プライベートカンファレンスとは|目的・メリット・進め方

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プライベートカンファレンスとは、企業が招待した顧客や見込み客を集めて開催する、自社主催のカンファレンスのことです。本記事では、プライベートカンファレンスの定義や業界カンファレンスとの違い、開催する目的とメリット、企画・開催の進め方を解説します。あわせてBtoB企業の開催事例も紹介しますので、自社で開催すべきか判断する材料としてご活用ください。

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プライベートカンファレンスとは|定義と他イベントとの違い

プライベートカンファレンスとは、企業が招待した顧客や見込み客を集めて開催する、自社主催のカンファレンスです。誰でも参加できる業界カンファレンスとは異なり、招待制でクローズドに開催されるのが特徴です。まずは、定義と、近いイベント形態との違いを整理しましょう。

プライベートカンファレンスの定義(自社主催・招待制のカンファレンス)

プライベートカンファレンスとは、1社が単独で主催し、招待した相手だけが参加できる、クローズドな大規模カンファレンスを指します。「プライベート」は「招待制・非公開」という意味で使われています。

カンファレンスは、複数のセッションや講演で構成される大規模なイベントです。そのなかでもプライベートカンファレンスは、次のような特徴を持ちます。

  • 自社が単独で主催する
    業界団体や複数社の共催ではなく、1社が主体となって企画・開催する
  • 招待制で開催する
    既存顧客や見込み客など、自社が招きたい相手を招待する。誰でも自由に参加できるわけではない
  • 大規模なイベントとして開く
    数百名から数千名規模で、複数のセッションを設けることが多い

つまりプライベートカンファレンスは、「自社が主役となり、招きたい相手だけを集めて開く大規模なカンファレンス」と言えます。BtoBマーケティングの施策として開催する企業が増えています。

業界カンファレンス・公開カンファレンスとの違い

プライベートカンファレンスと対比されるのが、業界カンファレンスや公開カンファレンスです。最も大きな違いは、「誰が主催し、誰が参加するか」にあります。

両者の違いを整理すると、次のようになります。

項目 プライベートカンファレンス 業界カンファレンス・公開カンファレンス
主催者 1社(自社)が単独で主催する 複数社の共催、業界団体、メディアなどが主催する
参加者 招待した顧客・見込み客(招待制) 関心のある人が自由に参加できる(公開)
目的 自社の顧客との関係構築やリード獲得 業界全体の情報共有や交流
コンテンツ 自社の世界観に沿って一貫して設計する 多様な企業・登壇者による構成になる

業界カンファレンスが「業界全体の場」だとすれば、プライベートカンファレンスは「自社のための場」です。自社が伝えたいメッセージを、招きたい相手に、自社の設計でじっくり届けられる点が大きな違いです。

自社セミナー・プライベート展示会との違い

プライベートカンファレンスは、自社セミナーやプライベート展示会とも混同されやすいイベントです。違いは、規模とコンテンツの中心にあります。

近いイベント形態との違いは、次のとおりです。

イベント形態 特徴 プライベートカンファレンスとの主な違い
自社セミナー 1つのテーマを少人数〜中規模で扱う セミナーは単一テーマ・小規模。カンファレンスは複数セッション・大規模
プライベート展示会 招待客に自社製品を展示・体験してもらう 展示会は製品展示が中心。カンファレンスは講演・セッションが中心

どのイベントも「招待制」という共通点はあります。ただしプライベートカンファレンスは、複数のセッションを持つ大規模なイベントである点で、セミナーや展示会とは性格が異なります。

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企業がプライベートカンファレンスを開催する4つの目的

企業がプライベートカンファレンスを開催する目的は、大きく4つに整理できます。既存顧客との関係深化、見込み客の獲得、ブランディング、そして自社のビジョンの共有です。製品を直接売り込む場ではなく、中長期の関係づくりを目的とする点が特徴です。

主な目的は、次の4つです。

  • 既存顧客との関係を深める
  • 見込み客の獲得とナーチャリング
  • ブランディングと業界での存在感の確立
  • 自社のビジョン・世界観を伝える

既存顧客との関係を深める

1つ目の目的は、既存顧客との関係を深めることです。プライベートカンファレンスは、すでに取引のある顧客を招き、自社への信頼を深める場として活用できます。

日々の商談やサポートのなかでは、自社の価値観や今後の方向性まで伝える機会はなかなかありません。カンファレンスという特別な場では、製品の先にある世界観や、ほかの顧客の成功事例をじっくり共有できます。こうした体験は、顧客のロイヤリティを高め、長期的な関係につながります。

招待された顧客にとっても、「特別に招かれた」という体験そのものが、自社への印象を良くします。

見込み客の獲得とナーチャリング

2つ目の目的は、見込み客の獲得と、その後のナーチャリング(育成)です。プライベートカンファレンスは、まだ取引のない見込み客に、自社を深く知ってもらう機会になります。

カンファレンスでは、複数のセッションを通じて、自社の専門性や考え方を多面的に伝えられます。1回のセミナーよりも長い時間をかけて接点を持てるため、見込み客の理解が深まります。カンファレンスで生まれたつながりを、その後の商談へ育てていく流れをつくれます。

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ブランディングと業界での存在感の確立

3つ目の目的は、ブランディングと、業界での存在感の確立です。大規模なプライベートカンファレンスを開催すること自体が、企業の存在感を高めるメッセージになります。

数百名から数千名規模のカンファレンスを主催できる企業は、業界のなかで一定の地位を築いている、という印象を与えます。質の高いコンテンツや登壇者をそろえれば、「この分野をリードする企業」という認識が広がっていきます。カンファレンスは、企業のブランドを長期的に育てる施策でもあります。

自社のビジョン・世界観を伝える

4つ目の目的は、自社のビジョンや世界観を伝えることです。プライベートカンファレンスは、製品の機能ではなく、自社が目指す未来を語る場として使えます。

「自社は何を実現したいのか」「業界をどう変えたいのか」というビジョンは、広告や製品資料では伝わりにくいものです。カンファレンスという場で、経営者や担当者が自分の言葉で語ることで、参加者の共感を得られます。ビジョンに共感した顧客は、単なる取引先を超えた、長く付き合えるパートナーになっていきます。

プライベートカンファレンスのメリットと注意点

プライベートカンファレンスには、招待制ならではのメリットがある一方で、開催前に知っておきたい注意点もあります。両方を理解したうえで、自社に合うかを判断しましょう。

招待制だからこそ得られる3つのメリット

プライベートカンファレンスの最大の特徴は「招待制」です。招待制だからこそ得られるメリットが、主に3つあります。

  • 目的に合わせた参加者を招待しやすい
    招きたい相手を自社で選べるため、ターゲットに沿って参加者を集められます。商談につながりやすい層に絞って招待することもできます
  • イベント全体を一貫して設計できる
    1社で主催するため、会場の雰囲気からコンテンツ、当日の進行まで、自社の世界観に沿って一貫して設計できます
  • 深い関係を築ける
    招待された参加者は、自社に関心の高い層です。じっくり時間をかけて向き合えるため、深い関係を築きやすくなります

公開型のカンファレンスでは、参加者層やイベント全体の雰囲気を細かく設計することが難しくなります。招待制だからこそ、目的に合った参加者を集めやすく、自社らしい運営を実現しやすい点が、プライベートカンファレンスならではの特徴です。

開催前に知っておきたい注意点

一方で、プライベートカンファレンスには注意点もあります。開催を検討する前に、次の2点を押さえておきましょう。

  • コストとリソースがかかる
    会場費、コンテンツ制作費、運営の人件費など、相応のコストがかかります。社内の運営リソースも必要になります
  • 成果が短期の売上に直結しにくい
    プライベートカンファレンスは、中長期の関係づくりを目的とする施策です。開催した翌月にすぐ売上が立つ、という性質のものではありません

これらは「デメリット」というより、「プライベートカンファレンスの性質」として理解しておきたい点です。短期の売上を求めるなら別の施策が向いていますし、中長期の関係構築を重視するならプライベートカンファレンスは有力な選択肢になります。

プライベートカンファレンス開催の進め方

プライベートカンファレンスの開催は、目的とターゲットの定義から始まり、コンテンツ設計、招待・集客、当日運営と事後フォローという流れで進みます。ここでは、進め方の全体像を4つのステップで紹介します。

  1. ステップ1:目的とターゲットを定義する
  2. ステップ2:テーマ・コンテンツ・登壇者を設計する
  3. ステップ3:招待・集客を行う
  4. ステップ4:当日運営と開催後のフォロー

ステップ1:目的とターゲットを定義する

最初のステップは、目的とターゲットの定義です。「何のために開催し、誰を招くのか」が定まっていないと、その後のすべての工程がぶれてしまいます。

前の章で紹介した4つの目的のうち、自社にとって何を最優先にするのかを決めます。目的が「既存顧客との関係深化」なら招待するのは既存顧客が中心になりますし、「見込み客の獲得」なら見込み客を多く招くことになります。目的とターゲットはセットで考えましょう。

ステップ2:テーマ・コンテンツ・登壇者を設計する

2つ目のステップは、テーマ・コンテンツ・登壇者の設計です。参加者が「行ってみたい」と感じるテーマと、参加してよかったと思えるコンテンツを用意します。

テーマは、自社が伝えたいことと、参加者が知りたいことが重なる点に設定します。コンテンツは、製品の宣伝に偏らず、参加者にとって学びのあるセッションを中心に組み立てましょう。登壇者には、社外の専門家や顧客企業を招くと、内容に厚みと客観性が生まれます。

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ステップ3:招待・集客を行う

3つ目のステップは、招待と集客です。プライベートカンファレンスは招待制のため、自社のハウスリストへの案内が集客の中心になります。

既存顧客や見込み客のリストに対して、メールなどで案内を送ります。規模を大きくしたい場合は、登壇者や協賛企業を通じた告知を組み合わせることもあります。招待制とはいえ、ただ案内を送るだけで人が集まるわけではありません。参加するメリットが伝わる案内を、計画的に届けましょう。

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ステップ4:当日運営と開催後のフォロー

最後のステップは、当日の運営と、開催後のフォローです。プライベートカンファレンスは、開催して終わりではありません。当日の体験と、その後のフォローまでが施策の一部です。

当日は、受付から各セッションの進行まで、参加者が快適に過ごせるように運営します。そして開催後は、参加者へのお礼や、当日の様子を踏まえたフォローを行います。アンケートや参加データをもとに、関心の高い参加者から順に商談へつなげていきましょう。EventHubのようなイベントマーケティングプラットフォームを使うと、参加者の管理から開催後のフォローまでを一つのツールで進められます。

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まとめ:プライベートカンファレンスは招待制だからこそ深い関係を築ける

プライベートカンファレンスとは、企業が招待した顧客や見込み客を集めて開催する、自社主催のカンファレンスです。誰でも参加できる業界カンファレンスとは異なり、招待制でクローズドに開催する点が特徴です。招待制だからこそ、ターゲットに合わせて参加者を招待し、イベント全体を一貫して設計し、深い関係を築けます。

本記事のポイント

  • プライベートカンファレンスは、1社が単独で主催し、招待した相手だけが参加する、クローズドな大規模カンファレンス
  • 業界カンファレンスは「業界全体の場」、プライベートカンファレンスは「自社のための場」という違いがある
  • 開催の目的は、既存顧客との関係深化・見込み客の獲得・ブランディング・ビジョンの共有の4つ
  • 招待制ならではのメリットがある一方、コストとリソースがかかり、成果は短期の売上に直結しにくい
  • 開催は、目的とターゲットの定義→コンテンツ設計→招待・集客→当日運営とフォローの4ステップで進める

プライベートカンファレンスは、中長期の関係づくりを重視する企業にとって、有力なマーケティング施策です。まずは「自社が何のために開催したいのか」という目的を言葉にすることから始めてみてください。目的が定まれば、招くべき相手も、伝えるべきテーマも、自然と見えてきます。

よくあるご質問

質問:プライベートカンファレンスと業界カンファレンスの違いは何ですか?

回答:主催者と参加者が異なります。プライベートカンファレンスは1社が単独で主催し、招待した顧客や見込み客だけが参加する招待制のイベントです。一方、業界カンファレンスは複数社の共催や業界団体が主催し、関心のある人が自由に参加できます。プライベートカンファレンスは「自社のための場」、業界カンファレンスは「業界全体の場」と考えると分かりやすいでしょう。

質問:プライベートカンファレンスは何名規模から開催するものですか?

回答:明確な決まりはありませんが、数百名から数千名規模で開催されることが多いイベントです。複数のセッションを設けた大規模なカンファレンスとして開く点が、少人数の自社セミナーとの違いです。ただし規模そのものよりも、「招待した相手に、自社の世界観を一貫して届ける」という招待制の性質が、プライベートカンファレンスの本質です。

質問:プライベートカンファレンスを開催するメリットは何ですか?

回答:招待制だからこそ得られる3つのメリットがあります。1つ目は、招きたい相手を自社で選べるため、ターゲットに合わせて参加者を招待できます。2つ目は、1社で主催するため、会場からコンテンツ、進行までイベント全体を一貫して設計できること。3つ目は、関心の高い参加者とじっくり向き合えるため、深い関係を築けることです。中長期の顧客関係づくりに向いた施策です。

質問:プライベートカンファレンスはBtoB企業にしか向いていませんか?

回答:BtoB企業で多く開催されていますが、BtoB企業に限られるわけではありません。既存顧客との関係を深めたい、見込み客に自社を深く知ってほしい、というニーズがあれば、業種を問わず活用できます。ただし、招待制で大規模なカンファレンスを開くには相応のコストとリソースがかかるため、中長期の関係づくりを重視する企業に向いた施策と言えます。

質問:プライベートカンファレンスの成果はどう測ればよいですか?

回答:開催の目的に合わせて指標を設定します。見込み客の獲得が目的なら、参加者数や商談につながった件数で測ります。既存顧客との関係深化が目的なら、参加者の満足度やアンケートの回答が指標になります。プライベートカンファレンスは中長期の関係づくりを目的とするため、開催直後の売上だけでなく、その後の商談や関係の変化も含めて成果を捉えることが大切です。

こちらの記事の監修・執筆者

株式会社EventHub
マーケティングマネージャー 
鈴木 優一
2010年上智大学大学院卒業。新卒でITベンチャー企業に就職。その後エン・ジャパンのwebサービス企画部門への転職を経て、タレントマネジメントシステムを提供するカオナビに社員番号5番で1人目のマーケターとしてジョイン、BtoBマーケティング組織の立ち上げに携わる。FinTechスタートアップのOLTAを経て、2022年5月にマーケティングマネージャーとしてEventHubに参画。

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