オフラインとオンラインイベントは顧客の属性に合わせて使い分ける
EventHubによって多様な形態でイベント開催が可能に
主催社: NECネッツエスアイ株式会社
イベントタイプ: ウェビナー
開催形式: オンライン/オフライン 業界: 情報通信・IT
開催形式 オンライン/オフライン
業界 情報通信・IT
「イベントプロモーション」検討時の課題
- プライベートイベントやマルチトラックでのオンラインイベント等、目的にあわせたイベントを開催したい
- 動画視聴や質問投稿など、お客様がイベントに参加する際には複数のアプリを使用いただく必要がある
- オンライン参加者の出欠を正確に把握したい
「EventHub」の効果
- マルチトラックや擬似ライブなど、多様な形態でのイベント開催
- 単一の画面で動画視聴/質問投稿/資料ダウンロード等が可能
- IDでの出席者確認により正確な参加者情報を取得
NECネッツエスアイ株式会社は、場所に捉われない柔軟なコミュニケーションを実現する働き方改革の自社実践に取り組んでおり、2017年にZoomを全社導入するほか、Zoomの日本国内販売店第一号として、これまで多くのお客様への導入をサポートされています。
コロナ禍よりウェビナーを開始した中で「より本格的なイベントプラットフォームに」との考えから、マルチトラックが組めることや社内で利用しているZoomと連携できるという点から、EventHubを導入されました。現在では、Zoomのストリーミングと連携したライブ配信、事前に収録した動画を用いた擬似配信、オフラインイベントでの来場管理等、様々なイベントプロモーションで活用いただいています。
今回は、営業活動の効率化・高度化に向けて、様々な取り組みをしているビジネスプロセスイノベーション推進本部の皆様に、同社のイベントマーケティングについてお話を伺いました。
事業内容
1953年に電気通信工事会社として設立。現在はDX支援や働き方改革まで幅広く事業を展開
ーまずは御社の事業内容をお教えください。
NECネッツエスアイオフィス外観
NECネッツエスアイは、1953年に通信インフラの設置工事を行う会社として設立され、国内外の通信インフラや企業内ネットワーク等を中心に、コミュニケーション技術の発展と社 会課題の変化に合わせて事業領域を拡大してきました。そして現在は、企業、通信事業者、官公庁や社会インフラ事業者といったさまざまなお客様に対し、SIから施工・サービスまで幅広い事業で価値を提供しています。
私たちは「働き方改革」の自社実践を行っており、様々なクラウドサービスを活用することで従業員が自ら働く場所を選択できるようにしています。その経験を通じて得たナレッジやノウハウをお客様へのご提案に反映し、お客様とともにDXを推進するパートナーとなるべく日々活動をしています。
ビジネスプロセスイノベーション推進本部の活動について
ミッションは「営業活動の効率化・高度化」。効率的な商談獲得に向け成長事業に関するプロモーションの企画・実行を推進。
ービジネスプロセスイノベーション推進本部の活動について教えてください
私たちが所属するビジネスプロセスイノベーション推進本部(以降、当本部)は、営業組織の一員として、営業活動の効率化・高度化に向けて活動しています。
昨今、社会環境の変化は激しく、お客様の課題も多様化しています。そのようなお客様のニーズに応えるためには、従来のソリューション・サービスをご提案するだけではなく、お客様との共創により新たな価値を創出することが求められています。そのため、当本部ではイベントプロモーション等を通じて、弊社に興味・関心を持っていただいたお客様を発掘し、お客様の本質的な課題に応じたご提案を進める活動をしています。
これらの活動を進めるにあたっては、過去の商談実績やイベントプロモーションによって獲得した顧客データを分析し、よりご関心の高いお客様へのアプローチを効率的・効果的に進められるよう取り組んでいます。
イベントプロモーション活動について
新たな人脈形成や共創パートナーの発掘
ー御社のイベントプロモーションの目的について教えてください
当本部が企画・実行するイベントプロモーションは、注力事業に対する弊社の取り組みや自社実践の紹介により、新たなお客様との人脈形成や、共創パートナーの発掘を目指すために実施することが多いです。また、ソリューションやサービスの紹介により、直近のビジネス機会創出を目指す場合もあります。
そこで弊社では、目的や参加いただくお客様に合わせてイベントプロモーションの手法を変えています。例えば、共創パートナーの発掘を目的とする場合には、お客様と直接対話することを重視しオフラインでの開催、ソリューション・サービスの紹介を目的とする場合には、場所に左右されず、より多くのお客様との接点を創出することを重視しオンラインでの開催、といった考え方です。
EventHub導入の理由と良かった機能
EventHub導入の決め手はZoomとの相性と、機能と価格のバランスの良さ
ーEventHubを導入した理由を教えてください
配信スタジオ
弊社は働き方改革を自社実践するために2017年にZoomの全社導入を行い、それ以降Zoomの国内販売店第一号としてライセンスの提供や導入サポートを行っています。その後コロナ禍となり、お客様への営業活動が制限されることになってしまったのですが、すでに社内で利用していたZoomを用いたウェビナーを開始、多くのお客様へ弊社の取り組みをご紹介することができました。
そのようなオンラインでのプロモーションで一定の効果を得られたため、より本格的なイベントプラットフォームを構築したいと考え検討を始めました。
複数のサービスを検討する中で、最初にポイントなったのはZoomとの相性です。弊社ではZoomを日常的に使っており、ウェビナーの収録・配信もZoomで実績を重ねていました。EventHubはZoomと連携できるため、これまでのオペレーションを変えることなく導入できたことが大きかったですね。
また、弊社のイベントは、お客様や目的に合わせ都度、最適な形式を模索しながら企画を進めています。EventHubは単発のウェビナーだけでなく、マルチトラックでの配信やオフラインイベントの来場管理に用いることも可能です。多彩な機能があるイベントプラットフォームサービスは他にもありましたが、高機能であるがゆえ価格も高く、実際には全ての機能を使いこなすことは難しいと考えていました。加えて弊社はZoomを既に導入していたため、「追加費用がかからないZoomでよいのでは」という声が挙がる懸念がありました。そうした点で、EventHubは機能と価格面のバランスが良く、導入の決め手になりました。
マルチトラック・擬似ライブ配信でお客様都合に合わせたイベント開催が可能に
ーEventHubの機能の中で良かったものを教えてください
マルチトラックでの配信は、Zoomウェビナーでは実現できなかったことでした。
弊社はSIerですので、様々なソリューション・サービスを取り扱っており、当初実施していた1時間程度のウェビナーでは紹介しきれないことが多々ありました。また、お客様の抱えている課題や事業環境によって、求められるコンテンツが異なりますので、マルチトラックで複数のセッションを配信するイベントプロモーションを仕掛けたいと考えていました。
EventHubを導入して最初に開催したイベントは、22本の動画を3週間にわたり配信しました。動画尺は業務の隙間時間に視聴いただきやすいように、20~30分程度に設定しました。また、ライブ配信ではなく、すべて事前収録した動画を配信する擬似配信を採用し、運営側の負荷軽減にも取り組みました。その結果、従来に比べ約3倍の集客数を達成し、多くのお客様に当社の取り組みやソリューション・サービスを認知いただくことができました。
また、EventHubはオンラインマニュアルが充実しているので、機能や設定における不明点はすぐに解決することができています。その他、カスタマーサクセスの担当者とも密にやりとりしており、弊社で検討している企画をEventHubでどう実現できそうか相談すると、とても親身に提案いただいています。そのようなサポート面においても導入してよかったと感じています。
ウェビナー時のお客様利便性向上と、参加者の確実な把握
ーEventHub導入で改善された点を教えてください
弊社ではイベント中の質疑応答や簡易アンケートを実施する際のツールとしてslidoを導入しています。Zoomウェビナーを実施していた際にslidoを用いると、お客様にはZoomとslido、2つのアプリまたはブラウザを立ち上げていただく必要がありました。
EventHubは、これらをイベントマイページ上にすべて配置し表示できるので、お客様はアプリやブラウザを切り替えることなく、利便性を向上させることができたと考えています。また、ブースという機能で、関連するソリューション・サービスの資料などもイベントマイページ上からダウンロードいただけるので、企画側としても1つのイベントで様々なコンテンツを紹介できるようになりました。
また、Zoomでウェビナーを行っていた際は、参加者を確認するために視聴用URLのアクセス履歴とZoomの参加者情報を確認していたのですが、どちらの方法もお申込みしたご本人にご参加いただけているか、明確に判別することができませんでした。EventHubを用いたウェビナーでは、お客様毎に用意されるマイページにて、個人単位の視聴履歴を確認できるようになりました。それによりイベント後のフォロー活動もスムーズに進めることができるようになったと感じています。
今後の展望
ハイブリット型イベントでプロモーション効果を最大化する
ー今後の展望について教えてください
最近では大規模な展示会も盛況であり、大手企業は出社を必須とするなど、社会はオフライン回帰へ向かっていると感じています。弊社でも対面での営業活動やオフラインのイベント企画を進めていますが、一度に多く情報を広く展開できる、ご参加いただく方は場所に捉われる必要が無いなど、オンラインにはオンラインの良さがあると思っています。
先日、イベントスペースにお客様をお招きするとともに、その場で開催したパネルディスカッションの様子をオンラインで配信するというハイブリット型のイベントを行いました。その結果、当初目標としていた目標の倍近くのお客様にお申込みいただくとともに、お客様との関係性向上、新規接点創出など、様々な効果を同時に得ることができました。
今後もこのような形でイベントを行うことで、一度のプロモーションで得られる効果を最大化したいと考えています。
取材協力
NECネッツエスアイ株式会社 |
顧客や商談実績などのデータ分析・活用による営業プロセス変革に向けた戦略企画立案・実務調整を担当。イベントプロモーションにおいても企画検討やシステム設計など、データ活用による効果の最大化に向けた活動を推進。 |
NECネッツエスアイ株式会社 |
イベントプロモーション実行基盤の整備・改善業務に従事。EventHubをはじめとしたイベント実行に関わる各種クラウドサービスおよび取得データに関する設計、運営実行、効率化・改善等の活動を推進。 |
NECネッツエスアイ株式会社 営業統括本部 ビジネスプロセスイノベーション推進本部 マーケティング企画グループ 主任 久木野 響子 様 |
イベントプロモーションの企画・実行業務に従事。大規模展示会への出展や自社主催のオフライン/オンラインイベントなど、施策立案から運営実行、効率化・改善等の活動を推進。 |
