Shimonoseki Add-venture Summitでスタートアップの情熱や熱狂を地域のコミュニティに伝播させる
使いやすいUIで事前交流数が322件・当日商談数も500件と多くの繋がりを創出

主催社: 株式会社山口フィナンシャルグループ
山口キャピタル株式会社
株式会社YMFG ZONEプラニング

イベントタイプ: カンファレンス

開催形式: オフライン 業界: 金融・VC・保険

開催形式 オフライン

業界 金融・VC・保険

「カンファレンス」検討時の課題

  • 2023年は入場が混雑し、待ち時間が発生したのでそこを緩和できるか
  • 参加した地元の人たちに「何か」をしっかり持って帰ってもらえる仕組みづくり
  • 既存のコミュニティに新しい風を吹き込んだり、熱量を伝えたい

「EventHub」の効果

  • EventHub上の事前やりとりが322件行われた
  • 商談数が約500件だったので述べ人数では参加者の大半が交流を持てた
  • 昨年を上回る参加者数だったが、入場はスムーズで、全く混雑しなかった
  • スタートアップの情熱や熱狂を地域の事業会社・コミュニティにしっかりと伝播させることができた

山口銀行・もみじ銀行・北九州銀行を傘下に有する金融グループである山口フィナンシャルグループは、「地域の豊かな未来を共創する」というパーパスを掲げ、地域と共に成長するため様々な地域課題の解決に取り組んでいます。地域課題解決の取り組みの一環として開催したのが、スタートアップと地域をつなぐイベントShimonoseki Add-venture Summitです。イベントについて、営業戦略部(開催当時、現 成長戦略事業本部 事業成長室)の水田様に詳しくお話を伺いました。

山口フィナンシャルグループの事業

企業が活性化しないと自分たちも地域も衰退すると考え、人材不足や経営課題の解消・地域活性化の旗振り役に

ーまずは事業内容について教えてください。


会社のキャッチコピー

山口フィナンシャルグループは、山口銀行・もみじ銀行・北九州銀行を傘下に持つ金融グループです。コア事業は銀行ですが、グループ子会社には金融に関連する事業だけでなく、コンサルティング会社・人材紹介会社・地域商社など金融に捉われない事業を営む会社を多く抱えております。山口フィナンシャルグループは、グループ一体となって地域の豊かな未来を地域の皆さまと共に創り上げることに取り組んでいます。私たちグループは、この「地域の豊かな未来を共創する」をパーパスとして掲げています。

ー金融以外の事業に携わっている理由を教えてください

私たちは地域金融グループですので、多くの地域企業の皆様と深い関わりがあります。中国地方を見ると、近年広島県の活気が上昇していますが、東京などの大都市には及びませんし、それ以外の地域では少子高齢化がどんどん進んでいます。人・もの・金・情報は、大都市に集まっていくので、地方はどんどん衰退してしまいます。私たち地域金融グループは地域が活性化しなければ、継続的な成長はできません。そこで多くの企業をはじめ地域の皆様と繋がりを持つ我々が主体的に「地域共創」にコミットしようと考えました。

会社によって経営課題や悩みは様々であり、事業の成長や改善に向けて様々なソリューションが求められます。コンサルティングや人材紹介といった金融以外のソリューション機能をグループ子会社が提供できる体制を構築することにより、あらゆる面から地域企業の皆様の支援をしています。

Shimonoseki Add-venture Summitについて

目標は「スタートアップを巻き込んで地域の豊かな未来を共創する」こと

ーShimonoseki Add-venture Summitを開催した背景を教えてください


セッションの風景

私たちが「地域の豊かな未来を共創」していく上で考えたのが、「スタートアップの力で地域を盛り上げていく事ができないか」ということでした。そのためには、スタートアップをもっと地域の皆様に知って頂き、スタートアップの技術・サービスに触れ、地域から次々と新しい事業や取組みが生まれる循環を創っていきたい。そう考えて開催したのがShimonoseki Add-venture Summitです。

2018年・2019年にはスタートアップのピッチイベントとして、「ユニコーンプログラム」を開催していましたが、2020年以降コロナで中止になりました。2023年に再開を検討する上で、これまでのイベントがもたらす効果に疑問を持っていました。具体的には、ユニコーンプログラムはスタートアップが地域企業の皆様をはじめとした参加者に対してピッチを行うだけで終わってしまっており、プログラムの目的や意義が参加頂いた皆様にしっかりと伝わっていなかったと思います。参加者数は2018年は150人、2019年は600人と増加しましたが、成果についてはほとんどありませんでした。そこで、「地域とスタートアップが繋がること」に重点を置き、イベントの形式を大きく変えることにしました。そうして出来上がったのが、Shimonoseki Add-Venture Summitです。

2024年6月に開催したShimonoseki Add-venture Summitは、ピッチだけでなくパネルディスカッションもプログラムに追加し、私たちのイベントに対する思いを丁寧に伝えることを意識した構成としたこともあり、2023年開催時の約800人を超える、約1,000人の方々にご参加頂きました。

ーShimonoseki Add-venture Summitの目標を教えてください

開催時の目標は、「前年度よりも規模を拡大すること、地域とスタートアップの繋がりを増やすこと」でした。一人でも多くの地域の方に参加して頂き、スタートアップの存在を知って頂きたいですし、そこからビジネスヒントを得たり、何か有機的な繋がりが生まれて欲しいと考え、目標を「参加者1,000人、接点創出400件」としました。また前回の反省を踏まえて、コンテンツや企画もかなり練り直しました。接点創出にあたっては、「事前にいかにマッチングできるか」というところでEventHubの交流機能が大いに役立ちました。

ー豪華な登壇者社を集められた理由を教えてください

2024年の登壇者を決める際には、まずは前年の実績を元にひたすらアタックを繰り返しました。イベントの企画段階から関与・ご協力頂いているVCのネットワークを通じて紹介して頂
いたり、東京で接点がある社員から紹介してもらったり、とにかく多くの方々へアプローチをしました。素晴らしい方々が登壇してくださったのは、そういった地道な活動の結果であると考えています。

スタートアップの情熱や熱狂が地域の事業会社・コミュニティにしっかりと伝播したリアルイベント

ーリアルイベントにこだわった理由を教えてください

大盛況だった当日のブース

イベントは「やって終わり」ではなく、そこで生まれた接点をいかに次に繋げられるかが重要です。当日はお祭り状態で楽しい雰囲気になりますが、そこからちゃんと後の接点に繋げることを目標とし、スタートアップにも地域企業の皆様に対してもしっかり事後フォローを行いました。私たちがリアルイベントを開催した最大の目的は、スタートアップの熱量を参加者にしっかりと感じ取ってもらうことです。この様な機会を繰り返していくことで、地域のスタートアップに対する認知度や期待感が醸成できるのではと考えています。

コロナの時もオンラインであれば開催可能だったかもしれませんが、既存のコミュニティに新しい風を引き込んだり、熱量を伝えるためにはリアルである必要があると考えました。実際に会場が盛り上がり、その中で日頃接点がない地域企業の皆様とスタートアップが接点を持てたら素晴らしい相乗効果が生まれるだろうと考え、リアル開催にこだわったのです。結果的に、スタートアップの情熱や熱狂が地域企業の皆様・コミュニティにしっかりと伝播し、同じ地域の仲間として熱量を感じ取ってもらえたと感じており、リアル開催は大正解でした。

EventHubの選定理由と良かった点

事前交流数が322件・当日商談数も500件と期待以上の繋がりを創出・使いやすいUIもマッチング数の増加に寄与

ーEventHubの導入理由と効果を教えてください

受付の様子

EventHubを導入したのは、事前のマッチング機能やQRチェックインでスムーズに入場できそうだと感じたからです。実際に、1,000人近くの参加者が来場する中で大きな混雑もなくとてもスムーズでした。

今までは参加申込者と来場者をエクセルで照らし合わせたり、名刺を2枚もらって管理するなど大変な手間がかかり、来場者も長蛇の列になっていましたが、EventHubの導入により時間が大幅に削減できました。また参加人数を把握したい場合、今までは名刺を数えて業界分けを行うなど作業が大変でしたが、EventHubは来場者管理ができる機能もあり、とてもありがたかったです。

EventHub上のメッセージのやりとりは322件もあり、当日も約500件の接点がありました。相手がいることを考えると、その倍の約1,000人が何らかの接点を持ったことになります。
マッチング機能は特に、時間指定や日時指定がしっかりとできたことがマッチングの促進に繋がったと思います。商談を設定するにもワンクリックで設定ができたので、マッチング数が上がったのではないでしょうか。

ーEventHubの良かった点を教えてください

まずは管理画面の使い勝手がとても良かったです。サイト内の情報が充実しているのでヘルプページのみで疑問が解消でき、途中でつまずいたり問い合わせる必要がなかったのはとても便利でした。また、メールの装飾の作り方が難しくご質問をさせて頂いた際には、CSの山梨さんが下書きを作ってくださったり、困りそうなところに先回りしてサポートして頂くなど、CSの細やかな配慮が本当にありがたかったです。

今後の展望

ー今後の展望を教えてください

Shimonoseki Add-venture Summitは今回で2回目なのですが、継続していかなければ認知度や理解も広まらないと考えており、来年以降も開催を予定しております。多くの方にスタートアップを知って頂き、地域の皆様に「スタートアップと一緒に何かできるのではないか」という期待感を醸成していきたいです。当初の目的であった『スタートアップを巻き込んで地域の豊かな未来を共創する』の実現に向け、一歩一歩進めていきます。

ー本日はありがとうございました!

取材協力

株式会社山口フィナンシャルグループ
営業戦略部(開催当時、現在は成長戦略事業本部 事業成長室に所属)
水田 様

まずはEventHub概要資料をご覧ください。

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