イベント集客で集まらない原因と今すぐできる対策
イベント集客で思うように申込が集まらないとき、まず見直したいのは集客チャネルの数だけではありません。メールやSNS、広告などの発信先を増やしても、イベントの設計や訴求内容、申込までの流れに課題があると、期待した成果につながりにくくなります。たとえば、誰に向けたイベントなのかが曖昧だったり、参加するメリットが伝わりにくかったり、申込フォームで離脱が起きていたりすると、告知量を増やしても改善しにくい場合があります。
そのため、イベントに人が集まらないときは、新しい施策を追加する前に、どこに原因があるのかを整理することが大切です。原因を把握しないまま告知を増やすと、費用や運営の負担だけが大きくなってしまうこともあります。本記事では、BtoBイベントで人が集まらない主な原因を整理し、イベント設計、訴求内容、申込導線の3つの観点から見直す方法を解説します。あわせて、開催が近づいているときに実施できる改善策や、「申込はあるのに当日参加につながらない」場合の見直しポイントも紹介します。
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イベント集客で「人が集まらない」6つの原因
人が集まらない状態を立て直す第一歩は、原因の特定です。やみくもに告知量を増やす前に、自社のイベントのどこに課題があるのかを見極めましょう。BtoBイベントで申込が伸びないとき、原因は次の6つに集約されることがほとんどです。
- ターゲットが曖昧
「誰に来てほしいか」を業界・職種・役職・課題まで具体化できておらず、訴求が誰にも刺さらない。最も多い原因です。 - 参加メリット(ベネフィット)が伝わっていない
登壇者やプログラムの紹介に終始し、参加者が持ち帰れる学びや解決できる課題を言語化できていない。 - 告知の開始が遅い・頻度が少ない
BtoBの検討には時間がかかるため、開催直前に一度告知しただけでは申込が積み上がらない。 - 参加・申込のハードルが高い
申込フォームの項目が多い、参加条件が分かりにくいなど、小さな手間の積み重ねが離脱を生む。 - 競合イベントと日程・テーマが重なっている
ターゲットが同じ他社イベントと重なり、参加者を奪い合っている。とくに繁忙期や展示会シーズンは集中しやすい。 - 目的・集客目標(KPI)を決めていない
「何人集めれば成功か」「そのために何件の申込が必要か」が定まらず、集客の遅れに気づけない。
これらの原因は、単独で起きることもあれば、複数が重なっていることもあります。なかでもターゲットの曖昧さは、訴求や告知のすべてに影響するため、最初に点検したいポイントです。
たとえば、ターゲットを「マーケティング担当者全般」と広く設定したまま、開催2週間前に一度だけメールで告知したケースを考えてみます。この場合、メッセージは特定の誰にも刺さらず、しかも検討する時間も足りません。ターゲットの曖昧さ(原因1)と告知の遅れ(原因3)が重なり、申込が伸びないという結果につながります。原因を1つずつ整理することで、どこから改善すべきかが見えてきます。
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集まらないときに見直す3つのレイヤー(設計・訴求・導線)
6つの原因は、「設計」「訴求」「導線」の3つのレイヤーに整理できます。どの段階に課題があるのかを洗い出せると、打つべき対策が明確になります。申込が伸びないときは、下流の告知チャネルから手を付けがちですが、効果が出やすいのは上流の設計からの見直しです。順番に点検していきましょう。
設計を見直す — ターゲットと開催日時・形式を再設定する
最初に点検するのは設計です。集客の土台にあたる部分で、ここがずれていると、後工程の訴求や告知をいくら磨いても成果につながりません。次の観点で見直します。
- ターゲットの再定義
業界・職種・役職・課題感まで具体化し直す。 - 開催日時・形式
ターゲットが参加しやすい曜日・時間・形式(オンライン/会場/ハイブリッド)になっているか確認する。 - 競合との重複
同じ層を狙う他社イベントと、日程やテーマが重なっていないか確認する。
ターゲットの再定義では、「製造業の情報システム部門で、DX推進の進め方に悩む課長クラス」というように、一人の具体的な人物像まで描けると、訴求もチャネルも自然と決まります。開催日時も重要で、BtoBイベントなら平日の業務時間内、とくに火曜から木曜の午後が参加しやすい傾向があります。逆に、月末や期末の繁忙期、競合の大型イベントと重なる週は避けるのが無難です。土台がずれていないかを最初に確認することで、その後の施策をスムーズに進めやすくなります。
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訴求を見直す — タイトルとLPで「参加する理由」を伝える
設計が固まったら、訴求を点検します。イベントタイトルは、ターゲットの悩みを言語化し、参加して得られる価値が一目で伝わるものになっているでしょうか。集客LP(ランディングページ)では、次の要素を分かりやすく並べ、「自分が参加すべき理由」が伝わる構成にします。
- 参加メリット: 持ち帰れる学び・出会い・解決できる課題を具体的に示す。
- 登壇者・プログラム: 登壇者の実績やセッション内容など、申込の判断材料を提示する。
- 開催概要: 日時・形式・参加費を一目で分かるようにする。
タイトルの違いは、申込率に直結します。たとえば「マーケティングセミナーのご案内」では、誰向けで何が得られるのかが伝わりません。これを「BtoBウェビナーの申込率を2倍にする、タイトル設計の5原則」と具体化すると、対象と得られる成果が明確になり、クリックされやすくなります。ターゲットの悩みを言葉にし、数字や具体的な成果を入れるのがポイントです。LPでは、上から順に「誰のための・何が得られるイベントか」「登壇者は信頼できるか」「いつ・どこで・いくらか」が読み取れる構成にすると、離脱を抑えられます。
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導線を見直す — 申込フォームの離脱を減らす
最後に、申込導線を確認します。興味を持った人が申込ページにたどり着いても、フォームの入力項目が多ければ、その途中で離脱が起こります。一般に、入力項目は必要最小限に絞るほど完了率が高まります。次のポイントを確認しましょう。
- 入力項目数
氏名・会社名・メールアドレスなど、本当に必要な項目だけに絞る。任意項目は後続のアンケートに回す。 - 入力の手間
選択式を活用し、自由記述を減らす。スマートフォンでも入力しやすいか確認する。 - 申込完了までの導線
申込ボタンの位置が分かりやすく、完了後の案内(参加方法・カレンダー登録)まで用意されているか確認する。
EventHubのようなイベントマーケティングプラットフォームを使うと、集客ページと申込フォームを一元的に作成・管理でき、項目の調整や導線の見直しもスムーズになります。フォームを作り直すたびにデータが分断される、という手作業の負担も避けられます。
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今すぐできる集客のリカバリ策
開催日が近づいているにもかかわらず申込数が伸びない場合は、原因を整理しながら、すぐに実行できる施策にも取り組むことが大切です。短期間で申込を増やしたいときは、まず次の3つの対策を検討しましょう。
- 再告知とリマインド
切り口を変えた再告知や、開催が近づいたタイミングでのリマインドで、駆け込みの申込を取り込む。登壇者の見どころや当日のプログラムなど、新しい情報を添えて届ける。 - 関係者経由の個別案内
既存の顧客リストやメルマガ読者への再案内、登壇者・共催企業・社内関係者からの拡散など、信頼関係のある経路で参加を後押しする。 - 参加特典・限定要素の追加
参加者限定の資料配布やアーカイブ配信、先着特典などで「すぐに申し込みたくなるきっかけ」を作る。
再告知は、同じ文面を繰り返すのではなく、毎回切り口を変えるのがコツです。1回目は登壇者の紹介、2回目はプログラムの見どころ、3回目は参加者特典、というように新しい情報を足していくと、一度スルーした層の関心を引き戻せます。開催1週間前と前日のリマインドは、駆け込み申込を取り込むうえで欠かせません。
なかでも、すでに接点のある相手への個別案内は、短期間でも申込につながりやすい施策です。広く告知して反応が鈍いときほど、信頼のある経路から直接届けてみてください。たとえば、過去に類似テーマのイベントに参加した人へ「今回のテーマはご活用いただけそうなので」と一言添えて案内するだけでも、申込率は大きく変わります。一斉配信ではなく、相手に合わせた一文を加えることが、個別案内の効果を高めます。
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「申込はあるのに集まらない」当日参加率(歩留まり)の改善
「集まらない」には、もう一つのパターンがあります。申込は集まったのに、当日になると参加者が想定より少ないといった、いわゆる歩留まり(当日参加率)の問題です。とくにオンラインイベントは参加のハードルが低い反面、当日キャンセルや無断欠席が起こりやすく、申込者のうち実際に参加するのは6〜7割程度にとどまることも珍しくありません。申込数だけを追っていると、この離脱を見落とします。集客の最終的なゴールは申込数ではなく、当日の参加者数とその先の商談数である、という視点を持ちましょう。
申込後のリマインドで参加を後押しする
申込から開催までの期間に、リマインドを複数回配置すると、当日参加率が高まります。目安として、申込直後の確認メール、開催前日、当日朝の3回を設計すると、参加を忘れられにくくなります。前日・当日のメールでは、参加用URLや会場アクセス、見どころを改めて伝えましょう。EventHubには開催日を基準に自動でリマインドを送る機能があり、手作業の負担を抑えながら、こうした複数回の配信を仕組みとして回せます。
参加データを見て、離脱しそうな層に先回りする
申込者の状況をデータで確認できると、当日参加につながりにくそうな人に早めにフォローできます。EventHubを使えば、申込状況や過去の参加履歴を確認できるため、リマインドメールの送り分けや個別フォローの判断に活かせます。たとえば、過去に申し込んだものの参加しなかった人には、追加のリマインドを送ったり、個別に参加を促したりする対応ができます。申込数だけで安心せず、当日参加までを見据えてフォローしていくことが大切です。
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イベント集客でありがちな3つの失敗パターン
最後に、集客が伸び悩むときに陥りがちな失敗パターンを3つ挙げます。原因と重なる部分もありますが、改めて自社のケースと照らし合わせてみてください。
- 「誰でも歓迎」とターゲットを広げすぎる
多くの人に来てほしいと考えるあまり対象を広げると、かえって誰にも刺さらない訴求になる。来てほしい層を絞り込むほど、メッセージは具体的になり、申込につながる。 - 集客を開催直前まで後回しにする
企画や登壇者の調整に時間を取られ、集客の着手が遅れる。BtoBは検討に時間がかかるため、開催日から逆算して早めにスタートする。 - 過去の集客データを次に活かしていない
どのチャネルからの申込が多かったか、いつ申込が伸びたかを記録し、次回の設計に反映する。振り返らないと、同じ失敗を繰り返す。
これらの失敗に共通するのは、集客を単発の作業として捉えている点です。イベント集客は、企画段階でのターゲット設定から、告知、当日のリマインド、終了後の振り返りまでを一連の流れとして考えることが大切です。とくに過去データを蓄積しておくと、次回以降の集客に活かしやすくなります。チャネル別の申込数や申込が増えた時期を記録しておけば、次回はどのチャネルに、どのタイミングで注力すべきかを判断しやすくなります。こうした振り返りを重ねることで、自社に合った集客の進め方を見つけやすくなります。
まとめ:集まらない原因を特定し、設計・訴求・導線から立て直す
イベント集客で人が集まらないとき、まず行うべきは新しいチャネルを足すことではなく、原因の特定です。多くの場合は、設計・訴求・導線のいずれかに課題があります。そこを立て直さないまま告知量だけを増やしても、集客は安定しません。
本記事のポイント
- 人が集まらない主な原因は、ターゲットの曖昧さ・ベネフィット未訴求・告知の遅れ・申込ハードル・競合バッティング・KPI未設定の6つ
- 原因は「設計・訴求・導線」の3レイヤーに整理でき、上流の設計から順に点検すると施策が明確になる
- 開催が迫ったときは、切り口を変えた再告知とリマインド、関係者経由の個別案内、参加特典の追加でリカバリできる
- 申込が集まっても当日参加率が低いことがある。申込後のリマインド(直後・前日・当日朝の3回)と参加データの活用で歩留まりを改善する
- ターゲットの広げすぎ・着手の遅れ・データの未活用は、繰り返しがちな失敗パターン
まずは、自社の集客がどのレイヤー(設計・訴求・導線)に課題があるかを整理するところから始めてみてください。原因が見えれば、次に行うべき対策は自然と定まります。
よくあるご質問
質問:イベントの集客はいつから始めるべきですか?
回答:BtoBイベントでは、開催の1〜2か月前から告知を始めるのが目安です。検討に時間がかかるため、告知期間が短いほど申込は積み上がりにくくなります。告知開始・中間のリマインド・直前の追い込みと、複数回に分けて届ける設計にしましょう。
質問:開催が近いのに申込が足りません。今すぐできることは?
回答:切り口を変えた再告知、既存リストや関係者・登壇者経由の個別案内、参加特典の追加が即効性のある対処です。広く告知するだけでなく、すでに接点のある相手に直接届けると、短期間でも申込につながりやすくなります。
質問:申込はあるのに当日参加者が少ないのはなぜですか?
回答:申込から当日までの離脱(歩留まりの低下)が起きています。とくにオンラインイベントは参加のハードルが低く、当日キャンセルが起こりやすいためです。前日・当日のリマインドや、参加者限定の特典・事前情報の予告で、参加を後押ししましょう。
質問:集客がうまくいかないとき、ツールの導入は有効ですか?
回答:ツールは、申込フォームの改善・リマインドの自動化・参加データの分析といった「導線と歩留まりの改善」に効果的です。ただし、ターゲットや訴求の設計がずれている場合は、まず設計の見直しが先決です。原因が設計・訴求・導線のどこにあるかを切り分けたうえで、導線や歩留まりが課題ならツールの活用を検討しましょう。
こちらの記事の監修・執筆者
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株式会社EventHub マーケティングマネージャー 鈴木 優一 |
| 2010年上智大学大学院卒業。新卒でITベンチャー企業に就職。その後エン・ジャパンのwebサービス企画部門への転職を経て、タレントマネジメントシステムを提供するカオナビに社員番号5番で1人目のマーケターとしてジョイン、BtoBマーケティング組織の立ち上げに携わる。FinTechスタートアップのOLTAを経て、2022年5月にマーケティングマネージャーとしてEventHubに参画。 |

