オフラインカンファレンス開催に必要な全ての機能が揃っている
Marketo・Salesforce連携でデータ管理と営業成果を向上
主催社: 株式会社SmartHR
イベントタイプ: カンファレンス
開催形式: オフライン
開催形式 オフライン
業界 SaaS・ソフトウェア
「カンファレンス」検討時の課題
- 商談獲得や申込数などの定量KPIだけではなく定性的KPIを達成できるか
- リード獲得にしっかりとつながる機能があるか
- MarketoやSalesforceと連携できるツールである必要があった
「EventHub」の効果
- イベント横断メール配信機能で自社のハウスリストよりも高い申込み率を獲得
- メールで事前にコンテンツの一部を配信するなど集客を増やす機能が複数あった
- リアル開催であってもオンラインで色々とタッチポイントを作ることができた
- MarketoとSalesforceをEventHubに連携して、社内の営業チームとのコミュニケーションがスムーズになった
登録企業数(※1)60,000社を超えるクラウド人事労務ソフト「SmartHR」を提供する株式会社SmartHRは、コロナ禍でオンライン開催となっていたイベントのリアル開催を2023年より開始しました。オンラインでは人と繋がりを構築するのは難しいと考え、より人と人との繋がりを重視したオフラインイベント。2024年7月に開催したSmartHR Connect2024は、「AIとHRテクノロジーが紡ぐ革新的企業への進化」をテーマに大きな成功をおさめました。その背景をブランディング統括本部でイベントを担当する稲垣 佑馬様に伺いました。
※1 SmartHR上で事業所登録を完了しているテナント数(但し、退会処理を行ったテナント数を除く)
事業内容について
「人が欲しいものを超えよう」が会社のバリューなのでリアルな声を知れるイベントは重要なマーケティング活動の一つ
ーマーケティング推進室の役割について教えてください
弊社は、現在約60,000社が利用する人事や労務の効率化・従業員データを活用するタレントマネジメントなどを支援するクラウド人事労務ソフト「SmartHR」を提供しています。
私稲垣は、ブランディング統括本部フィールドマーケティング部 イベントマーケティングユニットにおり、イベントを通じて弊社サービスを知っていただく・体験してもらうということを行っています。具体的には、オンラインオフライン含めてお客様とのタッチポイントを増やすことをミッションとしています。
社内の様々なマーケティング活動の中でもイベントの役割は「一番近いところでお客様の声を生で聞ける」「実際に展示会などでお客様に触れてもらって、触れ合いながらサービスを紹介して反応をもらえること」だと思っています。単なるリード獲得だけではなく、そこで実際に頂いた声を開発に反映したり、社外で頂いたお声を社内に伝えていくことができるのもイベントならではです。
「人が欲しいものを超えよう」が会社のバリューでもあるので、お客様の声をリアルに聞く・知ることはとても大切にしています。そういった面からも、リアルな声をもらえるイベントはとても重要なマーケティング活動となっています。
SmartHR Connect2024の開催について
「人との繋がりを作りたい」という想いで2023年よりオフライン開催している「SmartHR Connect」
ーSmartHR Connect2024を開催することになった背景や目的をお聞かせください
SmartHR Connectは、2023年から再開しているリアルイベントです。『来場者の皆様・登壇者・展示ブースなどを通して繋がりを作っていきたい』『人のつながりを作りたい』という想いで開催しています。トピックはその年話題性のあるテーマを取り上げており、2023年は人的資本経営について、2024年は「AIとHRテクノロジーが紡ぐ革新的企業への進化」でした。今年度は具体的には、AIが台頭する中でHRとどう関わり合っていけば良いのか?人にしかできないこととは一体何なのかを模索していくカンファレンスとなりました。
2022年まではコロナでオンラインでの開催だったため、リアルなコミュニケーションの促進をはかることがなかなか難しく情報提供が中心となりました。リアル開催となった2023年からのConnectは、リアルならではの人の繋がりを大事にしたい・その場で聞ける・その場で繋がれる場づくりにこだわっています。
定量的KPIと定性的KPIの両軸でイベントの効果を測定
ー「つながりを作る」のKPIを教えてください
SmartHR Connectでは、定量的なKPIと定性的なKPIをそれぞれ設けています。定量的なKPIは、申込数・その後MQL数そして、商談獲得数です。最終的なKPIである商談獲得を増やすためには、『社内の人間をいかに巻き込むか』が重要であると考えました。
例えば、東京以外の支社は東京イベントには来れない場合も多いので、どうしても関心が薄くなります。そうなると一部の人がやっているイベントのようになってしまうため、「どのような顧客が来場するか」「イベントをどのように使って、どのように広げていきたいのか」などの社内告知をしっかりと行いました。
私は、イベントは初回から全社で盛り上がるのはなかなか難しいと思っています。2回目は、前回を振り返って「前回こうやったから次回こうやろう」と繋げていくと、前回の記憶があるだけに、イメージがしやすく期待値も上がっていく。人間、知らないものに対していきなり初回から期待値を上げるのはなかなか難しいと思っているので、そういった意味で2度目の開催となる今年は、より社内全体を巻き込むことを目指して社内告知に力を入れました。
定量的なKPIに対して定性的なKPIは、「登壇者とこんなビジネスの機会が生まれた」「登壇者同士の出会いで商談が生まれた」など、イベントに関わった結果、次のビジネスチャンスや繋がりに続いていったという機会が生まれることを期待しました。それは私たちだけではなく登壇者同士・来場者同士など、関わった人全てに対してです。
しかし重要なのは、あくまで定量的なKPIです。これを達成できると、自然と定性的な成果に繋がっていくと考えています。
EventHubの選定理由
イベント横断メール配信機能により自社のハウスリストより高い申込率を実現できた
ーEventHub選定の理由を教えてください
EventHub導入の決め手は、リマインドメールの送信やオンラインの展示ブース、QRコードチェックイン、来場者通知などの豊富な機能です。特に集客に効果があったのがメールの配信機能でした。一度でもEventHubを利用してSmartHRのイベントに参加した人に対してメールを送れる「イベント横断メール配信機能」は自社のハウスリストへ送るより集客効果がありました。
また、イベント開催前に、「今回のイベントではどんな話が聞けるの?」ということを事前にオンライン配信して参加者の期待感を盛り上げ、参加率を高める試みも行いました。これができるのも、オンライン・オフラインイベントがともに実施できるEventHubならではですね。
MarketoやSalesforceなどのAPI連携に加えて来場者通知・参加証自動印刷機能などオフラインカンファレンスに必要な機能が全て揃っている魅力
2023年にオフラインに切り替える際に複数社と検討を行いましたが、EventHubはMarketoやSalesforceなどのAPI連携のノウハウが豊富だったり、開発スピードの速さも魅力でした。2023年に依頼したものが2024年の頭にはできていましたし、管理画面を見たらすぐにわかる操作性、追加される機能もかゆいところに手が届くようなものばかりで満足しています。
他にも他社にない集客やその後の動きにつながる重要な機能がたくさんありました。受付を完了すると社内の営業メンバーにslackで通知を出す来場者通知機能、受付と同時に参加証を自動で印刷する参加証自動印刷機能など、オフラインイベント開催をするならEventHubの機能一つで十分と思えたことが、導入の決め手です。
EventHubの効果
イベント横断メール配信機能でハウスメールよりも高い申込み率を獲得
ーEventHub導入の効果を教えてください
またEventHubの新機能のイベント横断メール配信機能(イベント横断メール配信機能:過去にEventHubを利用したSmartHR社のイベント・ウェビナーに登録したユーザーにメールを配信できる機能)を利用したところ、ハウスメールよりも反応が良く申込みも多かったので大きな成果を挙げることができました。過去にSmartHRのオンラインイベントに来てくれた方・接点があった方にアプローチができ、オフラインにも実際に足を運んでくれたというのは弊社に好印象を持ってくれていたということだと思うので、とても嬉しくありがたいですね。
今後の展望
ー今後の展望を教えてください
イベントの規模を今より大きくして実施したいですね。複数会場の同時開催イベントで各ルームにチェックイン機能をつけるなど、今までにはない取り組みを行いたいです。ただ規模だけ大きくなってもリードの獲得にいかに結びつけていくかが重要なので、EventHubの様々な機能を使うことでリード獲得もしっかりと行っていけるのではないかと感じています。
ー本日はありがとうございました!
取材協力
株式会社SmartHR ブランディング統括本部 フィールドマーケティング部 イベントマーケティングユニット 稲垣 佑馬 様 |
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大学卒業後、イベント制作会社にて官公庁や新聞社のカンファレンスなどオフラインイベント企画運営に従事。その後、マーケティング支援を主軸にした企業に入社し、営業のマネージャーとして、外資系企業やスタートアップ企業を中心にその商品・サービスの価値創造を行い、オフライン・オンライン問わず多様なマーケティング戦略立案・企画制作の経験を積む。2022年よりSmartHRに参画、SmartHRの価値発信に携わる。 |