セミナーのお礼メールの書き方は?セミナー開催後のフォローアップメールについてご紹介

セミナー開催後、主催側は参加者にお礼メールを送ります。このお礼メールは参加へのお礼の旨を伝えるだけではなく、その後のフォローアップとして重要な役割があります。本稿ではお礼メールの書き方とそのポイントをご紹介します。

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なぜセミナー開催後にお礼メールを送るのか

セミナーに参加してくれた方々は、忙しい業務の合間を縫って時間を割いてくれた、企業にとって非常に重要な見込み顧客です。だからこそ、その参加に対して感謝の意を表すことは、ビジネスマナーとしてだけでなく、マーケティングや営業の観点からも大きな意味を持ちます。

特にセミナー終了直後は、参加者の関心や記憶が新鮮な状態にあるため、そのタイミングで適切なフォローアップを行うことが、エンゲージメントの維持・強化につながります。実際に、セミナー終了後24時間以内にフォローアップを行った場合、アンケート回収率や商談化率が大きく向上するという事例もあります。

また、お礼メールは単なる挨拶ではなく、今後の関係性を深めていくための第一歩です。イベントで得た印象を持続させ、企業やサービスに対するポジティブな印象を定着させるためにも、お礼メールの質とタイミングは非常に重要です。

セミナー開催後のお礼メールのポイント

お礼メールでは下記のポイントをおさえることで、次の行動を参加者に促すことができるようになります。

お礼メールを送るタイミング

お礼メールは「すぐに送ること」が鉄則です。理想的にはセミナー終了後すぐ、遅くとも翌営業日中には配信するのが望ましいとされています。このスピード感は、参加者のモチベーションが冷める前に、次のアクションへと導くうえで不可欠です。

とはいえ、セミナー運営は何かと多忙なもの。そこでおすすめなのが、事前にテンプレートや送信リストを準備し、セミナー終了直後に自動送信できる体制を整えておくことです。特にオンラインセミナーでは、アーカイブ動画やスライド資料を含めた情報をセットで送るケースが多いため、コンテンツの準備も忘れずに行いましょう。

お礼メールのセグメント

すべての参加者に一律のメールを送るよりも、「参加状況」や「エンゲージメントの度合い」に応じて内容を最適化することで、より効果的なコミュニケーションが可能になります。

たとえば、以下のようなセグメント分けが考えられます。

  • フル参加者でアンケート回答もしている人 → サービス資料や個別相談への導線を提示

  • セミナーに部分的に参加した人 → アーカイブ動画の紹介や次回セミナーの案内

  • 登録のみで未参加の人 → 魅力的なアーカイブ誘導や、リマインド的なコミュニケーション

こうした細かな出し分けを行うことで、開封率やクリック率が向上し、最終的な商談化率にも大きく影響してきます。マーケティングオートメーションツールを活用すれば、このようなセグメントメールも効率的に実施可能です。

セミナー開催後のお礼メールに入れる

  • セミナー開催後のフォローアップ
  • アンケート回答のお願い
  • 次回セミナーの案内
  • アーカイブ動画の案内

セミナー開催後のフォローアップ

お礼メールは、「ご参加ありがとうございました」で終わらせるのではなく、「次につながる」コンテンツをしっかりと含めることが肝心です。具体的には、当日紹介したサービスの資料ダウンロードリンク、関連ブログ記事やホワイトペーパーの紹介、個別相談会の案内などが挙げられます。

また、セミナーでどのような質問が多かったか、参加者の関心が高かったテーマは何か、といった簡単な要約を加えるだけでも、内容の復習や共有の助けになります。

アンケート回答のお願い

セミナー後のアンケートは、参加者の満足度や今後の改善点を把握するための大切な指標となります。そのため、アンケートURLをわかりやすく掲載し、「所要時間(1分程度)」や「回答締切」などを明示することで、参加者の心理的ハードルを下げることが重要です。

また、「ご回答いただいた方には抽選で〇〇をプレゼント」といったインセンティブを設けることで、回収率がさらに向上するケースもあります。回答結果は、社内の振り返り資料としてだけでなく、次回以降の施策設計にも活用できます。

次回セミナーの案内

関心が高まっているタイミングで次回開催予定の案内を盛り込むことで、継続的な関係構築が図れます。仮登録ページやリマインド通知の設定も同時に行えると、参加率の底上げにもつながります。

特に、シリーズもののセミナーや、テーマがつながっている内容であれば、今回のセミナーが次回の動機付けになるため、明確な導線をつくることが効果的です。

アーカイブ動画の案内

「セミナーは見逃したけれど、内容は気になる」という参加者も少なくありません。そのような方には、アーカイブ動画の視聴リンクを共有することで、機会損失を防ぎつつ、情報提供の価値を最大化できます。

また、「アーカイブは◯月◯日まで視聴可能です」と期限を設けることで、行動を促しやすくなるとともに、視聴数の底上げにもつながります。あわせて資料の再送や、質問受付の案内も添えるとより丁寧です。

セミナー後のお礼メールのテンプレ

下記のメールテンプレを参考にして、お礼メールの文面を事前に準備しておきましょう。

確度高い参加者へのお礼メール

セミナーへの参加熱が高く、見込み顧客として期待できる参加者に対しては、セミナー参加に対するお礼だけではなく、顧客の関心をより一層高めるために、サービス概要に関するアクションを促す内容にしましょう。

〇〇様
お世話になっております。 XXX株式会社 オンラインセミナー事務局です。

この度は本セミナーへご参加いただきまして、誠にありがとうございました。
〇〇様にとって有益な情報となりましたら幸いです。

弊社のサービスについてお問い合わせや資料請求などご希望がございましたら、お気軽にご連絡ください。
資料ダウンロードURL:https://xxxxxxxxx.xxxx
お問い合わせURL:https://xxxxxxxxx.xxxx

また、アンケートのご回答がまだの方は、xx月xx日までにご回答いただけますと幸いです。
所要時間:1分程度
アンケートURL:https://xxxxxxxxx.xxxx

次回はxx月xx日に△△をテーマにしたセミナーを開催いたします。ぜひご参加ください。
参加登録URL:https://xxxxxxxxx.xxxx

どうぞよろしくお願いいたします。
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XXX株式会社 オンラインイベント事務局
メールアドレス:xxxxxxx@xxxx.co.jp
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〈ポイント〉

  • サービス概要や導入事例の紹介を記載する
  • 資料請求や問い合わせの導線を設ける

確度が低い参加者へのお礼メール

確度が低い参加者に対しては、自社サービスの宣伝を控え、次回以降につながるようナーチャリングを意識したお礼メールを送ります。次回セミナーにも参加登録してもらえるように、、次回セミナー登録やアンケート回答、アーカイブ動画などの案内をするなどのフォローを行い、セミナーの満足度向上に努めましょう。

〇〇様
お世話になっております。 XXX株式会社 オンラインセミナー事務局です。

この度は本セミナーへご参加いただきまして、誠にありがとうございました。
〇〇様にとって有益な情報となりましたら幸いです。

昨日配信したオンラインセミナーの内容は、下記URLよりアーカイブ動画としてご覧いただけます。
公開期限はxx月xx日までとなっておりますので、お早めにご視聴くださいませ。
アーカイブ動画URL:https://xxxxxxxxx.xxxx

また、アンケートのご回答がまだの方は、xx月xx日までにご回答いただけますと幸いです。
所要時間:1分程度
アンケートURL:https://xxxxxxxxx.xxxx

次回はxx月xx日に△△をテーマにしたセミナーを開催いたしますので、ぜひご参加ください。
参加登録URL:https://xxxxxxxxx.xxxx

どうぞよろしくお願いいたします。
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XXX株式会社 オンラインイベント事務局
メールアドレス:xxxxxxx@xxxx.co.jp
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〈ポイント〉

  • 自社サービスの紹介をなるべく避ける
  • 次回セミナーの参加登録、アンケート回答を促す

まとめ

セミナー後に送るお礼メールは、単なる感謝の気持ちを伝えるだけにとどまらず、マーケティング・営業活動の重要な一環です。内容やタイミング、セグメントごとの出し分けなど、少し工夫するだけで、エンゲージメント向上や商談化率の改善につながります。また、MAツールやメール配信ツールの活用によって、煩雑になりがちな業務を効率化し、再現性のあるプロセスとして運用することも可能です。

ぜひ、今回ご紹介したポイントを参考に、貴社のセミナー施策の一つとして「お礼メール戦略」を整備・強化してみてください。

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