イベント集客のコツ|成功のポイントと失敗しない進め方
イベント集客では、SNS、メール、告知サイト、広告など、さまざまな方法があります。しかし、方法を一通り実施していても、思うように申込が集まらないことがあります。その理由として考えられるのは、集客方法そのものではなく、ターゲットの設定や訴求内容、申込までの流れに課題があるということです。たとえば、告知内容が参加者の関心とずれていたり、申込フォームが分かりにくかったりすると、せっかく興味を持った人も申込まで進みにくくなります。
イベント集客で大切なのは、使う方法を増やすことだけではありません。一つひとつの施策を、誰に向けて、どのように届けるのかを整理し、申込につながりやすい状態に整えることが重要です。本記事では、イベント集客を成功させるコツを「土台づくり」「申込ハードルを下げる工夫」「選ばれるための見せ方」「情報の届け方」「振り返り」の5つに分けて解説します。集客方法の一覧ではなく、どの方法を使う場合にも役立つ考え方や改善ポイントを紹介します。自社のイベント集客を見直す際の参考にしてください。
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イベント集客のコツは「方法」より「進め方」にある
イベントの集客では、集客方法を増やせば人が集まるというわけではありません。SNS・メール・広告・告知サイトといったチャネルは、いわば道具です。同じ道具でも、使い手の進め方次第で成果は大きく変わります。集客がうまくいかないとき、多くの場合は方法の不足ではなく、ターゲット設定や訴求、申込導線といった「進め方」に原因があります。実際、成果を出しているイベントほど、奇抜な新手法ではなく、基本の施策を丁寧に積み上げています。本記事で紹介するコツは、特別なノウハウではなく、日々の集客で見直しやすいポイントを中心にしています。
そのため本記事では、集客方法を幅広く紹介するのではなく、申込につなげるために見直したい実践的なポイントに絞って解説します。イベント集客の方法を一通り知りたい場合は、集客方法をまとめた記事もあわせて確認すると、施策を考えやすくなります。
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【土台】集客を始める前に固める3つのコツ
集客の成果は、告知を始める前の準備でほぼ決まります。土台が固まっていないまま施策を増やしても、メッセージがぶれて響きません。まずは次の3つを言葉にしておきましょう。
目的・ゴールを数値で定める
「とりあえず人を集める」では、施策の良し悪しを判断できません。認知拡大なのか、リード獲得なのか、商談創出なのかという目的を決め、「申込100名・うち商談化10件」のように数値のゴールを置きます。目的が定まると、どのチャネルに力を入れ、どんな訴求をすべきかが自然と決まります。集客の施策を選ぶ基準になるのが、この目的とゴールです。
ターゲットを具体化する
「誰に来てほしいか」を、業界・職種・役職・抱えている課題まで具体化します。ターゲットが曖昧だと、訴求もチャネルも的を外します。たとえば「DX推進に悩む製造業の情報システム部門の責任者」と定義できれば、響くテーマも、その層が見ている媒体も見えてきます。ターゲットを一人の人物像(ペルソナ)まで描けると、告知文の言葉選びまで具体的になります。
参加メリットを言語化する
参加者に「自分にとって何の役に立つのか」が伝わらなければ、申込にはつながりにくくなります。たとえば、「最新トレンドが分かる」だけでは少し抽象的です。「他社の取り組み事例から、自社で実践できる改善のヒントが分かる」のように、参加者が得られる価値を具体的に伝えることが大切です。このメリットは、後のタイトルや告知文、申込ページを考えるうえでの軸になります。
3つのコツは別々に考えるのではなく、一本の線でつながっている状態が理想です。「この目的のために、このターゲットへ、この価値を届ける」と一文で言えるようになっていれば、集客の土台は整っています。
【申込】参加のハードルを下げるコツ
イベントに興味を持っても、申込までの流れが分かりにくかったり、入力項目が多かったりすると、途中で離脱されてしまうことがあります。「参加してみたい」と思ったタイミングでスムーズに申し込めるようにしておくことが、申込数を増やすうえで大切です。
- 申込フォームを簡素化する
入力項目を必要最小限に絞る。項目が多いほど離脱は増えます。10項目を4項目に減らすだけでも、申込完了率は改善します。 - 限定・特典で「今申し込む理由」をつくる
早期申込特典や参加者限定の資料・セッションなど、後回しにさせない動機を用意します。 - 申込から参加までの導線を整える
申込後の自動返信や前日のリマインドまで設計し、申込から当日参加までの取りこぼしを防ぎます。
これらは単独でも効果がありますが、組み合わせることで、より申込につなげやすくなります。申し込みのしやすさは目立ちにくい要素ですが、申込数を増やすうえで重要なポイントです。小さなハードルを一つずつ取り除くことが、最終的な申込数の増加につながります。
EventHubのようなイベントマーケティングプラットフォームを使うと、集客ページ、申込フォーム、リマインドまでをまとめて設計でき、運営の負担を抑えながら途中離脱を減らしやすくなります。
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申込フォームや受付の離脱を減らす方法は、こちらの記事もご覧ください。

【選ばれる】埋もれないためのコツ(差別化・タイトル)
参加者は、多くのイベントの中から自分に合うものを選んで申し込みます。似たテーマのイベントが多いなかで選んでもらうには、「なぜこのイベントに参加するのか」が伝わる見せ方が大切です。
他にない価値・体験を用意する
「このイベントでしか得られないもの」を一つでも明確にします。著名な登壇者、ここでしか聞けない事例、参加者同士のネットワーキングなど、他にない価値が参加の決め手になります。競合イベントと内容が横並びだと、価格や知名度の勝負になってしまいます。自社ならではの強みを、企画の段階で一点に絞り込むのがコツです。あれもこれもと魅力を盛り込むと、かえって何のイベントか伝わりにくくなります。「この一点なら他に負けない」という軸を決め、その魅力を告知の中心に据えると、ターゲットの記憶に残りやすくなります。
わかりやすいタイトル・キャッチコピーにする
タイトルやキャッチコピーは、参加者がイベントに興味を持つ最初のきっかけになります。
大切なのは、凝った表現にすることではなく、「誰に向けたイベントなのか」「どのような課題に役立つのか」「参加すると何が得られるのか」が一目で伝わることです。
ターゲットが普段使っている言葉を選び、参加するメリットを分かりやすく表現しましょう。事前に整理した参加メリットをタイトルや告知文にも反映させると、イベント全体のメッセージに一貫性が出ます。
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集客の切り口に悩んだら、BtoBで使える集客アイデアをまとめたこちらの記事もご覧ください。

【届ける】伝わる告知のコツ(チャネル選定・タイミング)
どれだけ良い企画でも、ターゲットに情報が届かなければ申込にはつながりにくくなります。集客では、「どこで伝えるか」と「いつ伝えるか」を考えることが大切です。
ターゲットに合うチャネルを選ぶ
イベント集客では、すべてのチャネルに同じだけ力を入れる必要はありません。大切なのは、参加してほしい人が普段見ている媒体や、情報収集に使っている場所を選ぶことです。
たとえばBtoBイベントであれば、メール、LinkedIn、業界メディアなどが有効な場合があります。一方で、BtoC向けのイベントでは、SNSやイベント告知サイトの方が向いていることもあります。
チャネルごとの詳しい使い方は集客方法の記事で解説し、本記事では「ターゲットが情報に触れやすい場所を選ぶ」という考え方を押さえておきましょう。どのチャネルに力を入れるか迷う場合は、過去のイベントで実際に申込につながった経路を振り返るのがおすすめです。前回どの告知から申込が多かったのかを確認すれば、今回優先すべきチャネルも考えやすくなります。新しいチャネルを試す場合も、まずは既存の集客経路を見直したうえで、余力がある範囲で取り入れると進めやすくなります。
早期告知とリマインドで取りこぼさない
イベントの告知は、一度だけでは十分に届かないことがあります。開催の1〜2か月前に最初の告知を行い、その後、2週間前や前日などにリマインドを送ることで、申込や参加につなげやすくなります。参加に興味を持っていても、「後で申し込もう」と思ったまま忘れてしまう人は少なくありません。そのため、告知やリマインドのタイミングをあらかじめ決めておくことが大切です。
リマインドメールを自動で送れる仕組みを用意しておけば、担当者の負担を抑えながら、申込者への案内を継続できます。告知は、最初の案内、中間のリマインド、開催直前のリマインドという3つのタイミングを意識すると、参加者に情報を届けやすくなります。申込後も関心を保てるように、開催日や参加メリットを分かりやすく伝えていきましょう。
オンライン・オフライン・ハイブリッド別の集客のコツ
同じコツでも、イベントの開催形式によって力を入れるべき点は変わります。自社の形式に合わせて、優先順位を調整しましょう。
- オンライン(ウェビナー等)
参加のハードルが低い反面、当日キャンセルが起こりやすい形式です。リマインドやアーカイブ配信を厚くし、「申込から当日参加までの歩留まり」を高める設計に力を入れます。 - オフライン(会場開催)
来場の負担がある分、参加の動機づけが大切です。限定性の高いコンテンツやネットワーキング、登壇者の魅力など「選ばれる工夫」と、アクセスのよい会場選びが効きます。 - ハイブリッド
オンラインとオフラインの両方にリーチできる形式です。会場参加には体験価値を、オンライン参加にはアーカイブや交流の仕組みを用意し、それぞれに合った訴求を組み合わせます。
形式を決めてからコツを当てはめるのではなく、目的とターゲットに最適な形式を選び、その形式で効くコツを厚くする、という順番で考えると、施策に一貫性が生まれます。
【次につなげる】成果を高める振り返りのコツ
イベント集客は、開催後の振り返りまで含めて考えることが大切です。今回の結果を記録し、次回の改善に活かすことで、少しずつ集客の精度を高めていけます。
- どのチャネルが効いたかを記録する
申込が、どの告知経由で発生したかを把握します。効いたチャネルに次回は集中投下できます。 - 申込から当日参加までの歩留まりを見る
申込はあっても当日参加が少ない場合、リマインドや内容の魅力づけに改善の余地があります。 - 過去の素材を再利用する
うまくいった告知文やバナー、登壇者のコメントは、次回の集客資産として使い回せます。
こうした振り返りは、申込数や参加状況などのデータを確認できると進めやすくなります。EventHubを使えば、申込・参加データを自動で集計できるため、次回の企画や集客施策を考える材料を残しやすくなります。感覚だけで判断するのではなく、データをもとに振り返ることで、次に見直すべきポイントが分かりやすくなります。
一度のイベントだけでは大きな変化が見えにくい場合もありますが、開催ごとに結果を確認し、改善を重ねることが大切です。毎回ゼロから集客を考えるのではなく、前回の学びを次回に活かしていくことで、自社に合った集客の進め方をつくりやすくなります。
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集客結果の測定方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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イベント集客でやりがちな失敗と回避のコツ
最後に、集客がうまくいかないときに多い失敗を整理します。心当たりがあれば、ここまでのコツで対策できます。
- 目的・ターゲットが曖昧なまま告知を始める
土台が固まっていないと、すべての施策がぼやけます。告知前に目的とターゲットを言い切れる状態にしましょう。 - 告知のタイミングが遅い・回数が少ない
直前に一度告知しただけでは届きません。早期告知と複数回のリマインドで接触を重ねます。 - 申込のハードルが高い
フォームが複雑、参加メリットが不明確だと、興味を持った人も離脱します。申し込みやすさを見直しましょう。 - 振り返りをせず毎回ゼロから始める
どの施策が効いたかを記録していないと、改善が積み上がりません。終了後にチャネル別の成果と歩留まりを記録し、次回の土台にしましょう。
これらの失敗は、いずれも本記事のコツの裏返しです。「集まらない」と感じたときは、方法を増やす前に、土台・申込・届け方のどこにつまずきがあるかを整理すると、実践すべき施策が見えてきます。原因別の詳しい対策は、こちらの記事も参考になります。
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集客が伸びないときの原因と対処は、こちらの記事で詳しくまとめています。

まとめ:イベント集客のコツは「土台×ハードル×届け方×振り返り」
イベント集客で大切なのは、新しい方法を次々に試すことだけではありません。一つひとつの施策を見直し、申込につながりやすい状態に整えていくことが重要です。目的とターゲットを明確にし、参加メリットを分かりやすく伝える。申込しやすい導線を用意し、ターゲットに合ったチャネルとタイミングで告知する。そして、開催後は結果を振り返り、次回に活かす。この流れを丁寧に続けることで、集客の精度は少しずつ高まっていきます。
本記事のポイント
- 集客の成否は「方法の数」より「進め方のコツ」で決まる。方法の網羅はピラー記事に任せ、本記事は実践の勘どころに集中する
- 土台は「目的・ゴールの数値化」「ターゲットの具体化」「参加メリットの言語化」の3点を告知前に固める
- 申込フォームの簡素化・限定特典・リマインドで、申込のハードルを下げて取りこぼしを防ぐ
- 他にない価値とわかりやすいタイトルで「選ばれる」状態をつくる
- ターゲットがいるチャネルに絞り、早期告知+複数回リマインドで届ける
- どのチャネルが効いたか・歩留まりはどうかをデータで振り返り、次回の精度を高める
まずは、次回イベントの目的、ターゲット、参加者に伝えたいメリットを一文ずつ整理してみましょう。ここが明確になると、どの施策を優先すべきか、どのように告知すべきかも考えやすくなります。一度にすべてを改善する必要はありません。次のイベントで一つでも実践し、結果を振り返りながら改善を重ねていくことで、自社に合った集客の進め方が見えてきます。
よくあるご質問
質問:イベント集客で最初に取り組むべきコツは何ですか?
回答:土台づくり、とくに「目的・ターゲット・参加メリットの言語化」です。ここが曖昧なまま告知を始めると、チャネルも訴求も的を外し、どんなに方法を増やしても成果につながりません。次回イベントの目的を数値で定め、ターゲットを具体化し、参加メリットを一文で言い切れる状態をつくることから始めましょう。
質問:集客方法を増やせば参加者は増えますか?
回答:方法を増やすこと自体が目的ではありません。ターゲットがいないチャネルにいくら投下しても成果は出にくく、限られたリソースが分散するだけになりがちです。それよりも、ターゲットが普段見ている媒体に絞り、申込のハードルを下げ、タイミングよくリマインドするほうが、申込数と参加率の両方を高められます。方法の一覧は集客方法の記事を参考に、本記事のコツと組み合わせてください。
質問:申し込みはあるのに当日の参加者が少ないのはなぜですか?
回答:申込から当日参加までの歩留まりに課題がある状態です。多くの場合、リマインド不足や、参加メリットの伝わりにくさが原因です。前日・当日のリマインドを設計し、「参加すると何が得られるか」を申込後にも繰り返し伝えると、当日参加率が高まります。データで歩留まりを把握し、どの段階で離脱が起きているかを確認するのがおすすめです。
質問:少ないリソースでも集客の成果を上げるコツはありますか?
回答:あります。すべてのチャネルに均等に力を入れるのではなく、ターゲットがいる媒体に集中するのがコツです。あわせて、申込フォームの簡素化やリマインドの自動化など、手作業を減らしながら効果を出せる仕組みを取り入れると、少人数でも成果を上げやすくなります。過去にうまくいった告知文や素材を再利用すれば、準備の負担も抑えられます。限られた体制でも、効果が出やすい施策に絞って継続することで、少しずつ集客を安定させやすくなります。
こちらの記事の監修・執筆者
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株式会社EventHub マーケティングマネージャー 鈴木 優一 |
| 2010年上智大学大学院卒業。新卒でITベンチャー企業に就職。その後エン・ジャパンのwebサービス企画部門への転職を経て、タレントマネジメントシステムを提供するカオナビに社員番号5番で1人目のマーケターとしてジョイン、BtoBマーケティング組織の立ち上げに携わる。FinTechスタートアップのOLTAを経て、2022年5月にマーケティングマネージャーとしてEventHubに参画。 |

