アーカイブ配信とは?配信方法と使えるツールを紹介!
ライブ配信を録画保存することで、イベント終了後もセッションが視聴できるアーカイブ配信。そのメリット・デメリットや配信の方法、便利に使えるツールをまとめてご紹介します。
ガイドブック
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- 運営の工数を減らすために、効率よく進めるノウハウを知りたい
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アーカイブ配信とは?
アーカイブ配信とはイベントでリアル配信した動画を録画保存し、イベント終了後も閲覧できるように再配信することを指します。最近ではオンラインイベントやウェビナーが普及したことにより、アーカイブ配信という言葉もよく耳にするようになりました。
アーカイブ配信のメリット
①当日参加できなかった人が視聴できる
アーカイブ配信を実施することで、イベント開催日に参加できなかった人にもライブ配信を視聴してもらうことができます。参加者は好きな時間にいつでも見ることができるので、場所や時間の制約を受けずに視聴者が増えるでしょう。
②コンテンツの再利用になる
一度配信したライブ動画を録画しておけば、後日フォローだけでなく別の期間に再利用するといったことも簡単にできます。録画した動画を配信するだけなので、準備工数も発生せず再利用が可能です。
アーカイブ配信のデメリット
①当日の参加者が減る恐れがある
アーカイブ配信は参加者にとっても非常に便利なコンテンツですが、アーカイブ配信する旨を全面的に告知したり、また動画を開放しすぎてしまうとイベント当日の参加状況に影響がでる可能性があります。なぜならアーカイブ動画を自由に閲覧できすぎてしまうと当日にライブ参加する必要性が低くなるからです。そのため一定の制限を設けるなどなにかしらの対応が必要です。
②ライブ配信のような臨場感がない
アーカイブ配信は録画配信になるので、当然ライブのような臨場感がありません。質疑応答や参加者同士の交流ができないため、視聴者がアーカイブ動画からインタラクティブな体験を得ることは難しいでしょう。
アーカイブ配信の活用方法
以上のように無鉄砲にアーカイブ配信を行っても、有効活用することはできません。そのため配信するにあたっては
- 期間:いつからいつまで視聴可能か?
- 対象:誰が視聴できるのか?
- 視聴動画:何を視聴できるのか?
の3点を考えましょう。
①期間:いつまで視聴できるのか?
一般的にはイベント終了後から1週間、1ヶ月といったように期間を指定するケースが多いです。ただしダウンロードできるパターンもあるため、②とあわせて考えます。
②対象:誰が視聴できるのか?
次に誰が動画を見れるのかを決めます。例えば
- ライブ配信に参加した人のみ閲覧可能
- アーカイブ動画希望者のアンケート回答を必須にする
などが挙げられます。アンケートの回答率を上げるなどのインセンティブを得る観点でも役に立つので、配信の目的に照らし合わせて、閲覧対象者を決めましょう。
③視聴動画:何を視聴できるのか?
あえてイベント終了後は視聴できない動画を決めることで、当日の参加意義を保つことができます。特別セッションなどを作る際はあわせて検討してみてください。
リード獲得のために再利用する
一度配信したら、コンテンツとして再利用することも考えましょう。大規模イベントを開催したら、期間を空けて一部のセッションを再放送したり、定期開催しているウェビナーをまとめて一挙公開すると1つのコンテンツとして成立します。
EventHubでも自社主催カンファレンス、ウェビナーのアーカイブ配信を過去に実施しました。2021年7月に開催したFUTURE OF EVENTS 2021が好評だったため、2021年12月にアーカイブ配信を行い多くの方にご参加いただいています。
(FUTURE OF EVENTS 2021のアーカイブ配信のお知らせ)
またSmartHR社はアーカイブ特集や期間限定のベストセレクション(現在は終了)など多数のウェビナーを1つにまとめてアーカイブ配信することで効果的な訴求をしています。
(SmartHRウェビナー アーカイブ特集)
(SmartHRセミナーベストセレクション)
このほかにもイベントレポートやメルマガなどと掛け合わせて配信すると、コンテンツの強化・拡充につながります。
アーカイブ配信できるツール
実際にアーカイブ配信をする際に、よく活用されるツールをご紹介します。
YouTube
YouTubeは最も有名な動画配信サービスといっても過言ではないでしょう。Googleアカウントさえ持っていれば、誰でも簡単に動画をアップロードすることができます。公開範囲は一般公開と限定公開の2種類が用意されています。
- 一般公開:誰でも閲覧可能
- 限定公開:URLを知ってる人のみ閲覧可能(検索表示されない)
ただし限定公開でも動画のURLさえ特定できれば誰でも動画を視聴できてしまうというので、社外秘の情報を扱うような社内向けの動画配信には不向きです。なお、商用利用は規約で禁止されているため注意が必要です。
Zoom
Zoomは動画配信サービスではありませんが、ミーティングを録画することができ、クラウド上に保存すれば、共有リンクを発行するだけで録画動画をシェアすることができます。
- クラウド保存:PCに直接録画する
- ローカル保存:クラウド上に録画する
クラウド保存をすると、動画の共有リンクが発行され、閲覧者はアクセスするだけで動画を視聴できます。なおパスワードを設定したり、視聴ログのサマリを取得することも可能です。
Vimeo
VimeoはYouTubeと同様、動画配信をメインのサービスとなっていますが、公開範囲を柔軟に設定できたり、自由に商用利用できるという利点があります。設定できる公開設定は下記の通りです。
- 一般公開:誰で閲覧可能
- プライベート:URLを知ってる人のみ閲覧可能
- パスワード:動画閲覧の際、パスワード入力が必須
- Vimeoで非表示にする:他のサイトに埋め込めるが、Vimeo上では閲覧できない
動画の公開範囲を細かく設定したり、販売する場合はYouTubeではなくVimeoを活用しましょう。
Drop box
Drop boxはファイルや動画をクラウド上に保存できるオンラインストレージサービスです。動画の容量が大きくなったり、アーカイブ動画が複数ある場合はDrop boxなども併用すると管理がスムーズになります。Zoomと連携ができたり、配信動画をダウンロードできるといった設定も可能です。
まとめ
アーカイブ配信の活用方法や配信に使えるツールについてご紹介しました。コンテンツのクオリティを向上する施策としてぜひ活用してみてください。
EventHubではアーカイブ動画欄を設置することができ、複数の動画を掲載できるほか、視聴データの取得まで一気通貫で管理できます。まずはサービス資料をご覧ください。