」「実際の会議の様子を録画したもの」など様々です。自分達で撮影する場合には撮影機材・照明・動画の編集ソフトなどが必要です。

動画の準備ができれば「インターネット環境」「動画をアップロードするPC」「疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)するためのシステム」があれば大丈夫です。

疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)に必要な人材確保

疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)は事前に日時を設定すれば勝手に録画動画が流れていくため、人が張り付いて管理する必要はありません。そのため疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)に必要な人材は基本的にはゼロです。ですが最初のうちは、配信動画に何かトラブルが発生したり、それに対する質問が来る可能性も。

慣れるまでは「ツールでの配信の担当者(万が一の場合の予備のPCも手元に準備) 」「来場者画面の確認担当者 」「問い合わせ対応の担当者」など、運営人数は多めに配置する設計で運営しましょう。運営が無人で行えるようになった後も、顧客満足度を上げるため、お客様の声にしっかり対応できる人材も確保しておくことをお勧めします。

マーケティング活動におけるウェビナーの5つの強み

コロナ禍で大きな注目を浴びることになったウェビナー。疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)はあくまでその手法の一つですが、そもそもウェビナーには、マーケティング的にどのような強みがあるのでしょうか。コロナが終わり対面での商談やセミナーが可能になった今でも支持される「ウェビナーならではの強み」を紹介します。

場所や立地にこだわらずに幅広く集客ができる

ウェビナーの最大のメリットは、全国どこからでも、場合によっては国外からでも時間さえ合えば参加できるということでしょう。コロナ禍で多くの企業が出張や対面での打ち合わせが禁じられ、やむなく始まったオンラインでのやりとりでしたが、「交通費や移動の時間がなく、今までと同じように商談ができる」と気づいた方も多かったでしょう。今までであれば「会場に来れる」人しかターゲットでなかった商談が、全国どこからでも参加可能になったのはウェビナーの大きなメリットです。

低コストな実施予算

オフラインでイベントを開催する場合には、会場費や設営費用、その他イベントやコンベンションの運営スタッフなど多くの手間とコストがかかります。しかしウェビナー開催は、会場費はもちろん、人件費・運用コストも大幅に下げられます。また録画機能や疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)を使えば、何度も同じ動画を利用することもでき、さらなるコスト削減も可能です。

ターゲットごとにコンテンツ配信が可能

ウェビナーは少人数でも開催ができるため、「ハウスリストや顧客リストを分析し、ニーズに合った情報を配信する」ことが可能です。同じサービスでも初級・中級・上級とセグメントして情報を配信したり、顧客のニーズによって全く違うサービスを案内することで、コンバージョンが高まる可能性も。また多くのウェビナーは視聴ログやアンケートも取れるため、MAツールとの連携により個々の需要に合ったアプローチが迅速にできるのも魅力です。

EventHubの疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)の強み

EventHubにはウェビナーの多くの機能がありますが、その中でもご利用頂いているクライアント様に一番ご好評頂いているのが疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)です。EventHubの疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)には、他社のツールにはない「かゆいところに手が届く」機能がたくさんあります。具体的にご紹介します。

設定が簡単

EvntHubの疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)で一番ご好評を頂いるのが「とにかく操作が簡単」という点。「Zoomを用いて動画配信をして、他のMAツールで参加者を管理して…」という作業をしていると、一つ一つのツールの使い方や連携が複雑なため「作業が属人化しやすい」という課題があります。

その結果セミナー担当者の負担が大きくなり、セミナー回数の数がどうしても減ってしまいます。その点、EventHubの疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)機能は「日時を入れて動画をアップするだけ」と非常に簡単な上、「当日誰もパソコンに張り付いていなくても大丈夫」なので、大幅な工数削減と脱属人化が実現します。

掲示板機能がつかえる

EventHubには掲示板機能がついているため、疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)中にも質問に答えるなど視聴者と様々なやりとりが可能です。掲示板機能とチャット機能の違いは、自由に発言できることに加えて視聴者が他の人の発言に「良いね」をしたり気になるコメントにピン留めをしたりできること。

また、「良いね」の多いコメント順に順番を並べ替えることもできます。このような機能があるため、視聴者はリアル配信のように参加し、盛り上がりを体感することができるのです。

リアルタイムの視聴情報の入手

また「リアルタイム動向を確認できる」という機能も主催する方に大変喜ばれています。

疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)ではウェビナーの配信自体は、全く手をかけることなく自動で進んでいきます。だからこそ主催者側は、参加者の反応に丁寧に対応したり、「今この人が見ている」と営業担当に共有したり、誰がどこで離脱したかなどのデータを確認する余裕も生まれます。

疑似ライブ配信(擬似ライブ配信)の最中にそういった情報を確認できるからこそ、終了後の速やかなフォローが可能となります。

まとめ

このように擬似ライブでは事前に録画した動画をプラットフォームにアップロードするだけで、ライブのような動画配信を実現することができ、主催側としても最小限の運営工数でリッチなオンラインイベントを開催することができます。気軽に始められる方法なので、ぜひ一度チャレンジしてみましょう。

EventHubではシームレスな動画配信連携でオンラインイベントをスムーズに運営することができます。初めてのオンラインイベント開催でも大丈夫!まずはサービス概要資料をご覧ください。

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