未開拓市場のカンファレンスで3,000名の集客を実現!
会議DXを促進する弁護士ドットコムのイベント開催の狙いとは?
主催社: 弁護士ドットコム株式会社
イベントタイプ: カンファレンス
開催形式: オンライン/ハイブリッド 業界: SaaS・ソフトウェア
開催形式 オンライン/ハイブリッド
業界 SaaS・ソフトウェア
「カンファレンス」検討時の課題
-
- 新規事業の市場認知をあげたいと思っていた
- これまでにカンファレンスの開催経験がなく不安があった
- 市場認知がない事業分野での開催のため集客に不安があった
「EventHub」の効果
- 企画から運営までを安心して任せることができたため、初めてのカンファレンス開催の不安が払拭された
- システムの管理画面のUIのわかりやすさとサポートの手厚さで、簡単にカンファレンスの設定ができた
- 3,000名の集客が達成できた
弁護士ドットコム株式会社は「まだないやり方で、世界を前へ。」をミッションに、法律トラブルを解決に繋げたい専門家と相談者を繋ぐプラットフォームの弁護士ドットコム®️事業を皮切りに、「契約時の判子をなくそう」と現在市場シェアNo1※の電子契約サービスであるクラウドサイン® などを運営しています。
弁護士ドットコム株式会社のエントランス
そんな弁護士ドットコムが新たにチャレンジするのが、会議の効率化を促進する会議DXサービスです。会議DX自体、まだまだ顧客の課題なども顕在化していない中、新規サービスの立ち上げから集客、認知拡大、リード獲得に奮闘しているのがマーケテイング未経験でクラウドサイン®️のデザイナー職から抜擢された横越 遥香さん。今回は横越さんに、立ち上げの苦労から1年間の試行錯誤まで詳しくお話を伺いました。
事業内容について
「ハンコ文化」の改革を推進してきた当社の次の挑戦は、「ムダな会議を改善し組織を強くする」こと
ーまずは新規事業であるMeetingBase(ミーティングベース)の事業内容について教えてください
MeetingBaseとは
MeetingBase(https://meetingbase.com/)は2024年1月にローンチした新規サービスで「会議の効率化」に着目したミーティングマネジメントツールです。当事業では、MeetingBaseのほか、現状の会議課題の可視化から改善までを伴走する会議デザインコンサルティングや、会議の参加者のスキルアップを目指すミーティングマネージャー®️研修プログラムも展開しています。
電子契約サービスのクラウドサイン®️は「契約の際に必須とされているハンコ文化をなくす」ことを目指して事業展開をしてきました。サービス開始から7年が経ち電子契約文化も広まり、市場ではトップのシェアとなりました。その中で、私たちが直面していたのが「非効率な会議」でした。事業が大きくなるにつれ、関与する人数が増えると、情報共有のための会議が頻繁に開催されます。そのことが、本来の目的である意思決定からかけ離れてしまう結果に繋がっていました。会議は人数が多ければ多いほどただの情報共有になり、「無駄な会議が多い」と感じたことがある方は多いのではないでしょうか。コロナ禍を経てオンライン会議という開催形式は定着してきたものの、中身や運営の方法は全く変わっていません。
そこで、意思決定のできる環境づくりのために「会議のオープン化」や散在する情報を繋げて「議事録を資産化しよう」と立ち上げたのがMeetingBaseです。
カンファレンス開催の背景
新規事業の市場認知獲得と、ブランディング効果を狙ってカンファレンスを開催
ー様々なマーケテイング手法の中でカンファレンスを選んだ理由を教えてください
クラウドサイン®️は、企業の生産性向上をはじめとしたすべてのビジネスパーソンの働きやすさに貢献したいという信念が根幹にあり、サービスを運営しています。MeetingBaseもその意思を受け継いでいます。
ですので、私たちは、電子契約だけにとどまらない「働きやすさ」や「生産性向上」のメッセージを多くの参加者に届けることが可能なカンファレンスの開催を選択しました。そして、通常のマーケティング活動ではリーチしづらい市場の認知の獲得を図りました。
マーケティング未経験からカンファレンス「CloudSign Work:Change」を開催し成功に導く
私は元々クラウドサイン®️の画面などをデザインするUIデザイナーでしたが、ビジネス職とクリエイティブ職両方の経験があったことから、事業責任者から「クリエイティブの力で事業貢献することに興味ないか?」と声をかけていただき、大きなプレッシャーを感じながら、またとないチャンスだと思い、マーケティング領域に飛び込みました。
未経験ではありましたが、この分野の第一人者に話を伺ったり、EventHub様にも数多くのアドバイスをいただくなど、様々な試行錯誤を繰り返しながら、「CloudSign Work:Change(クラウドサイン ワークチェンジ)」のカンファレンス責任者を担いました。
カンファレンスを開催してみて
登壇者と参加者のコミュニケーションがとれる懇親会を用意し、ハイブリッド形式ならではの体験を
ー様々なマーケテイング手法の中でカンファレンスを選んだ理由を教えてください
最初に開催した「CloudSign Work:Change〜労働生産性を加速させる組織のカタチ」は、ハイブリッド形式で開催しました。より多くの方に参加していただくためオンライン配信で間口を広げつつ、オフライン会場には経営者などエグゼクティブ層をご招待。また、オフライン会場では講演会と懇親会をセットで開催しました。エグゼクティブ層への集客は大変でしたが、クラウドサイン®️のユーザー企業様などを中心に、一通一通手紙を送るなどして、丁寧な対応を行いました。
ハイブリッド形式で良かったのは、オンライン配信で多くの方へ視聴していただく機会を維持しつつ、オフライン会場では講演者と参加者が直接繋がりを持ちコミュニケーションをとる環境を提供することができたことです。カンファレンスで登壇いただいた企業様にも、オフライン会場で経営者などの意思決定者の方との接点が持てることに魅力を感じていただきました。また、参加者にとっても登壇者から講演で伺えなかったことを直接聞ける場を提供することができました。
このようにハイブリッド形式ならではのメリットをしっかり活かすことができたと思います。
2回目のカンファレンスをオンライン配信のみにした理由
ーなぜ2回目はオンライン開催にしたのですか?
初回でハイブリッド形式の良さを感じていたものの、2回目はオンライン配信のみで開催しました。ハイブリッド形式は直接コミュニケーションが取れる良さがあるものの、少人数の運営では人的コストがかかってしまいました。昨年、オフライン回帰の傾向を感じていましたが、参加者・企業どちらにとっても効率のよいオンラインカンファレンスに一定需要があることもわかっていました。
そこでオンライン配信の強みでもある多くの方に参加いただける良さを活かしながら、参加者と登壇企業様のマッチングなど、カンファレンス自体の質に注力しようとオンライン開催とする決断をしました。
カンファレンス開催の効果
新規事業の新たな分野のテーマにも関わらず、3,000名の参加者を動員
ー今回のカンファレンスのKPIを教えてください
私たちのカンファレンスは登壇企業様にもご協力いただいていたため、自社のみならず登壇企業様の満足度はとても重要でした。そのため、参加者数の数字目標もありましたし、「登壇企業様と参加者のマッチングは適切か」ということも重視しました。
カンファレンステーマに合った様々な専門家や実務部門のリーダーをお招きしコンテンツを制作してきました。
結果として2回のカンファレンスで計3,000名の方に参加いただき、登壇者と参加者双方にとって、参加する価値を高めることができたと思います。
EventHubの良かった点
企画から当日の対応や誘導までお任せでき「イベントプロデューサーがいなければ成り立たなかった」
ー今回EventHubをご利用いただいて一番良かった点を教えてください
社内で利用実績があり紹介されたEventHubでしたが、とにかくイベントプロデュースが素晴らしく本当にお世話になりました。イベントプロデュースについて複数社から話を聞きましたが、EventHubのイベントプロデューサーの岩崎様は、既存の枠にとらわれず「私たちならではのカンファレンスを一緒に並走して作っていきたい」と力強いメッセージをいただき、心を動かされたのを今でも覚えています。
私たちに共感して伴走してくれるパートナーを探していたため心強かったですし、実際イベントもカンファレンスもセミナーも初めてで右も左も分からない中、力強く引っ張っていただきました。
任せることはお任せし、相談することは相談できるというスタンスが良かったです。担当の岩崎さんをはじめとしてプロデュースチームの皆様にカンファレンス当日のディレクションをお任せできたため、私たちは協賛企業様や参加者への対応に専念できました。また基調講演等の企画は都度相談やリードして頂き、イベントプロデュースがなければ成り立たなかったと感じています。
感覚的に使えるUIとサポートの手厚さで初めてでもスムーズにカンファレンスを開催
ー初めてのカンファレンスの開催でしたが使い勝手はいかがでしたか?
私自身、プロダクトのデザイン経験があり、多くのプロダクトを見てきましたが、EventHubは操作しながら直感的に使用できるUIで、初めてでも簡単に使うことができました。テンプレートも豊富でサポートの方々も手厚く、岩崎様にも困った時はいつもこまめに教えてくれたこともあり、とても簡単に設定ができて良かったです。
初期設定・分析・メール配信や、参加者との接点など用途ごとに登録をしなければならないのですが、いずれも直感的に自分の感覚で操作することができたのでユーザーの感覚が反映されているなと感じました。
ユースケースごとに必要な情報が近くにまとまっているので、イベントマーケティング未経験でわからないことが多い私にはそれも助かりました。
また機能的な面で言うと、アンケート回答の動線が配信画面に固定されていたので、アンケート回答率を上げる施策としてもありがたい機能でした。
今後の展望
ー今後のカンファレンス開催などの展望を教えてください
MeetingBaseはリリースしてから1年目のため、まずは認知拡大とリード獲得の機会を引き続き増やしていきたいですね。会議DXという市場はまだ成熟しておらず、PMFに向けた明確なターゲットやインサイトについてはまだ探り途中のため、セミナー等マーケティング施策も数を重ねることで顧客のインサイトの解像度を上げていければと考えています。
ー本日はありがとうございました!
取材協力
弁護士ドットコム株式会社 クラウドサイン事業部 事業戦略部 MeetingBaseチーム 横越 遥香様 |
|
元々クラウドサイン®️の画面などをデザインするUIデザイナーだったことから「ビジネス職とクリエイティブ職両方の経験を見込まれ新規事業のマーケティング担当に。現在はMeetingBaseチームのマーケティング担当としてカンファレンスやブランディングなどを担当。 |