ウェビナーの録画方法と動画の活用:配信形式の選び方でライブ・疑似ライブ・録画配信を比較

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ウェビナーを活用した情報発信は、企業のブランド発信や顧客との関係構築において重要な役割を担っています。従来のセミナーに比べてオンラインで開催できる点や、録画によるオンデマンド視聴の対応など、柔軟な運用が可能です。その一方で、録画の手法や配信形式の選択肢が多様化しており、どの方法が最適なのか悩む担当者も少なくありません。

本記事では、ウェビナーを録画する方法を解説するとともに、録画動画をどのように活用できるかを「ライブ配信」、「疑似ライブ」、「録画配信(オンデマンド)」の3形式に分けて紹介します。さらに、配信の目的や運用の負荷、そしてEventHubを使った動画管理の手順や実践的なポイントについても詳しく説明します。動画配信を成功に導くために必要な知識を、基礎から応用まで網羅的に学べる内容となっています。

ウェビナーを録画する方法と基本機能の理解

ウェビナー録画に必要なツールと準備

ウェビナーを録画するためには、適切なツールの選定と事前準備が重要です。動画として記録を残すことにより、開催後のオンデマンド配信や再利用、分析といった多様な活用が可能になります。録画環境を構築する際に考慮すべき主な項目は以下の通りです。

  • 録画ツール・プラットフォームの選定
    ウェビナー配信ツールそのものに録画機能が搭載されているケースも多くあります。ZoomやMicrosoft Teams、Google Meetなどのミーティングツールでも録画が可能です。一方で、画質や音質、ファイルの保存形式を重視する場合は、専用の録画ソフトウェア(例:OBS Studioなど)を検討する必要があります。
  • 録画対象の明確化
    録画したい範囲(画面共有、音声、映像、チャットなど)を事前に定めておくことで、必要なシステム構成や操作手順が明確になります。たとえば、スライド資料だけでなく講師の映像や質疑応答も記録したい場合、マルチ画面録画に対応したツールを選ぶとよいでしょう。
  • クラウド保存とローカル保存の使い分け
    録画ファイルの保存先は、クラウドストレージとローカル保存のどちらにもメリットがあります。クラウドに保存することでチーム内の情報共有がしやすくなりますが、セキュリティや保存容量の制限についても検討が必要です。
  • 事前テストの実施
    本番前には必ずテスト収録を行い、音声や映像、録画範囲、画質・音質、字幕表示、デバイスの接続状況などを確認しておくことが重要です。録画に失敗すると後から取り戻せないため、万が一に備えてバックアップの仕組みも構築しておきましょう。

このように、録画の品質はツールの性能だけでなく、事前準備や設定、進行管理にも大きく左右されます。録画に適した環境を整えることが、ウェビナー活用の第一歩となります。

画面共有・映像・音声を高品質に録画するコツ

ウェビナーの録画を効果的に行うためには、映像や音声、画面共有の品質を高める工夫が欠かせません。視聴者にとって見やすく、聞き取りやすいコンテンツを提供するためには、以下の点に注意する必要があります。

  • 高解像度の映像と安定したインターネット回線
    映像が不鮮明だと、資料や講師の表情が伝わりづらくなります。HD・4K対応のWebカメラを使用し、照明や背景にも配慮しましょう。また、ネットワークの不安定さは録画の品質に大きな影響を与えるため、有線接続や専用回線の利用が望ましいです。
  • ノイズを防ぐマイクと音声チェック
    音声がこもったり途切れたりすると、参加者の満足度は大きく下がります。USB接続のコンデンサーマイクなど、高品質なマイクを活用し、録音前にテストを行いましょう。環境音を拾いにくくするために、静かな場所での収録も大切です。
  • 画面共有の設定と事前準備
    資料やスライドの表示サイズ、解像度、フォントサイズが適切でないと、録画された映像で視認性が落ちます。事前に画面共有の動作確認を行い、表示に問題がないかチェックしてください。また、通知のポップアップや個人情報が映り込まないように設定しておく必要があります。
  • ツールの最適な設定
    利用する録画ツールの設定で、ビットレートやフレームレートなどを調整することで、より滑らかで高精度な動画が得られます。自動で最適化してくれる機能もありますが、自社のニーズに合わせてカスタム設定を行うと、さらなる品質向上が期待できます。
  • 録画後の確認と保存形式の選択
    収録が完了したら、必ず内容を確認し、必要に応じて動画編集ツールで不要部分のカットや字幕の追加を行います。保存形式については、汎用性の高いMP4などを選ぶことで、他ツールとの連携や配信時のトラブルを避けやすくなります。

これらのポイントを押さえることで、視聴者にとって快適な動画体験が実現するだけでなく、録画素材としての価値も向上します。

注意点:録画時の設定ミスやトラブルを防ぐには?

ウェビナーの録画は一度きりの本番であることが多く、設定ミスやトラブルが発生すると重大な影響を及ぼします。スムーズに録画を進めるためには、事前に注意点を把握し、対策を講じておくことが不可欠です。

  • 録画設定の確認不足による録り逃し
    録画ボタンの押し忘れや、保存先の誤設定により、録画ができていなかったというケースは少なくありません。録画の開始と終了のタイミング、保存形式、解像度などを事前にチェックリスト化しておくと安心です。
  • 音声・映像の不具合
    マイクやカメラが正常に機能していない、音声が小さい・割れている、映像が途切れるといった問題は録画内容に直接影響します。本番前には複数のデバイスで動作確認を行い、バックアップ機材も準備しておくと万全です。
  • PCやツールの動作不良による録画停止
    CPU使用率の上昇やストレージ不足などにより、録画ツールが強制終了することがあります。不要なアプリケーションは事前に終了し、メモリやディスク容量を十分に確保しておきましょう。
  • 通知やメッセージの表示
    画面共有中にチャットやメール通知が表示されると、録画映像に不要な情報が映り込んでしまいます。通知は事前にすべてオフに設定し、録画専用のユーザーアカウントを用意するといった対策が有効です。
  • 保存失敗やファイル破損への備え
    録画ファイルが保存されなかったり、ファイルが破損して再生できなくなることもあります。クラウド保存とローカル保存の併用や、別ツールでの同時録画など、複数の保険を用意しておくと安心です。

録画は映像・音声・資料のすべてを記録する重要な工程です。万が一の失敗を防ぐためには、チェックリストとトラブルの対応方法を事前に用意しておくことが重要です。

録画動画の活用方法:ライブ・疑似ライブ・録画配信の違い

ライブ配信の特徴とメリット・デメリット

ライブ配信は、ウェビナーにおいて最も一般的な配信形式の一つです。講師や登壇者がリアルタイムでプレゼンテーションを行い、視聴者と双方向のコミュニケーションが可能です。リアルな臨場感を演出できる反面、運用面での準備やリスクにも注意が必要です。

【ライブ配信のメリット】

  • 視聴者とリアルタイムでチャットや質疑応答ができ、インタラクティブな体験を提供できる
  • 緊張感や臨場感が高く、集中度や参加者の満足度を高めやすい
  • 登壇者のパフォーマンスや反応をダイレクトに伝えられるため、ブランドや企業の印象向上にも寄与する
  • 一定の日時に集中して集客できるため、マーケティング施策と連動しやすい

【ライブ配信のデメリット】

  • インターネット回線やシステムのトラブルが発生すると配信全体に影響が出る
  • スケジュールに合わせて講師・参加者が拘束されるため、柔軟な視聴が難しい
  • 台本や進行管理が不十分だと、全体の質にムラが出る可能性がある
  • セッションの録画やアーカイブ対応を後から行わないと、再利用が難しくなる

ライブ配信は、製品発表やカンファレンス、リアルタイムでの質疑応答が重視されるイベントに適しています。一方で、社内体制やトラブル対応の準備が重要となるため、配信の目的やリソースに応じた選定が求められます。

疑似ライブの仕組みと運用の実際

疑似ライブとは、あらかじめ録画された動画を、あたかもリアルタイム配信のように見せる配信形式です。参加者からは「ライブ配信されている」ように見える一方で、実際は収録済みの映像が再生されており、運用側はリアルタイム対応に縛られずに進行できます。

【疑似ライブの主な特徴】

  • 事前収録済みの動画を指定の時間に配信する形式
  • チャットや質疑応答のみリアルタイムで対応することが可能
  • 一部をライブで行い、他は録画で構成するハイブリッド型も可能

【運用面でのメリット】

  • 本番中の進行ミスやトラブルを防ぐことができ、安定した配信品質を保てる
  • 登壇者が当日拘束される必要がないため、スケジュール調整がしやすい
  • 同じ動画を複数回配信したり、他イベントでも再利用しやすい
  • 編集により動画の完成度を高め、視聴者にわかりやすく伝えることができる

【懸念点・デメリット】

  • 完全なリアルタイムではないため、緊張感や一体感が薄れることがある
  • 視聴者からの質問にその場で答える場合、事前に体制を整える必要がある
  • 内容に変更があっても柔軟に修正できない場合がある

【EventHubでの運用例】

イベントマーケティングプラットフォームEventHubでは、疑似ライブ配信機能を活用し、指定日時に疑似ライブを実現できます。チャット機能やアンケート機能と組み合わせることで、視聴者との接点を保ちつつ、リスクの少ない安定した配信が可能です。

疑似ライブは、運用負荷を抑えつつも「ライブ感」を演出したい場合に有効な手法です。登壇者の負担軽減や、コンテンツの品質を重視する企業にとって魅力的な選択肢と言えます。

EventHubの疑似ライブ配信機能について詳細をお知りになりたい場合は下記リンクの記事もご一読ください。

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さらにウェビナーの複数日程開催機能を活用することで、ウェビナー施策の効果は効率的に向上できます。

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録画配信(オンデマンド配信)の活用シーンとは?

録画配信、いわゆるオンデマンド配信は、視聴者が自分の都合のよい時間に動画を視聴できる形式です。近年では、イベント後のアーカイブやナーチャリング施策の一環として、企業が積極的に取り入れています。

【録画配信の主な特徴】

  • ウェビナーを事前に録画し、編集後にWebサイトや専用ページへアップロードする形式
  • 視聴者は任意のタイミングで再生・停止・巻き戻しが可能
  • イベント終了後も継続的にリード獲得や情報提供が可能

【活用シーン】

  • セミナーや製品紹介など、内容が普遍的で繰り返し活用できる動画のアーカイブ
  • 業務都合でライブに参加できなかった視聴者への後日フォロー
  • Webサイト上の資料請求や申込みと連動した動画コンテンツの提供
  • 社内教育や製品トレーニングなど、標準化されたナレッジの共有

【メリット】

  • 24時間365日視聴者のご都合に合わせて視聴でき、時間や地域の制約がない
  • 長期的にリード育成やマーケティング施策に活用可能
  • 動画編集によって完成度を高めたコンテンツを安定的に提供できる

【注意点】

  • リアルタイムでの質疑応答ができないため、インタラクティブ性に欠ける
  • 古くなった情報がそのまま残ってしまう可能性がある
  • 初回の制作に一定の工数とスケジュールが必要になる

EventHubでは、録画したウェビナー動画をイベントページに掲載し、アーカイブとして録画配信が可能です。動画に紐づけて資料やアンケートを設定できるため、視聴行動の可視化や、後続施策への連携も実現できます。

録画配信は、視聴者の利便性と運用側の効率性を両立させる形式として、幅広い業種や部門で活用が進んでいます。

配信形式ごとの目的別・運用負荷の比較

各配信形式が適するイベントの種類と狙い

配信形式の選定は、イベントの目的や参加者層、期待する成果によって最適な選択肢が異なります。ここでは、ライブ配信、疑似ライブ、オンデマンド配信の3つの形式について、それぞれが適するイベントの種類と配信の狙いを整理します。

【ライブ配信が適しているケース】

  • 参加者のアフターフォローを念頭においたオペレーションの実行
  • 新サービスのリリースイベントなど、速報性・話題性を重視した企画
  • リアルタイムの質疑応答やチャットによる双方向コミュニケーションを活かしたい場合
  • 視聴者とのライブなつながりを通じて、ブランドエンゲージメントを強化したいとき
  • 社内外のキーパーソンによる登壇をライブで見せたいセッション型イベント

【疑似ライブが有効なケース】

  • 日時を指定して集客したいが、登壇者のスケジュール調整が難しい場合
  • 内容の質を担保しつつ、複数回の開催を前提としたセミナーシリーズ
  • 録画素材を使ってミスのない安定した配信を行いたいとき
  • セミナーと資料配布を同時に行い、リード情報の取得を目的とする企画

【録画配信が効果を発揮するケース】

  • ナーチャリング施策の一環として長期的に活用する教育・解説コンテンツ
  • 資料ダウンロードやLPとの連携で、リード獲得を促進したいキャンペーン型展開
  • 海外拠点や多拠点展開のある組織で、時差や参加者の都合を配慮する場合
  • 過去のイベントやセッションをアーカイブ化して再利用する施策

配信形式の選定では、コンテンツの特性だけでなく、運用体制、コスト、活用期間なども重要な判断軸になります。目的を明確にした上で、配信方法を柔軟に使い分けることが必要となります。

配信形式ごとの目的別・運用負荷の比較

配信ごとの運用負荷と対応チームの体制

各配信形式は、準備や運用にかかる工数や関与する担当者の数に大きな違いがあります。適切な体制を構築するには、あらかじめ配信形式ごとの運用負荷を把握しておくことが重要です。

【ライブ配信の運用負荷と体制】

  • 当日の進行管理が最も重要な要素。トラブル対応やタイムキープのため、複数名のリアルタイム対応要員が必要です。
  • テクニカル担当、司会進行、チャット対応、録画管理などの役割分担が不可欠です。
  • 複数のセッションがある場合は、セッションごとの担当を割り当てる体制が求められます。
  • 配信ソフトや機材の操作に熟練したスタッフの関与が重要となります。

【疑似ライブの運用負荷と体制】

  • 登壇者や講師は事前収録に集中できるため、当日の拘束時間は大幅に削減されます。
  • チャットや質疑応答のみをリアルタイム対応とする場合は、当日のオペレーション人員を最小限に抑えることが可能です。
  • 収録から編集、スケジューリング、ページ設定など、事前作業に重点を置く体制となります。
  • 複数回の開催にも対応しやすく、運用の平準化が図れます。

【録画配信の運用負荷と体制】

  • 収録と編集に時間をかけられる一方で、当日の対応は原則不要となるため、運用の自動化がしやすい形式です。
  • 動画編集者やデザイナー、マーケティング担当など、事後活用に向けたチームとの連携が求められます。
  • イベントページ作成、データの取得・分析、アンケート設計などのマーケティング要素も重要になります。
  • 自動返信メール設定や視聴ログの解析を含めた仕組みの設計が、長期的な活用につながります。

それぞれの形式には異なる工数や体制が必要ですが、共通して「目的」と「成果指標」を明確にしたうえで、それに見合った人的リソースと時間を確保することが成功への近道となります。

動画の編集・二次活用で成果を最大化するコツ

無料ツールを活用した動画編集の基本

ウェビナーを録画しただけでは、十分に活用しきれているとは言えません。目的に応じて編集を加えることで、視聴体験の向上やマーケティング施策への展開が可能になります。ここでは、無料で使えるツールを活用した編集の基本的な考え方と手順を紹介します。

【編集でできる主な改善ポイント】

  • 不要な冒頭や終了部分のカット
    挨拶前の無音部分や、操作中の画面など、視聴者にとって不要な箇所を削除することで、視聴時間を最適化できます。
  • 字幕やテロップの追加
    音声を聞き取りづらい環境でも内容が伝わるよう、話している内容に合わせて字幕を追加することでアクセシビリティが向上します。
  • チャプターの挿入・目次の表示
    長尺の動画では、内容を区切って視聴しやすくする工夫が効果的です。動画内にチャプターを設定すれば、視聴者は必要な部分だけを選んで再生できます。
  • 資料や画面共有の切り替えの調整
    複数の画面がある場合に、不要な表示や切り替えのミスを編集で補正することで、よりプロフェッショナルな印象を与えられます。

【主な無料ツール】

  • Clipchamp(Microsoft):ブラウザ上で編集が完結し、直感的な操作が可能
  • iMovie(Mac):Macユーザー向けの標準ソフトで、基本的なカット編集やBGMの追加に便利
  • Canva Video:スライド素材と組み合わせた編集や、SNS向けの動画作成にも活用可能

【注意点】

  • ツールによっては、書き出し形式や解像度に制限があるため、使用目的に合わせて選定が必要です。
  • 編集後の動画ファイルは、保存容量が大きくなることがあるため、クラウド保存や圧縮処理も検討しましょう。
  • 操作に慣れるまでは試行錯誤が必要な場合もあるため、事前に社内でテスト運用を行うことをおすすめします。

無料ツールでも十分にクオリティの高い編集は可能です。動画を視聴者目線で見直し、必要な部分だけを的確に伝える編集を行うことで、視聴完了率の向上やエンゲージメントの強化につながります。

動画の共有と社内外への展開方法

録画したウェビナー動画は、ただ保存するだけでなく、社内外に向けて効果的に共有・展開することで、より大きな価値を生み出します。動画をマーケティングや営業活動、社内教育などさまざまな場面で活用することが重要です。

【社内への展開方法】

  • 社内ポータルやナレッジ共有ツールに掲載
    従業員向けの教育素材として活用できます。新人研修や営業研修、製品理解の向上など、オンデマンドで視聴できる形式にすることで業務効率化にもつながります。
  • 定例会議やチームミーティングでの共有
    録画した内容のハイライト部分を抜粋し、要点を共有することで、参加できなかったメンバーとも情報を統一できます。
  • ドキュメントと併せた活用
    動画の内容をまとめたスライドやテキストと一緒に配信することで、理解度を高める工夫が可能です。

【社外への展開方法】

  • ランディングページ(LP)やWebサイトへの掲載
    サービス紹介や導入事例紹介として動画を活用することで、視覚的に訴求力のあるコンテンツとなります。資料ダウンロードや問い合わせフォームと組み合わせれば、リード獲得にもつながります。
  • メールマーケティングに組み込む
    営業フォローやナーチャリングの一環として、特定のセグメントに動画リンクを送ることで、情報提供の質を高められます。
  • SNSでの告知・拡散
    動画の一部を切り出したショート動画やティザー映像を使って、興味を引く投稿を行い、Webサイトへの流入を促進します。

【展開時の注意点】

  • 外部公開する場合は、登壇者の承諾取得や個人情報の非表示化などの対応が必要です。
  • 動画の再利用を想定して、内容が陳腐化しないよう定期的に見直しを行いましょう。
  • アクセス分析を行い、再生回数や視聴完了率から効果測定を行うことも重要です。

動画は適切に展開すれば、イベント終了後も継続的にビジネス成果を生み出す強力なコンテンツになります。共有の仕方を工夫し、全体最適を意識した運用を行いましょう。

分析機能を用いた視聴者行動の可視化

録画したウェビナー動画は、ただ配信するだけでなく、視聴者の行動を可視化することで、マーケティング施策や営業アプローチに活用することが可能です。EventHubをはじめとした配信プラットフォームでは、視聴ログや行動データの取得・分析機能が充実しており、動画の価値を最大限に引き出せます。

【主に取得できる視聴データ】

  • 再生回数・ユニーク視聴者数
    全体のリーチを把握し、コンテンツの関心度を測定できます。
  • 再生開始率・完了率・離脱ポイント
    視聴者がどのタイミングで離脱しているかを可視化でき、構成の見直しや改善に活用可能です。
  • チャプターや資料クリックのログ
    どのセクションが注目されたか、どの資料に関心が集まったかを把握することで、視聴者のニーズを読み取ることができます。
  • アンケート結果の集計・分析
    ウェビナー終了後のアンケート結果と視聴行動を突合することで、より深いインサイトが得られます。

【データの活用方法】

  • 営業活動への連携
    視聴完了または資料ダウンロードしたユーザーを営業チームに連携することで、温度感の高いリードへアプローチが可能です。
  • セグメント別のコンテンツ改善
    属性(業種・役職など)ごとの視聴傾向を分析し、次回以降の動画制作やコンテンツ設計に反映できます。
  • マーケティングレポートの作成
    イベント終了後の報告資料として、視聴データとアンケート結果を統合し、成果の見える化を図ります。

【EventHubの強み】

  • 各参加者ごとの視聴ログやクリック履歴を自動で収集
  • MAツールやCRMとの連携で、マーケティング活動全体の可視化・効率化が実現
  • 複数イベント間での比較も可能で、長期的な施策評価や改善サイクルの構築にも寄与

視聴者の行動データは、イベントの“振り返り”にとどまらず、次の戦略を構築するうえでの土台となります。数値をもとに施策の精度を高め、動画の価値を継続的に引き出しましょう。

まとめ:ウェビナー録画から配信までを最適化するために必要なこと

ウェビナーの録画から配信、分析までを一貫して設計・運用することで、コンテンツの価値を最大限に引き出すことができます。最後に、本記事の重要ポイントを以下に整理します。

  • 録画はウェビナー後の資産として活用できるため、高品質な映像と音声の確保が必須
  • 配信形式(ライブ・疑似ライブ・録画)ごとに目的と適性を見極めて使い分けることが重要
  • EventHubのようなプラットフォームを活用することで、配信から視聴者管理、分析までを一元化できる
  • 無料編集ツールを活用することで、動画の見やすさと伝達力を向上させられる
  • 社内外への動画共有と展開を通じて、教育・営業・マーケティングへの活用が広がる
  • 視聴行動データの分析により、施策の効果測定と次回への改善につなげられる

ウェビナー動画の録画と活用は、単なる情報提供にとどまらず、顧客理解、営業効率化、ブランディング、そして企業全体のマーケティング活動に直結する重要な要素です。マーケティング活動全体を見据えた設計と、継続的な改善によって、より効果的な顧客とのコミュニケーションが実現できます。

よくあるご質問

質問:ウェビナー録画を高画質・高音質で保存するために必要な設定はありますか?

回答:録画解像度は1080p以上、音声は外部マイクの使用を推奨します。画面共有時は高解像度資料と、十分な光量と静かな収録環境を整えることで、クリアな映像・音声を実現できます。ツールごとにビットレートやフレームレートの設定も確認しておくと安心です。

質問:録画した動画をオンデマンドで配信する際の注意点はありますか?

回答:情報の陳腐化に注意し、定期的な見直しや差し替えが必要です。また、視聴者が必要な情報にアクセスしやすいよう、チャプターや字幕を活用すると効果的です。閲覧制限の設定やセキュリティ対策も忘れずに行いましょう。

質問:EventHubではどのように録画動画のアップロードと管理が行えますか?

回答:EventHubでは、セッションごとに動画をアップロードし、イベントページに埋め込むことで参加者が視聴可能になります。資料添付、アンケート表示、視聴ログの取得も可能で、録画動画の二次活用や分析にも対応しています。

質問:ウェビナー形式の選び方に悩んでいます。どのように決めればよいですか?

回答:イベントの目的、ターゲット、社内リソースによって最適な配信形式は異なります。リアルタイム性を重視するならライブ配信、安定運用を重視するなら疑似ライブ、視聴の柔軟性を求めるなら録画配信がおすすめです。

質問:録画動画の視聴状況をもとにどのような分析ができますか?

回答:再生率、視聴完了率、離脱タイミング、資料クリック、アンケート回答などのデータから、視聴者の関心度や改善点を把握できます。EventHubの分析機能を活用すれば、視聴者ごとの行動を可視化し、次回施策に活かすことが可能です。

まずはEventHub概要資料をご覧ください。

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