【イベントレポート】メタバース時代のイベントを知る

XR・VR・ARなど、仮想空間と現実世界を融合してこれまでにない世界/体験をつくる仮想空間の技術が、急速に進化しています。旧Facebookが社名をMeta(メタ)と社名を変更したことで、メタバースという言葉もまた一般的に知られるようになりました。これらの技術が日常生活やビジネスで活用される中、イベント業界にも大きな変革をもたらすことが期待されています。本稿では2022年3月24日にEventHubが開催したセミナー『【VR・AR・XR・メタバース 徹底解説】メタバース時代のイベントを知る ~仮想空間は、世界をどう変えるのか~』の内容の一部をご紹介します。

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VR・AR・XR・メタバースとは?

近年仮想現実がトレンドになる勢いで

VR (Virtual Reality)

VRはコンピューター上で作成された仮想空間・映像空間の中に、実際にいるかのような没入感のある体験ができる技術です。VRゴーグル等のデバイスを装着することで、オンラインでもまるでリアルのような体験を求めることができます。ゲーム産業界において、このテクノロジーはすでに積極的に活用されており、イベント業界においてもVR技術活用が進んでいくでしょう。

AR (Augmented Reality)

ARでは現実世界をベースとして、現実と非現実を重ねて、現実世界を拡張させることができます。スマホなどのデバイスを使って、現実世界に様々な情報を付け加え非現実的な世界を現実世界へ再現させます。ARを活用した代表的な例はPokemon GOです。スマホの位置情報機能とカメラ機能を利用して、街の至る所に隠れているポケモンを見つけ出し、捕まえるこのゲームにはまさにこのAR技術が使われています。

XR (Extended Reality)

仮想世界と現実世界を融合し、新たな体験をつくり出す技術の総称をXRと言い、上記のVRやXRもこれに該当します。近年ではこうした多様な技術が生まれ、活用の幅が広がっていることから、各産業界における導入も進んでおり、今後の技術発展にも期待が高まります。

メタバース(Meta Verse)

メタバースとは、meta(超越した)とuniverse(宇宙)を組み合わせて生まれた言葉です。このワードはFacebookが社名をMetaと変更したことをきっかけに、2021年後半からトレンド化し始めており、Microsoftなどのテック企業も開発や投資を急いでおり、今後メタバース市場は急成長を遂げていくでしょう。

メタバースの大きな特徴は、これまでになかったようなユーザー体験が可能になる点です。参加者はVRゴーグルなどのデバイスを装着し、アバターで仮想空間を自由に行動するので、オンラインの利便性とリアルのノンバーバルな交流を組み合わせてより没入感ある体験をもらたします。

このように仮装技術に多岐にわたって技術改善や業界での活用が煤でいることがお分かりいただけたかと思います。上記ような技術が実際にどのように活用されているのかみてみましょう。

 

イベントにおける仮想技術の活用事例

ARの活用事例

「第46回 東京モーターショー2019」の日産ブースではAR技術を用いてプレゼンテーションが実施されました。 ステージ上に展示された車体を撮影し、登壇者のトーク内容に合わせてCG合成や投影技術を用いてスマートなプレゼンを実現しています。AR技術を使うことで近未来感を演出するだけでなく自由に人・モノを出現させることができるため、バーチャル展示・登壇が今後も進んでいくでしょう。

XRの活用事例

「Immersive XR Stage」では最新の技術を使って会場の世界観を自由自在に操り、参加者にユニークな体験をもたらしました。本イベントでは登壇者がエアーズロックからプレゼンを届けるなど非日常的な体験を創出し、次世代型のイベント開催を実現しています。このような技術を使うことで、演出によっては世界中どこからでも登壇することが可能になり、イベントのテーマに沿った世界観を作り上げることができるでしょう。

メターバスの事例

メタバースは仮装技術の中でも世界的に注目されており、イベント業界への本格的な導入も進んでいくでしょう。国内でもメタバース事業の拡大が進んでおり、その1つに渋谷区公認のバーチャル都市「バーチャル渋谷」があります。ここではスマートフォン・PC・VRゴーグルで利用して、デジタル空間に再現された「もう1つの渋谷」を堪能することができます。本会場ではイベントも並行開催されており、過去にトークショーイベントやフェス、スポーツ観戦イベントなど様々なイベントを開催しており、幅広いコンテンツをバーチャル渋谷から発信しています。

バーチャル渋谷のように仮想空間を用いたイベントは今後も増えていくことが見込まれ、今後の発展次第ではイベント業界にも新しいイノベーションが生まれるかもしれません。

 

今後イベント業界でどこまで活用が進むか

メタバースの市場規模は2028年には100兆円に達するという試算が出ているほど、市場の急成長が見込まれています。各業界においても事業投資が盛んにスタートしておりマイクロソフトのビルゲイツ氏は「3年後にはオフィスがメタバース空間に移行し、アバターとして参加することになるだろう」メタ(旧Facebook)のマーク・ザッカーバーグ氏は「メタ社はこれからの5〜10年にかけて、五感を用いてVRに没頭できるようになる仮想世界構築に力を入れる」と述べるなどメタバースへの期待や投資が一層拡大されていくでしょう。

これからの期待が大きい一方で、現状ではメターバース技術には一定の限界があり、実現が難しい点も少なくありません。メタバースにおける一番の課題はイベントにおける盛り上がり度と快楽度の両立です。現在の技術では仮想空間に多大な処理負荷がかかり、仮想空間上で参加者の交流が活発になるほど、処理負荷がかかりやすく来場者体験にストレスを感じることになります。一方処理負荷が少なくなれば、メタバース空間をストレスなくに自由に動き回ることができ、来場者体験は高まりますが、処理負荷の低下は来場者が少ない状態にあるため、結果的にイベント全体の盛り上がり欠けることを意味します。

 

このように現時点では盛り上がり度と快楽度は反比例の関係にあり、両立をすることが難しいと言われています。今の枠組みでは、オンライン開催やリアル開催の強みをいかに活かせるかがイベント成功のポイントになりますが、メタバースの進化によって上記のような新しい参加者体験を創出できるようになるでしょう。

まとめ

イベントにVR・AR技術を導入することで、オンライン開催でもリアリティを追求することができ、参加者体験を向上させることができるでしょう。徐々にではありますが、イベント業界でも技術の導入が進んでおり、ますますリッチなイベント設計ができるようになると期待されています。今後も仮装技術のトレンドからは目が離せません。

オンライン開催にはまだまだ課題が多く残されていますが、イベントプラットフォームEventHubを活用するとオンラインイベントに関する一連のプロセスを一気通貫で管理でき、豊富な機能を活用することでリアル体験にも劣らないリッチなイベント体験を作り上げることができます。はじめてのオンラインイベントでも大丈夫!まずはサービス概要をご覧ください。

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